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2008年12月07日

初音ミクという神話のおわり

| 06:39 | 初音ミクという神話のおわりを含むブックマーク 初音ミクという神話のおわりのブックマークコメント

何故初音ミクよりも作者に注目が集まるようになったか。2008-12-06 - カナンを夢見ながら

id:beentocanaanさんは、かなり初期からVocaloidブームを追いかけておられる方で、私もよく拝見させていただいてるんですが、この記事は自分の実感とはずいぶん違うなあ、などと思ったので、少し昔を思い出しながら書いてみようと思います。

オモチャとしてはじまった初音ミクブーム

 そもそもニコニコ動画におけるVOLALOIDのムーブメントというのは、実は初音ミク誕生以前から始まってるんですよね。シーンの中心にいたのは、第1世代VOCALOIDMEIKO。そのなんとも言えない合成音声の味わい深さで、既存のMADやプレイ動画の味付けとして、今のゆっくりブームに近い形で親しまれていたんですよね。といっても私はまだこのころは本格的にニコニコ動画にはまっていなかったので、多少憶測含みではありますが。

 そんな中でMEIKOを使ってカバー曲を多数アップしていたワンカップPが、VOCALOIDの新作初音ミクamazonで注文したのに届かないという動画を投稿。それに呼応して不在通知Pがネタ動画をアップするという応酬で盛り上がっていた。これが初音ミクのブームの端緒なんです。もともとネタにするためのオモチャとして始まったんですね。この時から既に視聴者は、動画投稿者が誰かということを強く意識していたし、投稿側も実際はっきりと記名してるんですよね。

歌姫の誕生

 そのニコニコ動画でよくある光景から変化していったのが、この動画でした。

 先日「みくのかんづめ」がメジャー流通を果たしたOSTER projectの記念すべきニコニコ動画投稿第一作。この曲をはじめて聞いた時の驚きというか、感動というか、ともかく言葉にならない衝動を感じたのを覚えています。人工音声が、自らの存在に自己言及するというオリジナル曲。まず、オリジナル曲であるという点と、そのクオリティがいきなりずば抜けていた事。そして歌われている歌詞の内容が、どこにもいない初音ミクという架空の女の子が自らについて語るという内容。歌姫初音ミクはこの瞬間誕生した。そう言っても過言ではない。

 今にしてみれば、この、誰でもない、どこにもいないという性質が、初音ミクの特異性だったんだと思う。作り手であるクリプトンも、イラストを手がけたKEI氏も、初音ミクが何者なのかを知らない。初音ミクとはいったい何なのかというのは、ミクマスターたちの手を通してミク自身の声で歌われる歌の中から読み取るしかない。そうゆう状況の中で、まるで天から降ってくるミクの言葉を代わりに我々に伝えてくれるかのように、初音ミクによる自己言及的なオリジナルソングが次々と発表されていった。それは、あの当時夢中になってそれらの曲を聴き漁っていた人にしか分からない感慨かもしれない。あの時、あの瞬間、初音ミクは間違いなくモニターの向こう側に、歌声の向こう側に存在した。そうゆう共同幻想の中で初音ミクのブームはものすごい勢いで巨大化していったんですね。

歌姫を殺したのは誰か

 その共同幻想は、ある日突然終焉する。それが終わっていたということに気付くのは、ずっと後になってのことではあるが、歌姫初音ミクという女神は、あの日、死んだんだと思う。メルトの登場だった。

 今や押しも押されぬニコニコ動画の代表的な動画であり、VOCALOID曲の象徴とも言える、世紀の名曲である。ただし、これを歌っているのは“初音ミク”ではない。歌われているそれは、ミクの歌ではない。誰もがそれを直感し、その違和感ゆえに当時ものすごい反発と、また同時に礼賛の声が巻き起こり、あっという間に多数のニコニコの歌い手にカバーされ、初音ミクブームは新たな局面を迎える事になる。その勢い故に、何かが決定的に変わった事に気づく事はできなかったのだが。この曲の大ヒット以降、歌姫初音ミクという存在は急速にリアリティを失っていった。あくまでVOCALOIDは使い手がそのメッセージを楽曲にこめる為のツールだという、当たり前の認識が広まっていったんだと思う。もはやモニタの向こう側にいるのは初音ミクではなく、それを使う使い手であることを、誰もが気づいてしまった。

 神話の時代が終わった、そうゆうことなんだと思う。ツールとして生まれたVOCALOIDが、一時の奇跡の時間を終え、再び人の手に帰って行った。そうゆうことなんだと。まさにタイムリミットが来てしまったわけだ。それ以降ミクは、オモチャとして遊び倒す人たち、キャラクターとして愛でる人たち、仮歌ツールとして用いる人たちといった、個人個人が本来の機能に立ち戻って利用されていく。そこで主体になっていくのは当然作り手たちだ。

初音ミクの死と別れ

 そんな中でも特別な存在として、初音ミクが自分自身について言及している、特別な曲がある。ただし、そこで歌われるのは初音ミクとの、別れと、死だ。

 もはやマテリアルを失った初音ミクが歌う事が出来る主題は、それしかなかったとも言える。あまりに早すぎる葬送。遠い世界からのミクの別れの言葉。あのひとときの奇跡を体験したものにとっては、この曲のもつ特別な意味はあまりにも重い。ただの偶然といってしまえばそれまでだが、サイハテが投稿されたのは、メルト投稿より40日後の事だった。

 今日はメルト投稿から1周年だったらしい。ある意味では歌姫・初音ミクの、一周忌だったとも言えるかもしれない。繰り返すが、もともと、初音ミクは、VOCALOIDは、ただのツールだった。元々、作り手こそが注目されて当たり前であって、あの約3ヶ月の共同幻想こそが、特別の奇跡だったんだと、今にしてそんな風に思えます。

追記 歌姫が残したもの

 こうゆう書き方をすると、初音ミクムーブメント自体が、メルトで終わったように誤読されてしまうかもしれません。そうではなくて、神懸かり、神語りだったミクという像が失われることで、それに引っ張られていた才能が、本来あるべき場所へと還っていった、神話の時代から人間の時代へと移行した、ということなんですね。このフレーズを入れるのを忘れてました。

 ブックマークコメントでも指摘されていますが、歌姫としての像が肥大化していく中でも元々ツールとして初音ミクを使いこなしていた人たちはたくさんいましたし、メルト以降も、才能という点ではそれ以前以上にたくさんの音楽的才能が初音ミクを媒介にして世界へと飛び出していった。またニコニコ的なネタツールとしては、MikuMikuDanceを中心に初音ミクという存在自体を自在にオモチャにする人たちも多数現れ、またキャラクターとしてのミクたちVOCALOIDファミリーの魅力も、シンPのうろたんだーをきっかけにして確立された手法によって、今もずっと豊かに育っています。

 それではあの時のあの共同幻想は何の意味もなかったのか、というと、もちろんそうは思いません。あれは、きっかけ、徴(しるし)だったんだと思っています。音楽を通して人と人が繋がりあっていける。新しい何かを産み出していく事が出来る。その可能性を想像させるシンボルとして、今も初音ミクという像は、遠くに霞むようにして残っている。もう誰の手の届かないところへ行ってしまったけれども、それが残した豊饒の地は今もここにある。そう思っています。

みくのかんづめ

IkehonIkehon 2008/12/08 07:51 はじめまして。 おとなり日記から来ました。
私もちょうどミクブームが始まるあたりから見始めたので、そのときの衝撃は今でも強く覚えています。
「みくのかんづめ」買いました。 どうやらメジャーではなくインディーズレーベルみたいですよ。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BF%E3%81%8F%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%A5%E3%82%81-OSTER-project-feat-%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF/dp/B001HRRW9C/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1228689942&sr=8-1

GiGirGiGir 2008/12/08 09:50  ご指摘ありがとうございます。メジャーレーベル>メジャー流通に書き直しました。

 今回記事を書くにあたって、歌姫だったころのミクの曲を改めて聴き直して、本当にあの時間は特別な魔法の中にあったんだなと強く思いました。おかげでもともとはもう少し冷静な分析記事にする予定だったのが、何かポエムまがいのものになってしまったり(汗

 みくのかんづめはあの当時の、うたひめだったころのミクの残り香のような魅力もありますね。片思イVOC@LODのところで、思わず涙混じりになってしまったのも、この感慨だったんだなあと。

yufayufa 2008/12/08 16:38 はじめまして。
 今のマッシュアップの文化において、初音ミクは来るべくして来たと私は考えています。
 現実とネットの区別や、人間を中心とする考え方というのは世代によって異なり、
永遠に完成しない初音ミクという存在、素材としての、楽器としての初音ミク。どういう形で生かされ、あるいは消費されてゆくのかは、それぞれの立場があったと思います。
 しかし、私たちは、初音ミクを通して、その先へ進むということを知ったのではないかと私は考えています。創造されたものと、それにともなう財(現実のお金だけでなく、感謝財)をめぐる問題、共有するのかしないのかなどといったことを含めた、これからの時代が、あらゆることが共同的な創造性の時代なのだということを理解できたのだと思います。

nonamenoname 2008/12/08 21:23 良い記事なのですが、「そういう」「こういう」と正しい
書き方をされないと、せっかくの内容が・・・。

無銘無銘 2008/12/08 22:47 メルトがVOCALOID、ニコニコ動画にハマるきっかけとなった自分からすれば、
この日初音ミクが死んだ、ミクの歌ではないというのは理解できないというか怒りすら覚える。
特に自己に言及したミクの歌ではない、というのはどういう事なんでしょうか?

SchizoidManSchizoidMan 2008/12/08 22:50 落ち着け!w
なんか勝手に神話とかなんとか幻想抱いてるみたいだけど、
普通の音楽好きからしてみれば、
色んなジャンルの音楽が増えて楽しくなって、
全くそれ以外に浮かばないんだけど・・・

もちろん初期から見てたよ。
あと最低でもVocaloid新着を定期的にチェックしてから
「最近は〜」と語って欲しい。
ランキングとかはてブは一指標だ。
観測範囲が狭すぎる印象を受けるし、
マイナーなPに失礼過ぎる。

あと「神話→人間」ってニュアンスなら
「おわり」とか言って煽るなや。

名無し名無し 2008/12/08 23:54 「ミクはすでに死んでいる」ってか。お前は岡田斗司夫か。

「歌姫を殺したのは誰か」って何よ。
ツールの使い方の一つとしては至極正当な方法で作られた歌に対して「殺した」っていう
言い方をするのは、製作者たちに対して物凄く失礼じゃないのか?

siorin7msiorin7m 2008/12/09 00:39 面白い考察でした。
メルトはPVも他のミクの歌とは雰囲気が違いました。私服を着ていたり。そもそもピンクのスカートって時点でw
曲そのものは絶賛されながら歌い手が叩かれていたのは、ミクを一ツールに貶めないための抵抗だったのだと思います。結果として歌姫とツール、どちらの道でも成功しましたが。
今はミクを完全に楽器として使う人も、ミクのキャラソンを作る人も沢山いますが、初期の雰囲気はあんまり無いですね。
ただ「VOCALOIDの曲を歌ってみた動画」が荒れやすいのには歌姫信仰の流れがまだ残っているのを感じます

>無銘さん
自己に言及する歌というのは「私はボーカロイドのミクだ!」とアピールするもので、まさに「歌姫 初音ミク」のマイリストの曲がそれを体現しています。
メルトは「バーチャルアイドルとしてのミク」ではなく、どこにでもいる少女の歌です。
と勝手にレス

「神は死んだ」的な表現につっこんでもねえ・・・

KoKo 2008/12/09 00:43 「初音ミクによる自己言及的なオリジナルソング」とは
初音ミクというツールを使って初音ミクについて歌わせる
(=初音ミクが自身のことを歌っている)ということ。
メルトは初音ミク自身のことを歌ってはいない、一般メジャータイトルを指向した曲として初めて成功した曲。
つまり初音ミクではない誰かが歌っても成立する歌であった。
そしてこの曲以後、自己言及的な楽曲は稀少化したため「初音ミク」は死んだ、ということだ。

takhinotakhino 2008/12/09 04:57 「ポストメルト」という区切り、とても面白い考察でした。
ただ一点、『サイハテ』は初音ミクの死を歌った歌ではないかと。
>扉を開いて 彼方へと向かうあなたへ
>この歌声と祈りが 届けばいいなぁ
のくだり、むしろ遺された側が亡くなった人に向けて送る鎮魂歌とした方が自然です。そのため、どちらかというなら、「ポストメルト」の代表曲の一つであり、自己言及を含まない曲とした方がいいかと思います。
自己言及で死を扱っているのは『初音ミクの消失』(sm2937784)ですかね…。いずれにせよ「自らの死を歌い死んでいった!」という文章だと読み物として華はありますが、事実からは離れてしまうかなーと。

すがりすがり 2008/12/09 06:53 やけに怒り狂ってる人が多いけど、ミクが出始めた頃に興味をもってニコ動をのぞくようになった自分にはしっくりくる内容だけどなぁ。神話かどうかはともかくね。
これってCD買うときにアーティストだけで選ぶのか、それともプロデューサーなども含めて選ぶのかっていう個人差みたいなものじゃないかな。
最近はミクという窓越しに製作者を意識せずにはいられないせいか、新曲はほぼノーチェックになった。自分はミクという不思議な存在だけを見ていたかった人間なんだと思う。

dahbdahb 2008/12/09 07:31 お前、懐古厨だろ。
ミク歌聞いてる奴がいる限りミクは死なねぇよ。メルトで死んだ?それはお前の中のミクをお前が殺したんだよ!お前が新しさに怯え守りモードに入った瞬間な。一人一人の中に異なるミクがいるわけだ、姿も形も声も違う。ひとくくりにするのは視野がせめーんじゃねーの?ミクに謝れボケ

初音ミク初音ミク 2008/12/09 07:37 私は死なないよ。

生きてないから。

望む人が一人でもいる限り、

私は歌うよ。

あなたは生きてるの?

cotaniuscotanius 2008/12/09 08:01 神話が終わり、歴史が始まった――

ある意味、これからの方が「初音ミク」にとって重要になる訳ですね。
ここら辺が一過性のブームか、ジャンルとして定着するかの瀬戸際といった所でしょうか。

kyounoryakukyounoryaku 2008/12/09 09:00 VOCALOIDとしての「初音ミク」を歌うの曲って、確かに減りましたよね。
SP2からの新参でも確かにそう思います。
ただ、共同幻想って意味では「○○Pのミク」が「初音ミク」同様に誕生したに過ぎず、死んではいないかなと。

何が言いたいかと言えば、恋愛VOCALOIDのPVは最高だと言うことです

rayray 2008/12/09 12:27 私は初音ミクを最初期見ていたのですがこの記事を読んで
何故自分がミクから離れたのかよくわかりました。
私は初音ミク自身を見たかったのであってツールとしてのミクには
あまり興味がなかったのかもしれません。
その意味でもメルトは大きな転換点だったんでしょう。

ただし最近セガがPSPから出すPROJECT−DIVAで
自分の中のミクブームがまた来そうですが

GiGirGiGir 2008/12/09 13:49  多数のコメントありがとうございます。個別にレスは出来ませんが、追記のようなものを書きましたのでよろしければお目通しください。
http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20081208/1228796487

 好きの形は違えども、あの時のミクも、今のミクたちもとても大好きです。

slimtpslimtp 2008/12/09 15:49 「恋スルVOC@LOID」に衝撃を受けて始まった自分の中の初音ミクブーム。
細かい言葉ひとつひとつはピンときませんが(読解力なくて…)、
全体の雰囲気は私の感じる物と同期するような気がします。
確かに「メルト」が発表されたときは、何か違和感を感じてたけど、今思えば転換ポイントだったのかもしれませんね。

korokoro 2008/12/10 03:08 共同幻想という面もあるでしょうが、
自分には2008年頭にアタリショックが起こったと感じました。
ミクというユニークな存在を使ったネタ動画の良い意味での氾濫は、玉石混交状態になっていたと思います。
三途の川原で石を積み続ける行為が苦痛と例えられるように、人間は同じ事を繰り返したり受け取る事は進化本能として苦痛と感じる生物です。
玉石混交状態のミク動画はこれが満ち状態だったのではないでしょうか。
この状態の解決であり進歩・アンチテーゼの象徴がメルトであり、他の商業音楽的作品なのではと。

nonamenoname 2008/12/10 11:46 初音ミクと言う存在のブームはあまりにも急激に拡大し、あまりにも急速に変化して行ったのだと思います。
この考察自体が、一面からの捉え方を重視しているのは間違いがありませんが、それゆえに納得のできる部分があるのも事実です。
しかし、「たったそれだけ」のものの見方に対し、これだけの多くの感想が寄せられており、そして皆がそれぞれ自分自身の視点で意見を述べられている事自体が「初音ミク」と言う存在の明かし以外の何物でもないのではないでしょうか。
そして、「初音ミクの死」と言う考察を真剣に書かれているご自身がまさしくその一端であるといえるのではないでしょうか。
もちろん、ブームに流されずに「初音ミク」と言う存在を愛し続ける方が一人でもいる限り、それは本当の意味での死ではないんでしょうね。
はじめから存在しておらず、そして現在も存在し続けている。
それが初音ミクなのだと思います。
キモイですか?ああそう。

本音を述べますと、最初期に多く見られた神憑り的なプロの犯行を見れなくなったのは寂しく思います。

shiishii 2008/12/10 12:18 メルト以前というか、発売された時から既にミクが主人公ではない歌はあったし
架空の歌い手ではなく、あくまで音源として割りきった使い方もあった。

あくまで神話誕生とその崩壊としての見方で例えるなら
ワンカップPのほうがわかりやすいかもしれないですね。
メイコが歌う既存の曲から、ミク・メイコが主人公の曲のオリジナル曲になり
ボーカロイドではない登場人物が登場するようになっていきました。
今度、CDとして出る「ありがとさよなら」は人が歌ってるわけです。
ミクが死んだわけではないですが、変化というのは感じますね。

selaphselaph 2008/12/10 17:23 興味深い考察を読ませていただきありがとうございます。
勘違いしてらっしゃる方が多いようですが、
この話はあくまで「初音ミクという名前の共同幻想の終焉」という話ですよ。「終わりは始まりの入り口」なんです。
メルトが初音ミクという共同幻想を殺したというのは同時に
メルトは初音ミクの新しいあり方、一人一人のユーザーのPCに、それぞれの独立したミクがいるというあり方を生んだという話なんです。

hummer_and_anvilhummer_and_anvil 2008/12/10 17:39 じゃあ一周忌の歌が「舎利禮文」なんですね。

夏の夜空が見せる
流れる星に
僕らの未来が消える
かなしいね いやだよね
ずっと僕らは死にたくないよ

名無し名無し 2008/12/10 21:16 「殺した」の一言に過剰反応した者です。
先日は感情にまかせた乱暴なカキコミをしてしまい、本当に失礼しました。

>…あくまで分析ではなく随想としては、詩情があってよいのではかな…とも思うのですが、
>まあお互い事故だったということで
まさに、この一文に尽きます。
「殺した」という言葉の重みから、
『メルト以降の初音ミクは死に体であり、それをサイハテが証明した』とか、
『ボーカロイドをツールとして使うことへの強い否定の意がある』と、
自分の中で拡大解釈してしまっていたようです。
冷静になってみれば、実に痛いことを思っていたものです。
詩情を含んだ表現だと気づければ、「殺した」→「共同幻想へピリオドを打った」というニュアンスにも気づけたのに…。
本当にすいませんでした。

GiGirGiGir 2008/12/11 10:41 >名無しさん
 いえいえ、タイトルを含めて人目を引こうという意図はあったわけで、それで誤解されてしまうことはある程度覚悟をしていたのでお気になさらず。むしろ、そうやって読み直していただけたことを伝えてもらえてとても嬉しいです。

 メルト以降のVOCALOIDをめぐる環境は本当に豊穣で、それゆえに誰も全体観測が出来ない、一部を切り取ってああだこうだとかみ合わなくなっている部分が少なからずあるような気がしています。何よりまだ当時のことも、今のことも、その巻き込んだ人の数に対してまったく語られ足りてないと思うんですよね。

 今回とても反響をいただいて、これをきっかけにVOCALOIDについて語ってくれる人がまた増えてくれれば本当にそれ以上ない喜びですし、自分でもまだこれから書いていきたいなとも思っています。また偏った内容になってしまうかもしれませんが、そのときはまたビシバシと突っ込んでいただければ。

>hummer_and_anvilさん
上手い!座布団1枚(笑)舎利禮文も本当に素敵な動画ですよね。未見の人は是非。
http://www.nicovideo.jp/watch/nm5340491

rr 2008/12/14 12:54 メルトを初めとして、ryoの曲を特に好んで聴く人間は
ミクやボーカロイドが好きってよりもryoが好きって雰囲気がするんだよね
ryoの曲はほとんどミクでなくても構わない恋愛モノだし、本人が宣伝で自分を前面に押し出してるし。
初期の名曲のほとんどがゆったりと100万再生を超した横で
ryoの曲が不自然な勢いで100万突破以降も伸び続けるのは正直気持ち悪いとすら思うよ

通りすがり通りすがり 2008/12/14 14:06 「押しも押されもせぬ」ですね。

itit 2008/12/14 16:34 >歌姫初音ミクという女神は、あの日、死んだんだと思う。メルトの登場だった。
初音ミクに対する私の個人的な感慨を的確な言葉にしていただいたと言う点で賛同します。
ミクの(キャラクタとしての)物語を皆で祭り上げた奇跡の3ヶ月間、まさに神話の時代であると、
興味深い個々の作品はありますが、当時の熱気は感じなくなった。
祭りの熱気を懐かしみ、ムーブメントからは一歩引き下がった私がいる。
女神の時代から人の時代への変遷は「世代交代」なのでしょう、古い女神は死に新しい登場人物が取って代わった。

sinyasinya 2008/12/19 16:32  ちょうど記事の書かれた7日から部屋にネット設備が整い、ニコニコ動画でVOCALOIDの曲を聴くようになった新人です。

 ミクブームが始まったころから”VOCALOID=初音ミク”は歌を作るツールであり、キャラクターだけでなく作者が制作した作品として(作品・曲を)みなければ、作者に失礼では?という思いで今日までいました。(それまでは父のPCを借りていたのでニコニコにつなげられませんでした。)

 神話の終わった後の世界に来た自分は、想像していたスタイルの(歌姫としてではなく音楽ツールを扱う)製作者方が、想像以上の作品によって迎えてくれました。メルトもそのひとつです。
これからもたくさんの作品が自分を感動させてくれることだと思います。

 もう叶いませんが自分が出会うことの無かった歌姫の存在を肌で感じてみたいです。

                 長文失礼しました。

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