2010-06-23
■[戯言] 
昼過ぎに起きて、よく晴れた空を眺めつつ焼きそばを拵え、祖父が熱中症にならない様に呼びかけてからサッカーワールドカップの結果をゆっくり見ていく。そうして午後から大学に向かうという事に些かの倦怠感を覚えつつも、これが本分だし仕方ないとシャワーに入って体制を整える。夏用に買った服をおろす。暑苦しい気分をぱりっとさせる。ティム・オブライエンの本を村上春樹さんが「本当の戦争の話をしよう」という題で訳したハードカバーを片手に、苦しい授業を終えた高校生が雪崩れ込む車内で暑さを凌ぎつつ読んでいく。元気の有り余るタオルを投げながらひょいひょい走っていくのがどうにも億劫だけれども、やがて人が増えてくると途端に静かになって行く。そうして疲れた女子高生がこちらにお尻か肩を預けてくる。本を読む想像の中で人が爆死する。糞溜めの中にずぶずぶと戦友が沈んでいく。
地下鉄に乗り換えると、とても魅力的な女性が対面に座る。平均的に可愛くはないけれども、多くの人に好感を与える恰好であり容姿だ。マテリアルを身に、惹き付けるというタイプではなく、自分の身の振り方をきちんと知っているというタイプ。自分の長所と短所を考慮した上でどう見られるべきかを弁えている様な気がする。地下で見る物も無いのでぼうっとジャズを聴きながら彼女が降りていくのを眺める。
視界から彼女が消えた後に突然、もっとシンプルな距離感で物事と向き合うべきだと思い始めた。或いは生きていく上で重要な物事を少しずつ精査する必要がある様に感じ始めた。そして出来るならもう少しタフな人間になるべきだと。もう20歳も4分の3を過ぎてしまったし、そろそろ一個の人間として少々の責任を持たなければならない。他人はどうあれ、もう馴れ合って生きていく季節は終わったのだと言われている様な気がした。
ブログを書くに当たって、幾つかの変更を加えつつも初期から変わらず脳裏にあったのは「とにかく書き続けよう」という事だった。何時か読み返して懐かしむかもしれない。それは結果的にただ恥ずかしいだけだったけれども、しかし少なくとも「流行に乗って飽きた」という謂れから自分を救った。そして「大体の物事は飽きるけれども、ブログを書くのだけは続けようとした」とある程度の自信を持って言える様になった。それは僕個人としては非常に大きかった。人生の転換点、デリケートな時期を、傷付け傷付く日々を、文章に起こしていくというのは、恐らくもう二度と味わえない微妙な思いを凝縮していくのと同義だ。ある程度の年数を重ねていけばその変化を追っていけるだろうが、ここまで劇的に変化していく時代はもうない。僕はそういう恥ずかしい時代をブログに出来て良かったと、20歳の今になって実感する。それは確かな文量として実感出来る。或いは編集画面に前に座った僕を思い出してそう実感する。
だからこそ、「もう良いんじゃないのか?」という思いも強くなった。初めはどうあれ、ここまで書き続ける事が出来たのだ。加えて読書を意識的に始める様になってからノートの端に書く事柄も増えていった。インプットが増加するに従ってアウトプットの質も変化していく。そしてそれはどう考えても今までの雰囲気には繋がり得ないものであり、僕自身の話からも相当離れていく内容だった。読んだ本を通した僕を書くにはもっと長いスパンをみなければならない。始めはそうやって変化していく自分を記録するのも興味深かったけれども、今は大体の目測が付きそうな程度の変化しか見受けられない。年齢としての微妙な心境というのもない。その状態を書き続けても面白みは乏しいんじゃないだろうか。これからはもっと腰を据えるというか、書きたい内容を書きたい時に気儘に書いていけば良いんじゃないか。その代わりにもやもやしていたり不定形だったりする気持ちや現象にじっくりと対面していけば良いんじゃないか。
駅から大学へのそれ程長くはない道程の間に、はっきりとそう感じた。そして幾つかの物事を決めた。あまり大した事じゃない。でも恐らくそれが僕にとって、生きていくのに割と重要な気がしている。いずれにせよ一つの季節、時代が終わった。僕はその事を示すプロセスを踏む必要がある。いなくなる訳じゃないし止める訳じゃない。終わる訳じゃない。ただ前に進むためには自分の血肉を点検する必要があるのだ。
おやすみ。また。
■[小言] 
- 13:25 昼飯を作るのがめんどくさくなってきた #
- 15:06 担任がみゆきちだなんて素晴らしいな Gngnilの学校は校長:金田朋子,教頭:三木眞一郎,担任:沢城みゆき,保健室の先生:能登麻美子,用務員:岡本信彦です shindanmaker.com/13057 #
- 17:16 可愛くて死んだ生き返った #
- 17:26 東京あっちいなー #
- 17:36 本を返した、ありったけ借りる、芥川 #
- 20:42 もう少しタフな人間になる #
- 23:00 やれやれ。 #
- 23:19 出来れば自分の責任を自分で払えるような人間になりたい。特定の事柄を除いて。 #
- 02:38 この曲いいなぁ、泣きそうになる #
- 03:43 おやすみ。 #

