『「ウェイ」のある強い経営』


『「ウェイ」のある強い経営』野口吉昭
企業の「ウェイ」とはその企業らしさ。現場の状況そのものであり、その企業らしい人や組織の動き方・動かし方を意味する。「人」「モノ」「カネ」そして「情報」が現代の経営資源と言われるが、「ウェイ」はこれらに続く5つめの経営資源。どの会社にも「ウェイ」は存在するのだが、それの良し悪しを意識せず、勝手に放っている企業と、「ウェイ」を明確に意識し、それを熟成する会社とは大きな開きが生まれる。本書では、「ウェイ」とは何であるかを多くの実例を示しながら説明し、具体的な「ウェイ」作りの方法を紹介している。

 コンサルタントの人が書いたビジネス書を何冊か読んだ。長年の経験で得た豊富な実例を惜しげもなく披露し、大きな声で「御社のココがいけないんです!」とズバリ指摘する、自信にあふれた大きな声でグイグイ引っ張っていくような文章・・・。著者の野口吉昭はHRインスティテュートというコンサルタント会社の社長。言いたい事はよくわかるし、間違ってもいない。でもいかにもコンサル風の文章、勢いはあるのだが、ちょっと粗すぎ。

 ミッション、ヴィジョン、そしてウェイ。企業というのはいろいろなものを追い求め構築していかなければならないのだなァ・・・。

「ウェイ」のある強い経営―第5の経営資源を磨け!

作者: 野口吉昭, HRインスティテュート
出版社/メーカー: かんき出版
発売日: 2008/11/24
メディア: 単行本