糠平からお気に入りの清水谷の丘を通って締めくくり


北海道ツーリング最終日の4日目、糠平の宿を6:30に出発して帯広に向かって走りだしました。


1980年に北海道ほぼ一周ツーリングをしましたが、その時に通った旧道かもしれませんが、記憶があいまいです。


糠平を再訪する度に思い出すこと… 当時オンネトーから足寄を経由して糠平に向かっていたのですが、未舗装の道を走っているといきなりダイナマイトの発破音の大音響と共にバラバラと石が落ちるような音が!反射的に自転車から降りて頭を抱えて伏せたのですが、あの発破音はいったい何だったろうかとずーっと気になっていました。


今回ふと思いついて糠平側からトンネルのプレートの竣工日を順に確認してみると、上流側のトンネルは完成していたものの、まだ未完成だったトンネルもあったことに気が付きました。ということは、このあたりのトンネル工事の発破音だったんだ!と疑問が氷解しました。 (^^)/


糠平大橋から昨日ゲットた糠平ダムカードをパチリ。糠平大橋は1982年完成ですが、当時の道の記憶が全然残っていません。
デジカメもない時代で、貧乏学生だったので友人から古いカメラを借りましたが調子が悪くて写真もほとんど撮れていなかったのが残念です。いつか古い地図を入手して旧道ルートを確認できるといいな。


ダムの反対側の深い森も大好きな景色です。


士幌線跡があちこちに残っています。


屏風岩が紅葉していました。


そして清水谷のT字路を左折して、糠平から帯広までのルートで一番のお気に入りスポットへ。以前、幌鹿峠通行止めになったときにルートを変更し、たまたまGPSを見ながら寄り道をして巡り合った場所です。


道道468号清水谷足寄線となっており、短いけど登りがいのある坂が2kmほど続いています。


登り切って右折、帯広方面に進みます。直進すると足寄になります。


すぐに目に付くのが草原の中の1本の大きな木。富良野の有名な木と違って無名ですが、凛とした存在感が印象的です。そして丘を上り振り返ると・・・


わぉ〜、と叫びたくなるぐらいきれいな風景が目に飛び込んできます。


石狩岳連峰、ピリベツ岳や西クマネシリ岳などがちょうど昨日三国峠から眺めた風景が反対側から見渡せる大パノラマが広がり、北海道らしい雰囲気に一人で浸ることができます。


しばらくゆっくり動く雲を背景にぜいたくな時間を過ごした後、丘を越えて帯広駅に向かいました。


牛乳運搬中の大型トラクター。カッコイー!


道は牧草地帯から広い畑の広がる風景に変わってゆきます。


十勝地方は台風でジャガイモなどに大きな被害を受けたと報道されていましたが。このあたりは大丈夫だったようです。


走りやすそうな農道を選んで進んでいると、前にも通った不思議な遮断機が。
「ここは列車は通りません」という看板の下に「上士幌鉄道管理局」と書かれているので、士幌線が廃止された後の踏切に設置されていたものを移設したものと思われます。


反対側には開拓時代の農機といっしょにこんな信号機が設置されています。


歴代のトラクターも並べてあるし、コンテナの上にはボイラーのような謎の機械もあり、北海道開拓史のオープン博物館のような不思議な場所です。(*^-^*)


余裕があれば帯広空港まで自走しようかと思っていましたが、向かい風が強くなりスピードが上がらないので、終着は帯広駅と決めて先を急ぎます。


十勝川では遊歩道が先日の台風で破壊されて痛ましい姿になっていました。


帯広駅に12:30到着。空港行きバスには14時に乗れば十分間に合うので、輪行準備をしてから駅構内でいつものお店で天丼を食べ、小さなカフェで久しぶりに新聞を読みながらコーヒーを飲み、最後に地元の牛乳を飲んでバスに乗り込みました。


離陸すると蛇行する川が見えていたのですが、帰ってからグーグルマップで見てみると大樹町の歴船川でした。ほんとに便利な時代です。


羽田着陸直前には、旅の終わりを締めくくるように夕日に包まれる富士山が見えていました。
今回は4日間で飛行機・鉄道・バスを合わせて輪行時間が合計で20時間にも及びましたが、コースはいいとこ取りで温泉、海鮮、カニも楽しめ4日間を満喫できました。\(^O^)/