ルワンダ史第2回

アップした。
ところでwikipediaルワンダ紛争の項目にははっきりした間違いがあるから、訂正しないと。独立のときはすでにフツが支配権を握っていて、1973年のクーデターを起こしたのもフツ。それに、独立後のツチの反政府運動とRPFは直接の関係はない。1世代ぐらい違うし。これ連載が終わってからコピー&ペーストして訂正するか、それとも今すぐ訂正できるところはすぐしたほうがいいかな。
それで、英語のほうの"Rwandan Genocide"。例によってすごい情報量なんだけど、アメリ陰謀論なんだよな。アメリカ>ウガンダ>RPFという流れ。ハビャリマナを殺ったのもRPFだとほぼ断定。確かにハビャリマナの航空機撃墜には色々不審な点が多く、RPFがやった可能性がゼロとは言わないけど、いくらなんでも公平でない書き方。挙げられている論拠も十分反駁可能。例えば──


"Training provided for Kagame and other RPF officers at Fort Leavenworth immediately prior to and during their invasion from Uganda is officially acknowledged."
ってあるけど、別にRPFの人間だけが受けてたわけじゃなくて、ウガンダ軍士官が他にも訓練受けてた(RPFの主要メンバーはウガンダ軍高官)。それに本気でアメリカが手引きしていたなら、なぜカガメがフォートレヴンワースで訓練中にRPFの侵攻が開始されたかに疑問が残る。
逆にフツ強硬派が犯人である論拠として、RTLMやカングラ(フツ強硬派のメディア)がハビャリマナの死を予言していた事実がある(RTLMは日にちまで指定)。また大統領暗殺後数時間(UNHCRの代表の証言では1時間以内)で首都キガリの街路に民兵の検問所が設置されたことも考慮しないといけない。
 こんな感じでいろいろつっこみどころはあるのだが、こういう長いエントリを途中から(しかも英語で)書き直すのってめんどくさいな。そもそも自分がやるべきことじゃない。