GluDogの日記(英語学習、雑文等) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-09-24

英語学習者が陥りがちな罠その3:発音を軽視する(1)伝わればいい→伝わりませんから…(前編)

前日の記事で述べたように、語彙力を増やすとは、以下の図に示すような、3つの要素からなる複合的単位を頭にたくさん入れるということだ。


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(2010年10月12日追記:日本語っぽくココアと言っても通じるようです。上記の/ko'ukou/はアメリカのスラング的な発音で、イギリス発音だとココアでOKだとのことでした。)

3つの要素とは、「視覚イメージ(スペル)」「音響イメージ(発音)」「概念(日本語訳+概念)」のことである。

スペルと日本語訳だけを暗記する人が多いが、発音もしっかり覚えないと、読み書きはできても中身のある会話はできませんよ(相手の言ってることが聞き取れないし、相手に伝わらない)、という話。


時は遡って昨年の夏休み(2009年夏)、なけなしの貯金をつぎ込んで、私はフィジー諸島共和国にて短期留学・ホームステイの日々を送っていた。翌年(2010年)の夏休みは大学院入試で忙しいし、3年生の夏休みが定年退職前の最後の長期休暇だと諸先輩方から教わっていたので、何か今までやったことのないこと、学生のうちにしかできないことをしようとあれこれ考えていると、天から「とりあえず、留学しとけば?」との声が聞こえてきた。

欧米やオーストラリアでの留学は、私にとってどれも話にならないほど高額であり、あきらめかけていたところでフィジーでの留学を取り扱う会社を発見した。ドミトリーかホームステイかで多少変動するものの、4週間で9万7千円〜、8週間で16万4千円〜(航空券代除く)という価格設定と、私の預金残高を見比べ、ついに人生初の「留学」へゴーサインが下りたのである。

ちなみに、フィジー諸島共和国とは、南太平洋、オーストラリアの東側に位置する島国である。

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下の写真は私がデジカメで撮ったものだが、どう見ても水が透き通りすぎている。

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それに、この写真は特に人がいないところをねらって撮影したわけではなく、見渡す限り自分たち一行以外に人がいなかったのである。時たま観光客を乗せた馬と、案内役の現地の人が通り過ぎるくらいであった。世界にはこんなところがあるものだ、と感心した。


それはともかく、発音の話に戻ろう。

事件は2日目に起きた。その日は現地の語学学校に初めて登校し、放課後は友人たちとフィジーの都市のひとつであるナンディタウンを散策していた。陽が傾き始めてきたのでそろそろ帰ろうということになり、彼らと別れ、一人でバスに乗りこんだ。(ちなみに、フィジーのバスはドアも窓もない。一応バス停は存在するが、乗客は自分が降りたいときにベルを鳴らすと、運転手が適当なところで降ろしてくれる。)

私はとにかく窓の外を注視して、「二本の赤いポール」が現れるのを待っていた。このポールが見えたらベルを鳴らそうと。それがホームステイ先の家の目印だったからである。

しかし、である。いつまでたっても赤いポールが視界に現れることはなかった。乗るべきバスを間違えたのである。既に陽は暮れ、民家はおろか街灯すらない暗闇を走っている。こんな時間に外国人が一人でこのバスに乗っているのは変だと気づいた運転手が話しかけてきた。

運転手:Where?

筆者:…I don't know…

完全に準備不足であった。ホームステイ先の住所や連絡先が書かれた紙を携帯していなかったのである。なにもない暗闇で降りる訳にはいかないので、とりあえず終点まではこのバスの中にいた方が安全だと判断した。

筆者:ファ、ファイナルステーション…

恐らく通じたのだろう。運転手はあきれたように鼻で笑った。その後何か言っているようだったが私には聞き取れなかった。

手元にあった留学の手引きによると、とっくに通り過ぎたナンディ国際空港という空港が24時間営業らしい。とりあえず終点まで行き、そこで空港方面に行くバスを探そうと決めた。すでに午後8時半をまわっていた。日本人が一人で出歩いて良い時間帯ではない。

終点に到着するや否や運転手に言った。

筆者:エ、エアポート.

運転手:Uh?

筆者:エアポート.

運転手:…Uh?

筆者:…(通じない…?)

ここで私は一瞬頭が真っ白になる。

筆者:エ、エアポート!

運転手:Uh(怒)?

もうだめだ…動揺と焦りで次の言葉が出てこない。そうこうしているうちに周りの運転手仲間が集まってきた。フィジー人とインド人のおじさま方に囲まれ(フィジー国内では、フィジー人に加えてインド人も多い)、なんだか賑やかになってきた。どうみてもこの状況はまずい。もう一度冷静に。

筆者:I want to go to AIRPORT!

すると、なんとか通じたようだ。ひとりの運転手が

運転手':Come here!

と繰り返しながらこっちへ来いと合図している。まわりの運転手たちも彼についていけとうなずいている。その時点で私に他の選択肢は与えられていなかった。

その後の展開は簡潔に記す。詳しくはまた機会があれば。

最終的には、その後9時過ぎに空港に到着し、しばらく空港内の旅行代理店の職員にお世話になった。とりあえずホテルに泊まろうということになり、そのお金を用意するために日本円を両替しに行こうとしたところ、偶然にもホストマザーに出くわし(その時は知らなかったが、彼女も空港で働いていたのである。神は存在した。)、事なきを得た。


後編へ続く。

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