(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

最近の新刊。

預言者ピッピ(2)

預言者ピッピ(2)

もう出ないかと・・・。

無限の住人(28) (アフタヌーンKC)

無限の住人(28) (アフタヌーンKC)

さよなら絶望先生(27) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(27) (講談社コミックス)

くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話 (ちくま文庫)

くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話 (ちくま文庫)

もう新刊で手に入らないかと・・・。



最近の古本。

影の谷物語 (ちくま文庫)

影の谷物語 (ちくま文庫)

カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)

カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)

読みやすい日本語で書かれているし、ロシア語原典からの翻訳という試みも面白いと思うのだが、小説そのものは『ロリータ』と比べてしまうせいか、物足りない。もっと読み返さないと断言できないが、大きな原因はマグダが魅力的に描かれていないことではないだろうか。16歳で顔がかわいいというのは判る(主人公が魅力を感じた部分はp51の描写などが細かい)が、どうも読み手も魅力を感じるようには描かれていない。主人公の人生を狂わす女性が魅力的でないなら、一般的な小説では致命的な失敗だろう。もっとも、人間の心理の不可解さを小説で描きたい場合、そうした仕掛けも考えられるだろうが、これはそんな小説ではない。
普通に考えれば、作者自身もこの小説に大きな不満があったため(解説にあるように)英訳版で大きな改変を加えたり、『ロリータ』を書くことになったのだろう。



あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

表題作が紹介通りの感動作だが、極論過ぎるかもしれないけれど小説としてはガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』などと変わらないと思う。「地獄とは神の不在なり」がアメリカの宗教事情を反映していて興味深かった。



見えない都市 (河出文庫)

見えない都市 (河出文庫)

最近で一番「感激」した本。カルヴィーノで真っ先に読んでおくべき本だった。池澤夏樹が世界文学全集に収録していたことに後で気が付いたが、単独で本になっていないため買う気にならなかった。だがハードカバーで欲しいし、東方見聞録も手元に置いておきたい。原著もちょっと考えたい。