晩秋に聴くEvrything But The Girl

 ということで、中期の名作である「idlewide」と「the language of life」の紙ジャケットCDを購入。「idlewide」は1988年発売の彼らの4作目。初期のわびさびアコスティック路線から、打ち込みドラムを使うなどし、エレクトリック・ファンク的な色合いが出た。サウンドがリッチになり、艶やかなトレーシー・ソーンのボーカルが素晴らしい。アナログレコードもあり、音がとてもいいと友人が絶賛していたのを思い出す。確か「ピアノの音が違う」と言っていたなあ。CDで聴いても、i-Podで聴いてもピアノの音色はいい(笑)
 
 個人的には5作目の「the language of life」が彼らの最高傑作だと思う。前作で吹っ切れたのか、とにかくとてもきらびやかなサウンド。とにかく駄曲が1曲もない。クルセダーズのジョー・サンプルをはじめジャズ畑の一流ミュージシャンが参加。ライナーノートに「土曜の夜、日曜の朝、どちらにも合う希有な傑作」というような表現があったが、まさにその通りで、永遠の名盤だと思う。
 1990年の作品で旧CDをリマスターした。ただ彼らの場合、当初からサウンドにはうるさかったのであろう。リマスター効果は劇的ではない。ただ透明感は増したようには思える。
 個人的には(その2…笑)、3曲目の「Meet Me In The Morning 」が一番好き。歌詞はかなわぬ恋物語だけど、リアリティーがある。1曲目の「Driving」、タイトル曲…すべてが佳曲だ。写真で左が「the language of life」、右が「idlewid」です。