GilCrowsのペネトレイト・トーク このページをアンテナに追加

2013-03-06

そろそろバスケ漫画にまつわる問題について一言言っておくか

最近いろいろなバスケ漫画が出てますね

私は普段からNBAを見てるバスケファンなのですが、バスケ漫画もちょくちょくチェックしています。ストリートバスケを題材にしてたり、女バス漫画なんかも出てきたり……。その中でも、黒子のバスケは最近アニメ化したこともあり、凄い人気がありますね〜。最初はトンデモバスケ漫画だと敬遠してたんですけど、読んでみるとなかなか面白い。バスケ愛好家の中にはバスケをバカにしてると言う人も少なくないですけどね。やっぱりバトル描写(あえてバスケ描写とは書かないw)が読んでてスカッ!とする漫画の方が良いですね。

さて、そんな黒子のバスケの中で読んでてちょっと気になった表現が…。



フルドライブ……って何ぞや?

fulldrive

フルドライブっていう技が出てくるんですが。


ドライブって言葉は存在します。ドリブルでゴールに向かってアタックすることです。ペネトレイトと言ったり、日本ではカットインと言ったりする人もいます。じゃあ、フルドライブは……? フルって言うわけだからたぶん、全力でドライブするとか、最高速でドライブするとかそんなイメージがあるんじゃないかなと思います。ただ、バスケでこういう言葉が使われているのを聞いたことがありません。造語なんだと思います。


造語と言えば、黒子のバスケでは多種多様な「必殺技」が出てきます。例えば、視線誘導と低い姿勢のドリブルを組み合わせ、視界から消えるドライブ、「バニッシングドライブ」とか。で、「バニッシングドライブ」とかほのかに中二的香りのする単語だと、ああ、これは現実には無い漫画の世界の中の「必殺技」なんだなと思います。でも、先ほどの「フルドライブ」だと、本当に存在する言葉なのか、造語なのか判断しにくいところです。しかも、フルドライブの後にでてくる「フェイダウェイ」は実在する技なのでなおさら混乱してしまいます。


それで、この漫画を読んだ子供たちが、実際のバスケで(そういう言葉が無いと知らず)「フルドライブ」とか使い出したりしたら、ちとマズイ……。すでに兆候が見え始めています。


なので、必殺技は必殺技らしく、思いっきり中二っぽいネーミングや現実離れしたムーブにして欲しいですね。嘘をつくなら盛大に。いまいち区別の付きにくいのだと間違って広まる危険性があるので。



なぜこんなことを危惧しているのか

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って思われるかもしれません。しかし、見逃せない理由があるのです。以前、とあるバスケ漫画がきっかけで日本に間違った言葉が一気に広まってしまい、そのまま定着してしまった事例があるからです。

その、とあるバスケ漫画というのが現在、マガジンで連載中の「あひるの空」。この中に出てくるバスケ技術で「ダックイン」というものがあって、それが、まったく間違った使われ方をしていたのです。



ダックイン4

ダックイン3

ダックインは体の小さい主人公が使う技で、あひるが水にもぐるように低い姿勢でドリブルする技術だと説明されています。





D

ですが、本来のダックインは、ゴール下でディフェンダーを体を使って押さえ込みつつ、良いポジションでパスを受けるポストプレーのことを言うのです。


シール

絵を描いてみました。こんな感じです。主人公のような小さいプレーヤーが使う技なのではなく、むしろ体の大きなセンタープレーヤーが使う技だったというわけです。


「あひるの空」は、バスケ漫画としては黒子のバスケと対極にある……リアルに描かれていると定評のある漫画です。しかもタイトル(あひる)に絡んだ技名。そのインパクトは絶大で、この用法がそのまま広まってしまいました。


……そして後に、黒子のバスケ、ロウきゅーぶ!といった、バスケを扱った作品にも堂々と登場することになるのです。



ダックイン2

「黒子のバスケ」14巻より…「バニッシングドライブ」の解説シーン。ナナメに動くダックインらしい。


ダックイン

ミニバスを題材にしたライトノベル、「ロウきゅーぶ!」1巻より…ダックインを「ドリブル技術」と書かいている。


作者が普通に間違えたのか、わかりつつも誤用したのかわかりませんが、こんなことが続くと、バスケ漫画によって日本バスケのガラパゴス化が進行してしまうのではないかと心配しています。世界では通じない日本独自の言葉がたくさん出てきてしまうのではないかと。



  • Post play - Duck-in
    • ちなみに海外のバスケ技術解説サイトでの説明。はっきり「ポストプレー」と書かれている。


スクリーンアウト?

screenout

そういえばスラムダンクでも気になるバスケ用語がありました。


スラムダンクは主人公桜木花道がリバウンダーだったという点が画期的な作品でした。桜木がリバウンドをとるための技術として身につけたのが「スクリーンアウト」。当然、この作品には「スクリーンアウト」という言葉が何度も出てきます。ただ、少なくとも私がNBAを見始めてからは(2000年以降)、現地実況がこの「スクリーンアウト(screen out)」という言葉を使っているのを一度も聞いたことがありません。向こうでは「ボックスアウト(box out)」と言われています。現在、日本でも一般的には「ボックスアウト」と言われていますが、いまだに「スクリーンアウト」と言っている人も少なくありません。やはり、スラムダンクの影響が大きいのだと思います。


スクリーンアウトはアメリカでも使われていた言葉なのか?それならなぜ廃れて使われなくなったのか?それとも日本独自の言葉なのか?…正直よくわかりません。そこらへん詳しい方がいましたらぜひ教えてください。



バスケは漫画によって再発見されるスポーツ

ここまで漫画の影響を受けてしまう理由のひとつが「バスケの一般認知度が低さ」だと思います。バスケを知らない人はいないと思いますが、野球、サッカーに比べ日常的に試合を見ることは少なく、知っているようで知らないスポーツNo1だと思います。まわりにバスケを知っている人がいないため、バスケ用語は漫画で出てきたものをそのまま使ってしまうのだと思います。

あと、マイナースポーツの宿命なのですが、NHK-BSのNBAの日本語実況なども「知らない人向け」の実況になっていて、専門用語があまり出てきません。サッカーでは、実況解説でどんどん新しい言葉が出てきて、それが一般にも浸透してきてるのと対象的です。私も、周りにバスケを知っている人がおらずバスケ関連情報は海外のサイトなどから探してきてる状態です。


ということで多くの人にとって、漫画がバスケに触れる唯一の機会で、そこでバスケと言う競技が「再発見」されている…そんな状態なんじゃないかなと思います。黒子のバスケで「ゾーン」や「アンクルブレイク」などが脚光を浴びたりするのを見ると、バスケが再発見されてるんだなぁとほほえましく思いました。

本来ならバスケのプロ化が本格的に進むなり、日本人NBA選手が出るなりすれば、もっといろんな人に試合を見てもらえればいいんでしょうけど…。それもなかなか難しいと思うので、どんどん新しいバスケを題材にした作品が出てきて、いろんな人の目に触れてもらいたいなあと願っております。私もバスケ漫画をネタにしてバスケを語ったりしたいのでw


……ただ、漫画の影響力は絶大なので、できれば正しい用語の使い方をして欲しいです。ダックインの悲劇を繰り返すのは勘弁(´・ω・`)



……余談ですが

ロウきゅーぶで「イリーガルユースオブハンズ」が別の意味で捉えられていたのはウケましたw

D

kk 2013/03/07 18:06 スクリーンアウト(通称スクリーン)っていうのは普通に使われていますよ
良い記事だと思うのでその部分訂正お願いします。

名無しのバスケ名無しのバスケ 2013/03/07 20:11 スクリーンっぽかったかし、外に出すしで
スクリーンアウトっていう呼ばれ方がしたんでしょうね。

↑kさん
スクリーンは主にディフェンスに対して行われるプレイです。
対してスクリーンアウトは主にリバウンドを取る際に行うプレイです。
スクリーンアウトを通称スクリーンとはよばなかったですし
記事の訂正はさらに間違いを生み出すかと思いますが…。

◆ 2013/03/07 20:31 『B.B.GIRLS』に触れる記事かと思ったら……。

yoh596yoh596 2013/03/07 21:01 私が知っている範囲では、スラムダンク前からスクリーンアウトという言葉は用いられていました。
知っている範囲は1986年-1993の中学&高校バスケ(宮城県)です。インターハイで他のチームもマンツーマン時のスクリーンプレイで「スクリーンアウト」と叫んでいたので地方ローカル的な言葉ではなく全国区だったと記憶しています。
スラムダンクは1990以降だったので、後半はかぶっていますが連載前から用いられていました。

名無し名無し 2013/03/07 21:36 文章がまず意味がわからん、ドライブからフェイダウェイが必殺技なのか?
スピードがすごいんだったらフェイダウェイする必要がないしウェストブルックみたいにぶちぬいてレイアップでもすりゃいい、クロスオーバーがすごいんだったら普通にジャンプシュートするしな
フェイダウェイしてるってことはどっちも大してすごくないんだろうな、ダブルチームいかれてること前提か?
笛もらうことが必殺技なのかな、それならユーロステップが必殺技でいいんじゃないかな、タフショットかっこいいって漫画なのかな

デビット・トンプソンデビット・トンプソン 2013/03/08 22:11 私は、スラムダンクの作者と同年代でほぼ同じ地域の物ですが、スラムダンクよりはるか昔から、スクリーンアウトという言葉は使われていました。逆にボックスアウトは、BSでNBAが放映されてから徐々に使用されてきましたよ。

ミニバスミニバス 2013/03/09 00:03 気にしてるのは日本だけ!ってこと???

ミミックミミック 2013/03/09 10:46 スクリーンアウトはスラムダンク連載前から普通に使われています
あなた、バスケの経験者ではないですね

karintskarints 2013/03/19 02:56 面白い記事のはずが、なぜかコメントの流れがおかしな方向に…
投稿者を叩くのはやり過ぎでは?
ただ単に指摘すれば良いだけです。
ちゃんとした根拠、ソースをもって。

matthe24matthe24 2013/06/08 22:25 ファティマ第三の預言とノアの大洪水について。
ブログを見てもらえるとうれしいです。


第二次大戦前にヨーロッパでオーロラが見られたように、
アメリカでオーロラが見られました。
ダニエル書を合算し、
未来に起こることを書き記しました。
エルサレムを基準にしています。


2018年 5月14日(月) 新世界 
2018年 3月30日(金) ノアの大洪水

この期間に第三次世界大戦が起きています。

2014年 9月17日(水) 荒らすべき憎むべきものが
聖なる場所に立って神だと宣言する

2014年 9月10日(水)メシア断たれる

この期間に世界恐慌が起きています。

2013年 7月3日(水) メシヤなるひとりの君(天皇陛下)
御国の福音が宣べ伝えられる

2013年 5月15日(水) エルサレムを建て直せという命令が・・・


天におられるわれらの父とキリスト、
死者復活と永遠のいのちを確信させるものです。

全てあらかじめ記されているものです。
これを、福音を信じる全ての方、
救いを待ち望む全ての方に述べ伝えてください。

名有り名有り 2013/07/03 22:00 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314569703

2008年の質問ですねこれ…

ksahiznuasnhioksahiznuasnhio 2013/08/08 15:31 スクリーンアウトは普通に使われますよ!
多分日本人の感覚的に、ボックスアウトよりスクリーンアウトの方が分かりやすいんじゃないですか?
まぁ、和声英語なんでしょう(笑)
スクリーンアウトって長いから部活では略してアウトって言ってましたけどね…


あと、フルドライブってゆーのは実際には存在しませんけど、
黒子の読者はバスケを知らない人の方が多いのでわかりやすくしたんじゃないでしょうか?
黒子の作者も多分バスケ未経験者だと思います。
自分に分かりやすく、読者に分かりやすく、子供に分かりやすくってとこですかね。

koikoi 2013/09/11 19:44 スクリーンアウトは普通に存在します
特に僕はセンターなのでスクリーンアウトの技術は徹底的に叩き込まれましたよ

元バスケ部元バスケ部 2013/09/17 01:44 スクリーンアウト、ボックスアウトに関しては私も現役時代にスラムダンクを読んだ際に混乱した記憶があります。
ちゃんと勉強したわけではない私の勝手な解釈ですがスクリーンアウトは個人をブロック、ボックスアウトは複数人で台形、ペイントエリアのボックス内をブロックと思っていました。

個人的には言葉なんか伝わればいいとは思うんですが、フルドライブ、ダックインの誤用が広まっているのと一緒に間違った体の使われ方も広まっているのが気になります。
ドライブを仕掛ける際に頭を下げ全力で突っ込んでしまっては周りが見えず止まれないのでその後の選択肢が限定されてしまうため結果として効果的なプレーにはなりません。抜く
ことが目的なのではなくゴールすることが目的なのです。1人抜いても止まれずゴール下のトラップに掛かってしまっては意味ないですから。
本当は真逆で上体をある程度立ててまわりを見渡しつつ、パス、シュート、ドリブル、その場で止まる、のトリプルスレット+1が常に選択できる程度の余裕があるスピードで仕掛けられるのが理想です。

どうでもいいですが正しい意味でのダックインはあれはあれでかっこいいですよねwwあの技術が上手いのはいい選手だと思います。

jjjj 2013/10/09 06:33 すいません。一つ質問があるんですがよろしいでしょうか?
キセキの世代のメンバーはNBA選手と比べると小柄ですが、黒子のバスケの世界ではアメリカにも同世代じゃキセキの世代並みの選手はいないみたいなんです。現実世界のアメリカの高校バスケ選手の平均身長ってどのくらいなんですか?

KFKF 2013/11/04 01:01 「スクリーン・アウトという用語はスラダン以前から使われていた」という指摘自体は有益ですが、
それによって投稿者を批判している人は愚かというか、了見が狭いというか・・・
要は、スラダン以前から間違った用語が日本で広まっていたということでしょう。
その辺のこと考えずに、「スクリーンアウトは普通に存在します」ってアンタ・・・
正直、日本語の誤用が広まるのは別に構わないと思っているけど、
外来語の体をしたものが誤用されて広まると、それが外国でも通じるという間違った認識につながりやすいから、気をつけなければ。
それこそ、投稿者が危惧されているように日本バスケのガラパゴス化が進行しかねませんし、
今後世界で活躍できるような日本人選手がもし登場したときに、余計な障壁を増やしてしまうことにもなりかねません。

面白い記事をありがとうございました。

名無し名無し 2014/01/11 14:27 「バスケは漫画によって再発見されるスポーツ」という分析は目から鱗が落ちました。
もちろん娯楽作品ですからあまり「現実のバスケ」でがんじがらめにするのは悲しいですが、
スポーツ自体の普及を考えると作り手の方には「上手なウソ」をついてほしいところですね。

自分はサッカー者なんですが、
「サッカーでは、実況解説でどんどん新しい言葉が出てきて、それが一般にも浸透してきてる」
というのはちょっと買いかぶりかなと(汗
Jリーグ発足から20年かけて「オフサイド」「ボランチ」が実況で浸透したくらいで、
テレビ放送では戦術的な用語はむしろ避ける傾向が今だに強いと感じています。

ガラパゴス化という視点では、サッカーはどの国もある程度その傾向があり、
欧州と南米で用語が違うし、欧州でもイタリアとドイツで違うといった部分があります。
先に挙げた「ボランチ」はどうやら南米圏から輸入した用語ですが、これもブラジルあたりと日本では
やや異なるニュアンスの使われ方をしています。

名無し名無し 2014/11/14 21:45 「スクリーンアウトって言葉はスラダン前からあったよー。訂正お願いします」
って言ってるのにガン無視されてるんだから
色んな奴に叩かれて当たり前だわな。

11 2015/12/28 23:56 当たり前の訳が無いだろう
少しは常識考えろ

車谷空車谷空 2016/05/18 21:13 あなたがいっているのはダッグインであってダックインとは違うものですよ笑

車谷空車谷空 2016/05/18 21:13 あなたがいっているのはダッグインであってダックインとは違うものですよ笑

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