2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『「モナリザ」の微笑み』

『「モナリザ」の微笑み 顔を美術解剖する』布施英利 現代の地球上で最も有名な絵画作品は何だろう。全人類へのアンケートは困難だが、恐らくきっとパリのルーブル美術館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザなのではないだろうか。この本はダ・ヴィンチ…

『12人の優しい日本人』

12人の優しい日本人 [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2000/10/25メディア: DVD クリック: 108回この商品を含むブログ (311件) を見る 1991年の映画『12人の優しい日本人』を観た。いうまでもなくアメリカ映画『12人の怒れる男』を下敷きにした三…

『スパークする思考』

2006年に出版され大ヒットした『仮説思考』の著者による最新作。発明家や芸術家でなくても、ビジネスパーソンなら皆新しいアイディアを求められる。「誰か良い案ないか?」「これはダメだから他のアプローチを考えてくれ」などという場面だ。ビジネスの上で…

神戸赤萬

プロフィールにも書いているが、実は餃子好きだ。見た目は同じでも、具材は千差万別、皮も厚いのから薄いのまでこれまた千差万別。焼き餃子の場合は焼き具合が各店異なる。そして全体の食感としてはパリッと派、ジューシー派、モッチモチ派などもうバラエテ…

『プロの課題設定力』

「現状」と「あるべき姿」を把握し、「あるべき姿」になることを阻害している「問題」を見極め、それを解決する手立てを設定する、これが「課題設定力」だ。目まぐるしく移り変わる現代のビジネスシーン。今日のスタンダードが明日通用する保証はない。「課…

『ヘンリー六世 第三部』

『ヘンリー六世 第三部』ウィリアム・シェイクスピア 時は15世紀、イングランドを二分する薔薇戦争が起こり、この三部作のタイトルである王ヘンリー六世がこの世を去るところまでのおよそ16年を描くシェイクスピア初期の歴史劇。時の王ヘンリー六世のランカ…

『無人島に生きる十六人』

明治31年の暮、中川倉吉船長以下16人の男達を乗せたに「龍睡丸」は東京の大川口を出帆した。この2本マストの帆船は翌32年、太平洋の真ん中で大しけの犠牲となり大破。16人はたどり着いた無人島でただひたすら救助を待つ生活を余儀なくされた。この本は彼らの…

『日本を貶めた10人の売国政治家』

日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)作者: 小林よしのり出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/07/01メディア: 新書購入: 15人 クリック: 202回この商品を含むブログ (45件) を見る 「ゴーマニズム宣言」を愛読していた。漫画という全く現代日本的な手…

『タクシードライバー』

1976年アメリカ映画「タクシードライバー」を観た。主演のロバート・デ・ニーロは当時まだ30そこそこ。そして彼の運命を大きく変える幼い売春婦を当時13歳のジョディー・フォスターが演じている。カンヌでパルム・ドール受賞、この作品の影響でレーガン大統領…

『名画を読み解くアトリビュート』

『名画を読み解くアトリビュート』 木村三郎 アトリビュートという言葉をご存知だろうか。西洋美術の中で、ある物が特定の事物や現象、神様や人物を表すという約束がある。人物画の中に「百合」が描かれていればその人物が純潔であることを表す、といった具…

『帰ってきたソクラテス』

帰ってきたソクラテス (新潮文庫)作者: 池田晶子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/03/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (22件) を見る 古代ギリシアの哲学者、ソクラテスは著作を一つも残していない。それなのに彼が現在で…

『カッコーの巣の上で』

年下の人間に何か命令をしたとき、「どうしてですか?」と真顔で問われて目が点になることがある。複雑な事情がある中で選んだ結論とかならわかる、いくらでも説明しよう。困るのは「えっ?普通こうでしょう・・・」というようなシンプルな事の場合。ため息まじ…

『ヘンリー六世 第二部』

『ヘンリー六世 第二部』ウィリアム・シェイクスピア イングランド王ヘンリー6世がフランスのアンジュー家マーガレットを王妃として迎えるところからこの第二部は始まる。フランスとの100年戦争が終わり、イングランドは平和を迎えるのかというとそうではな…

『12人の怒れる男』

1957年のアメリカ映画。父親をナイフで殺したという少年の裁判で、12人の陪審員が激論の末に全員一致の結論を出すまでのお話。出した結論が有罪ならば容疑者少年は電気椅子に座ることになる。場面は冒頭とエンディングの数分以外すべて陪審員にあてがわれた…

『意外に日本人だけ知らない日本史』

著者のデュラン・れい子は1942年東京生まれで元博報堂のコピーライター。スェーデン人のご主人と結婚後、スェーデン、オランダ、ブラジルで暮し、現在は南フランスのプロヴァンス在住。専業主婦時代を経て版画家として活躍、本はこれが3作目。 少し内容にふ…

カバンの中身

子供の頃、大人の持っているカバンの中にはスゴイ物がたくさん入っているのだと思っていた。TVで見る大人(=探偵やスパイ)のカバンの中にはピストルや無線機や超小型のカメラが入ってた。秘密の暗号を解読する機械や毒を中和する注射器が入っていたことも…

『ヘンリー六世 第一部』

ヘンリー六世 第一部 (白水Uブックス (1))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る シェイクスピア初期の戯曲。百年戦争のさなかの…

『フェルメール全点踏破の旅』

「真珠の耳飾りの少女」「青衣の女」「真珠の首飾り」などで人気の高い17世紀オランダの画家ヨハネス・フェルメール。異論もあるが、この人の作品は現在世界に37点しか残っていないそうだ。37という数字、その気になれば全点見て回れるのではないかと思い、…

年間100冊読書クラブ

このブログを書かせてもらっている「はてな」の中に、「はてな年間100冊読書クラブ」というのがあるというので参加することにした。必ず100冊を1年で読まなければならないわけではなく、自分で目標を設定できるというのが良い。以下が今回自分に課す「マイル…

『理由』

この本の前半に次のような文章がある。 磁石が砂鉄を集めるように、「事件」は多くの人びとを吸い寄せる。爆心地にいる被害者と加害者を除く、周囲の人びとすべて―――それぞれの家族、友人知人、近隣の住人、学校や会社などの同僚、さらには目撃者、警察から…

『夏の夜の夢』

夏の夜の夢 (白水Uブックス (12))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (12件) を見る シェイクスピア30歳の頃の作品で、愛と結婚がテーマの…

『多読術』

「千夜千冊」で有名な松岡正剛。以前から気になっていた人なのだが、本を読んだのはこれが初めて。本を読むという事について、インタビューに答えるという形で書かれていて、まるでテレビの対談番組を見ているような印象を受ける。『多読術』というタイトル…

『銀色のフィレンツェ』

花の都フィレンツェ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロらが活躍したイタリアルネサンスの街。オレンジ色の屋根と白い壁の建物が広がる風景が目に浮かぶ。もちろん写真やテレビで見た映像だが。 若きヴェンネツィア貴族マルコ・ダンドロ…

『ジュリアス・シーザー』

ジュリアス・シーザー (白水Uブックス (20))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る 紀元前44年3月15日と言われている、シーザー暗殺の前後…

『ハンコック』

『ハンコック』 子供の頃考えた。ウルトラマンが戦った後の街って、誰が修理するんだろう?ウルトラマンに踏まれて死んじゃった人っていないのかな?それと比べて、等身大のヒーローである仮面ライダーは人に迷惑をかけないから罪が無い。そう思っていたのだ…