Hatena::ブログ(Diary)

もんもん文句大臣

2017-08-05

この世は性善説でできている

Amazonで中古の本を買った。もう絶版なので買えないので中古に手を出すのはしょうがないが、中古の中でも1円じゃなくて、数百円の(そもそも定価は1,000円しない本)、「ほぼ新品」と書かれているのをわざわざ選んだのにもかかわらず、届いた本には書き込みがあった。しかも赤いペンで、数ページにわたって、延々と、汚い、みみずがのたくったようなクソみたいな字で書かれてた。何の嫌がらせ?わざとか?と、出品者側の良心を疑うような書き込みである。小さな書き込み、鉛筆でうっすらぐらいなら見逃したか?とも思えるが、あんな赤いペンでめっちゃたっぷり書いてあって、お前は何をチェックしたのだ?盲にチェックさせたか?と言いたくなるほどで、ムカつくにもほどがある。

出品者からは「申し訳ない。返品を受けるので、着払いで送ってくれ」という内容のメールが来たが、恐ろしいことに、その送り返す先の住所は書かれていない!すげー、こいつのこの根性、クソ以下!!お前が勝手に調べて送り返してこいや状態!普通、送り返す先の住所を併記するものだが、そんな常識、頭のおかしい人には通用しない。重ね重ねびっくり。世の中の人がみんな、自分と同程度のマトモな人だと思っちゃいけない。

だからAmazonからきた「このメールで解決できましたか?」というお問い合わせには、嫌味たっぷりに「送り返す先は教えない根性は素晴らしい。ネット通販ではこんなゴミをつかまされることもあるということを知って良い勉強になった。一つ賢くなった。なんてありがたいことだろう」と褒めたたえておいた。わたしは良い人ぶるつもりは一切ない!しかし最低の倫理観や仁義はある。自分の落ち度で何かする場合は、きちんと情報開示して平身低頭で謝る。送り返す先を併記しないなんて、どういう根性なのか理解に苦しむ。中身は白黒の本で、ぱらっと開いたらわかるところに真っ赤なペンで書かれている文字を数ページにわたって見逃すなんてあり得ない。何をどうしたらあの書き込みを見逃せるのか、意味不明。頭も目もおかしい。「ほぼ新品」というのは、そんな気がしたら新品という意味なのか?一体どういう基準だよ。こっちは1円本も出ているのにそれらを避けて何百円も出して「ほぼ新品」を選んでいるのに、この有様。ひどすぎる。出品者、死ねばいいのに

Amazonでの過去の評価を見たら、「書き込みがあったのにほぼ新品と書かれていた。騙された。嘘吐き野郎だ」と罵倒しているものがあって、あらやだ、と笑ってしまった。そういう出品者だったのねえ。でもそれ以外はとても評価が良くて意外だった。この世はみんな性善説で、言えばわかるとか、真面目にやっていても失敗することはあるんだからとか、そういう風に受け止めているけど、おそらくそれは間違っている。そんなに善人ばかりではなく、悪意たっぷり、意地悪する気満々、自分さえよければ他の奴らは損しても辛い目に遭っても屁でもないというやつはそこかしこにいるのだ。だから、どんなに説明しても訴えても教えても変わらないし、いつまでたっても政治家政治資金を使って家庭外セックスにいそしむし、スマホを見ながら歩いたら危険に決まっているのに激突してくる人はいなくならないし、その辺にぽいっとゴミは何故か捨てられているし、ばれなきゃいいやと書き込みのある本も新品同様の美品ですと言って売りつける。そんなもんだ。わたしも大概お人よしだねえということだ。

件の本は面倒くさくても返す。だから金さえ返してもらえればいいんだけど、でもなー、あの本、またどっか別のところで中古で買わないといけないのかしらーと思うと、ちょっと嫌な気分。ったくもって、ったくもう、である。絶版じゃなきゃ何も問題なく新品を買うのになあ。

2017-07-30

タトゥーと刺青は似て非なるもの

出勤時、前を歩いているお嬢さんの首のところに何やらチラチラ見えるのでじっと見ていたら、おしゃれなタトゥーだった。梵字みたいなものと植物みたいなものを組み合わせていてオシャレだった。けど、大丈夫?という気にもなった。

首の後ろだから髪の毛で隠れていたが、歩くたびに髪が動いてチラチラ見えていて、風でぶわっと持ち上がった瞬間に丸見えになっていた。着物を着てアップにしたらどうにも隠せないし、そうでなくとも日常的に見えちゃうところだ。

わたしはおしゃれタトゥーについては反対派ではなく、かわいいとすら思う。でも、飽きたときに困るし面倒なので自分は入れない。おまけにケロイド体質ですぐ傷跡が残るタイプなので、きれいにタトゥーになるより、ただれて化膿して大騒ぎになる確率が高い。若いとき、仲良しのオーストラリア人の女の子に感化されておしゃれタトゥーを入れようと思ったが、やっぱり「あ、わたしはすぐ化膿する・・・無理だ。病院送りになる!」と思ってやめた。だからきれいにかわいくいれている人がいるとうらやましい。ただ、手首や足首みたいなところはやめた方がいいと思う。首もそうだけど、隠せないところはやらない方がいい。何かの時に隠さなければいけない時に大変だからだ。普段は「かわいいからタトゥーを入れているのになんで隠さないといけないのよ!」という考えでOKでも、フォーマルなイベントやシリアスな場面で隠せないと礼儀として問題があったりするからだ。肩甲骨のあたりや腰のところに小さなタトゥーがある程度なら洋服で隠しやすいが、足首なんかは女性は隠しにくいファッションが多いのでやめた方がいい。大人になると意外なところで意外なことに参加しなければいけなくて、ふざけたことが許されないこともあるからね。

けど、まあ、かわいいならいいかなとも思っている、個人的には。首の後ろにあるタトゥーなんて自分じゃ見えないから、飽きるってこともないかもね。ただ感染症にはお気を付けあそばせ。肝炎になる人もいるよ。わたしは歳を取ったら住所と保佐人の連絡先をタトゥーしようかと思っている。ボケて徘徊しても大丈夫、なんつって。移転したら、下記住所に移転○年○月○日、なんて修正入れとけばいいよな。でも見栄はって、港区南青山とか渋谷区松濤とかって入れちゃって、嘘だもんだからちっとも連絡つかねー!徘徊したまま家に帰れないじゃんってなったりして。アホか。

ふくらはぎにドラゴンみたいな刺青を入れている男性も、最近じゃ結構見かける。そしてわざと膝丈ぐらいのズボンで、夏は丸見えにしてくれている。確かに隠すなら刺青を入れる必要はないじゃん!自慢したいに決まっている、かっこいいじゃん!なんだろうけど、ファッションのつもりかもしれないけど、不思議ね、自分の思いとは違って、みっともないとかバカとかアホとかカスとか思われちゃうのでよく考えないといけないのよ。ゴスロリだったけどやめましたというのはすぐやめられる。その服を着なければ一秒で終われる。でも終われないのが刺青なんだよ。そこ、とっても重要。

2017-07-29

騎士団長とはなんだったのか

読み終えた。素直な簡単な感想は「しょうもない。バカじゃねえか」である。申し訳ないが、ハルキはバカなんじゃないかと思う。てか、新潮社もよくこんな作品を出版しようと思ったな。なんか、こんな程度だから現代作家の小説って読みたくないんだよね、時間の無駄だから!と思ってしまうわ。世界中の現代作家さんに謝れ!なんつって。アンドレイ・クルコフのことは現代作家さんだけど好きだからなー。

思わせぶりなので最初のうちは面白いのだけど、思わせぶりすぎて回収しようがなくなったという悪い見本みたいな本。最後の方はもうやっつけ仕事というか、全部着地させるために無理やり収めたとしか言いようがない。セフレの人妻は向こうからあとくされなくバイバイしてくれるし、謎の変な金持ちで主人公にまとわりついて金銭的な援助をしてくれる足長おじさんの免色も勝手にババアとセックスするのに夢中になって離れて行ってくれる。絵画教室の先生のアルバイトは辞めると言えば惜しまれつつすんなり辞められるし(あんな程度の仕事っぷりで評判よかったなんて嘘くさい)、他の男とセックスしていた嫁は、誰の子かわからないガキを携えて戻ってくるし、こんなしょうもない話、何のつもりで書いたんだろう?中学生の娘っ子が、40近いオッサンにおっぱいがでかくならないのなんだのって話をするわけがないけど、この二人、延々とおっぱいが大きくならないのーという話をしている。変態である。そのうちこのオッサン(ま、主人公ですけどね)にしゃぶってもらうようになるんだろうなあって感じで本当に気持ち悪い。で、描ききれず面倒くさいからこの子のお父さんは一切出てこない。噂話の中にチョロチョロ出てくるだけで、無視。何せ娘が行方不明になっても無視ですから。それは寂しい親子関係を描いているというよりかは、書けないから書かないといったところ。免色も思わせぶりに俺の娘なんじゃないかと言っている割にはババアとのセックスが忙しくて娘に興味を失って終わり。え?娘だと思って気にしていたんじゃないの??何それ。ババアとセックスしたらそっちの方がいいから娘は無視かよ!って感じ。その免色のセクースの相手であるババア巨乳に描かれていたので、ハルキは最近女のおっぱいに興味津々なんでしょうね。中学生じゃあるまいし、おっぱいおっぱいって、アホですか。で、想像通り、最後は面倒だからあの家は騎士団長殺しの絵と一緒に焼失して終わるという、面倒なものは殺すか燃やすで終わっているのだから、しょうもなさ過ぎて屁も出ない。

思わせぶりなことばっかり書いているけど何も回収しないし、何も解決しないというか、何にもならずにぱらぱらぱらぱらとその辺に放置しているだけなので、だったら書くな!って感じ。スバルフォレスターの男も意味不明。主人公が病院から行方不明になる必要性もないし、まりえのことは衣服が守ってくれるというわけのわからないシーンもいらない。単に不法侵入して人の家に隠れていただけの糞話にメルヘンぶっこんで正当化しようとするハルキって、痴漢をしても正当化するためにメルヘンな話を作って取り調べで言うんでしょうかね?単に少女が不法侵入しただけでいいんじゃないの?盗みを働いたわけでもないし。もっとも、そもそもなんで免色の家に侵入したのかよくわからん。ババアとのセックスを覗き見してやろうというのでもないし。とにかく全部適当。免色のお仕置き部屋みたいな秘密の変態部屋と思われていた部屋が、単に昔の女の洋服が大事に残されていただけで、三角木馬とかギャグが置いてあったわけじゃないのでそれもまた、描く必要があったのかねえといったところ。そして主人公の嫁ときたら、誰の子かわからんガキができてもしれっとしていて、そしておまけに、こいつの魅力と素敵さが一切書かれていない。ただの股のゆるいバカ女なだけで、何にも面白くもない。ヤリマンならヤリマンらしく魅力的なアバズレだったらよかったけど、そうでもない、ダルな、退屈なだらしなさしかない。しょうもない。しかも最終シーンで、実はこれらは全部時系列的には東日本大震災以前の出来事でして、ここで震災がありまして、なんてことを唐突にぶっこんでいた。震災という言葉を書けば震災犠牲者にも配慮した人道的で社会的な作家と思ってもらえるとでも思ったのかな?本当に全く意味のない、書く必要のない数行で、そもそもあんな大震災を数行「震災があった」とだけちょろっと書く方が不謹慎で失礼で下品。ハルキってここまでしょうもない輩だったっけ?という驚きと共に、やっぱり金出して買わなくてよかったとしみじみしたよ。

最初のうちは思わせぶりだから面白かったのになあ。回収できないのに風呂敷ばっかり広げまくって、アホみたい。そして震災をぶっこんでくる無神経なところ。いやだわ、こういう「あたしって、すごく心配してるんですう。だって、あたしって優しい人じゃないですか」アピールが、本当にウザい。こういう奴が一番自分のことしか考えていなくて性悪だっつーの!これまでのエピソードはどれもこれもどうせ回収できないで適当なソフトランディングをもくろんでいたんだろうなあと思っていたが、これはひどい。ここまでひどいのはちょっとない。そもそもいろいろぶっこみ過ぎ。嫁との復縁も意味がない。スバルフォレスターの話もいらない。免色がババアとセックスする必要性も、まりえが免色の家に忍び込んで4日ほど家出状態になる話もいらない。おっぱいが大きくならない話もいらない。主人公の妹の話もいらない。妹のおっぱいを凝視していた主人公、本当に変態だな、キモい。とにかくいらないことばっかり詰め込んで、本当にしょうもない!しょうもなさ過ぎて殺意がわくわ!

もしかしたら最後にちゃんと回収しない話が嫌いなだけで、ハルキのファンはこういうのでOKなんでしょうかね?でも、嫁の魅力は描かれていないから何しに出てきたかわからないし、おっぱいの話をする少女と中年は気持ち悪いし、あっという間にババアとのセックスで娘のことを忘れるオッサンのことも気持ち悪いし、意味のないスバルフォレスターのオッサンもどうでもいいし、騎士団長が出てきても、鈴の音も、何でも不思議なことで片付ければ許されると思って使っているように見えて胡散臭い。メルヘン要素も必然性が無いとただの法螺話。

もうちょっとましな話書けよ。カス。今年一番のカス。

2017-07-23

遷ろうメタファー

そんなわけで、どんなわけか知らんが「騎士団長殺し」下巻を読んでいる。今丁度、美少女まりえが失踪したところで、お?お話が動くのかな?という感じ。やっとお話がぬるりぬるりと適当な感じからスピードを上げてきたか?というところなんだけど、ちらっと見ちゃったAmazon書評では、まりえの失踪は肩すかしのようだが、果たして。

南京事件の話が盛り過ぎで怒っている人がAmazon書評欄でもそこそこいらっしゃって、わたしそもそも30数万人かしかいない町で40万人も死んだら偉いことだわなーなんて思っていた。そんな大量の死体、どこでどう処理するの?隠しきれないでしょうよ。40万もの虐殺が本当ならば死体は山積みになっていたからあとから検証できるじゃん?できないってことは、そんな大虐殺が無かったからだよねえ、死体って急にぽんと消えたりしないし、そんなにあったら自然に還るにも時間がかかるし、途中腐ってきたら激臭だし、40万は盛り過ぎだよねーとは思うけど、その辺はハルキの勘違いかもしれないのでどうでもいいかなとは思っていた。編集がチェックしないといけないというけど、いまどきの編集さんというか校正さんってそこまで見ていないんじゃないかなと思っている。中島らもさんのエッセイでも、明らかにらもさんの勘違いが書かれていたけど、そのまま本になって出版されていたからなあ。書き手の勘違いはあると思うから、それは罪じゃないけど、冷静な第三者がチェックしてあげなよ。わたしも自分で書いていてなんかヤバいと思ってあとから調べたら勘違いなんてことはよくあって、それはわたしが人並み外れてバカだからということもあるけど、そんなシリアスなバカ系の間違いじゃなくて、うっかり勘違いとか、あっちとこっちを逆に覚えていたとか、そういうことは賢くてもあると思う。かの天才IQ160を超えるヴォルテールだって、後で検証咲いたら勘違いということを日記に書いているのだから。ハルキの40万人大虐殺の表記も、なんか何十万だったよなーと書いてしまった程度かと。そこ、そんなに怒るところなのかなと思ったりして。でも、売れっ子作家さんだからこそ、そういうことまでよく気をつけろという怒りかもしれない。社会的に注目されているという自覚は必要かもね。わたしがここで何を言っても誰にも影響はないけど、ハルキはそういう立場じゃないからね。

なんとなーく、オチがしょうもなさそうな感じがしてきて、ちょっと失速気味。読みやすくてするする読めて、思わせぶりなのは悪くないけど、それだけでしたーということなのかな。前作の「田崎作が色彩が無いからどーしたこーした」というのはしょうもないお話だったけど、あれは、そもそも最初か読むのがしんどかった。それよりは思わせぶりな騎士団長の方が面白い。

ちっちゃいオッサンとか、まりえが消えたとか、免色がオバサンとセクースしているとか、人妻とどうやって別れるのかなとか、嫁ハンとよりを戻すのをどうやってするのかな、たしか嫁ハン、孕んでいるよねー誰の子だよってーの、とか、そういうのを回収できそうにないので、きっとポカーンなんだろうなって思う。あ、そう、そうやって適当に終わらせるんだあ、へー、都合のいい話だったから最後もこうやって作者の都合で勝手に終わらせるんだろうなーと思えるので、まあ今の間だけでも楽しめばいいかな、みたいな気分。

読書なんて楽しけりゃいいんです。でも、三浦しをんちゃんも言っていたけど、大ベストセラーダ・ヴィンチコード」、ドンドン読んじゃうけどクソ本だって。それと似た感じがするのよね。あれ?なんか思わせぶりでおもしろいんだけど、興味ひかれちゃうんだけど、でも、クソだよね?みたいな。ま、最後まで読んだら、悪口言おうと思います、思いっきり。今のところ、どうなんだろう?うふふ〜で楽しんでます。セックスシーンが多すぎて、そこだけはやっぱり嫌ですけどね。

2017-07-17

ハルキは好きじゃないが

村上春樹は好きじゃないのだけど、「騎士団長殺し」は読んでみることにした。でも、ごめん、お金は出せない。出したくない。だから図書館で借りた。図書館で新刊書を貸し出すと作家さんにとっては死活問題だ!ということで、たとえば新刊書は発売されて一年間は貸出禁止にするとかそういう措置を取ってほしいと言っていた人がいたけど、そうなったとしても一年待つだけで、借りて読むことに変わりなし。誰よりも早く読みたい!という気持ちがわたしにはない。わたしはあまりミーハーじゃないので、新しい物好きで飛びつく派ではないので、誰よりも早く新作を読んだもんね、エッヘン!なんて気持ちがない。それに現代作家さんはあまり好きじゃない。近代あたりの文学が日本も西洋も楽しいし面白いし素晴らしい。古典なら中近東中国も楽しい。とにかく古いものの方が好きなので、新しいものがいいとか、えらいとか、かっこいいと思っていないので、一年後にハルキを読んでも何とも思わない。そんなわけでどんな措置を取られたって、ハルキに金は出さない。

で、その「騎士団長殺し」だけど、思ったより面白い。今はまだ上巻なので、イントロダクションというか、こっからどうなる?どうなる?というところなのでわくわく感が強い。でも口の悪い言い方をするとあらすじが流れているだけだが。わけありな感じの、え?どういうことかな?と気になるように話は進んでいる。途中でちょいちょい挟み込まれるセックスの描写が気持ち悪くて、ハルキってあんな顔して(あんなとはどんなだ!?)こんなこと書くんだーへー、やっぱりジジイってスケベだよねーと思ったり、あるいはエロを書かないと本を買わないスケベ野郎のためにサービスサービスで書いているのか、どっちにしろ字で書くエロが嫌いなわたしは、そこの箇所がうんざりで軽く読んで軽く飛ばす。こんなしょうもないことでページ数稼がなくていいのに。さりげない表記であとはお前の脳内で繰り広げろ!という慎み深さが現代作家さんにはないのが、わたしが近代、古典文学を愛する所以。あの頃は社会常識として、規範として露骨に書けないからか、そういうことですよねーそりゃそうでしょうー、野暮なことは聞かないでねーという感じで男女の営みをにおわせるだけなので好きなのである。もう、チンコしごいたとか、パンツ脱いだの腰を動かしただのって、はっきり書く奴はバカじゃねえのかと思うよ。人妻との電話セックスも、申し訳ないけど気でも狂ったのかっつーか、しょうもないことぶっこんでくるなあと呆れた。でもって、変な不思議ちゃんみたいな女の子と一夜限りのセックスもするし、なんかね、もう、ハルキの妄想ワールド。そりゃ小説なんて作家の脳内妄想話なんだけど、あまりセックスのことばかり書くと欲求不満のジジイみたいでみっともないけどな。

でも、それでも、今のところ思わせぶりだから面白い。ただ、このリアリティのない都合のいい話というか、展開というか、なんだろう、このご都合主義というか、何でもかんでも主人公に都合よく話が進むのは、ちょっと笑っちゃう。嫁ハンに逃げられたけど画家として仕事の依頼は来るそこそこ素晴らしいオレ、必死で働かなくてもいいオレ、運よく安く家を借りられちゃったオレ、金持ちの洒落男に破格の値段で絵の依頼を受けたラッキーなオレ、ちりんちりん(チュートリアルの漫才のネタではない)のためにお金を都合して掘り起こしてくれる篤志家がいるオレ、人妻とお金を使わずお手軽に、向こうからすりよってきてくれたから定期的にあとくされないセックスができちゃうオレ、こんなに何でもかんでもうまいこと都合よくやられると薄っぺらい話だな!と思ってしまう。で、ちっちゃいオッサン(妖精なのか?)が登場して、お話にファンタジーが加味されて、もうどうするつもりなんだよ?ヲイ!って感じになってきた。噂では下巻はしょうもなくてギブアップするらしいので、楽しく読めるのもここまでかな?と思ったりしている。

これだけぼろくそ言っているが、一応今のところ面白いんだぜ?面白いというか、思わせぶりだからどうなるのかなとか、どうするつもりかなとか、どうやってオチをつけるつもりかなとか、そういう意味で。下巻は来週借りられるので、さっさと上巻を読んで下巻にいきたい。この騎士団長殺し、思ったほど売れていないらしくて、新潮社はウハウハにならなかったとか。それでも普通の作家さんよりは初動がすごいのだから売れていることは売れている。不思議だ。そもそもなんでハルキがこんなに売れっ子になったのか、わたしが若い頃ノルウェイの森ベストセラーになったときから理解できなかった。ハルキの小説の魅力、わたしにはさっぱりわからない。それでもわたしはちっちゃいオッサンの出てくる騎士団長殺しを楽しく読んでいるのだからよくわからん。小説とは、一体何なんだろうか。途中が面白く、わーなんだろーどうなるんだろーと思ってページを繰るのであればそれで名作なんじゃないのか。それじゃだめか。オチも大事か?相対的にどうなんだなのか、絶対的なのか。文学とは何ぞや!などと考えてみても、結局よくわからん。こんなにいっぱい読んでも読んでもわからん。ただ、思わせぶりでひっぱっていくことと文学と、全体的な文学としての完成度は別のものだと思うので、騎士団長殺しも下巻を読み終えてみないとわからん。書きなれた作家なら、思わせぶりに引っ張っていくのは上手かもしれん。

副題の「顕れるイデア編」というのが、なんかね、ふふ、ちょっと難しい言葉を知って使いたがる中二男児って感じでダサい。そう、ハルキっておしゃれ気取りなんだけど、そこはかとなくダサい。そこが一般人にウケるところだと思う。あまりにキレッキレにおしゃれでは人はついてこない。あまりにも賢すぎる人の話はみんなが理解できない。そこそこオシャレっぽく、そこそこダサい、そこそこ賢そうな感じがするけど実際はバカでも理解できる程度で、みんなが持っている「俺って他の奴とは違っているから!エッヘン!俺は特別な人間だから!」気分を満たしてくれる程度の何となく賢さとか、かっこよさ、その辺をうまくついているのかなという気はする。アイドルでも、すごい美少女より、どっかチンチクリンなブス素材がちりばめられている方がウケる。すごいハンサムで長身の人より、顔がでかいとか足が短い方が人気があったりするのと同じ。みんなに受ける、みんなから愛されるって、そういうことなのかもしれない。ハルキの魅力がちょっとわかってきた気がする。で、下巻が「遷ろうメタファー」なんですって、奥さん、プゲラ。でも楽しみにしてます。