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2007-04-21

断ちきられた歌/なき子をしのぶ歌

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≪断ちきられた歌≫は深い幻滅から生まれた音楽である。痛みと告発がそこにはある。宗教人種の違いを理由として多くの人々が迫害され、拷問にかけられ、命を奪われた時に引き起こされたおぞましい破局を忘れてはならない。我々の歴史の最も暗い年月がそのことをつねに思い出させてくれる。

その≪断ちきられた歌≫がグスタフ・マーラーの歌曲(歌っているのは旧ユーゴスラヴィア出身のマイヤール・リポヴシェク。彼女祖国は今まさに、かつてのドイツと同じように無意味暴力と抑圧に踏みにじられている)とカップリングされて世に出る。それはベルリン・フィルクラウディオ・アバドからのメッセージである。異なる考え方をとる人々に対するあらゆる残虐さと暴力を我々は絶対に許さないというメッセージである。ベルリン・フィルオーケストラ・アカデミーを支援する我々もまた、世界のどこであろうと行使される全ての暴力音楽によって告発するこのレコーディングを断固として支持する。このレコーディング平和を訴えるメッセージそのものである。

このCDは上記のような趣旨を持っている。ルイジ・ノーノの≪断ちきられた歌(イル・カント・ソスペーソ)/IL CANT SOSPESO≫(1955-56)、グスタフ・マーラーの≪なき子をしのぶ歌/KINDERTOTENLIEDER≫を中心とした、音楽による差別と暴虐への告発である。

とくにノーノの作品は、実際にファシズムの犠牲になった人々(レジスタンス)が死の間際に残した手紙を使用し、激烈な表現を行っている。高度に前衛的な手法が採用されているが、それは鈍化し馴化した知覚を「変革」するために、ひいては社会を「変革」するために、必要とされる要請なのだ。

美的な活動と政治的な活動は切り離せない。その乖離はありえない。それがノーノの創作に対する態度である。それゆえ政治メッセージが、聞き取れるか/聞き取れないか、をめぐってノーノシュトックハウゼンは決裂した。

このCDには楽曲としての≪断ちきられた歌≫の他に、ノーノが選んだ、ナチスの犠牲となった人たちの手紙が、まさに「中断された歌」として、朗読される。スザンネ・ロタールとブルーノ・ガンツによって。

親愛なるお父さん、お母さん

もしも、空が紙でできていて、海という海がインクだったとしても、僕は、僕の苦しみや、僕のまわりにあることすべてを、お父さんとお母さんに書いて説明することはできないでしょう。収容所は、森のなかの空き地にあります。朝早くから僕らは、無理やり森のなかへ連れていかれて、働かされます。

僕の足は血だらけです。僕はくつを取り上げられたからです。僕らは、一日中、ほとんど何も食べずに働いて、夜は地べたに寝ます(僕らは、コートも取り上げられたんだ)。毎晩毎晩、酔っぱらった兵士が僕らを棒で打ちにきます。僕は、身体じゅう血腫で黒ずんでしまって、黒こげになった木の切れ端のようです。時々、僕らに、少しばかりの茹でたにんじんビートを投げてよこす奴がいますが、それは恥ずべきことです。ここでは、争いあってようやく、ほんの小さな固まりか。薄っぺらい切れ端を手にいれるのです。


昨日は、少年が二人、脱走しました。彼らは僕らを一列に並べて、五人のうちの一人を銃殺しました。僕は、五人目ではありませんでしたが、ここから生きて出られないことはわかっています。僕はみなさんにさようならを言います。そして泣いています……




シャイム(?)、ポーランド、14歳、農民の子

……私は死ぬのはこわくない……

……私は、私の死刑執行団の前に、平静に、落ち着きをもって出頭するだろう。私たちに有罪の判決を下した人たちもこれほど平静だろうか?……

……僕は、君たちによりよい人生があると信じて、去っていく。心を強くもとうではないか……



第9曲


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欧州連合、人種差別に対する禁固刑を承認

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人種差別に禁固刑=EUが法案承認 [Yahoo!ニュース時事通信]

欧州連合(EU)は19日、ルクセンブルク司法・内務相理事会を開き、人種差別をあおったり、ナチスドイツによる第二次世界大戦中のホロコーストを否定もしくは矮小化したりする行為に対して1〜3年の禁固刑を科す法案を承認した。加盟国議会での手続きを経て、2年以内に各国で施行される。


 法案は、人種差別的な文書や画像を通じて暴力憎悪をあおったり、ジェノサイド(集団殺害)や人道に対する罪、戦争犯罪ホロコースト事実を否定・矮小化したりする行為について、全加盟国で処罰の対象になると規定。ただし、社会秩序を乱さない限りは処罰を見送ることができるとしており、言論の自由が制限される恐れがあると反発している英国デンマークなど一部加盟国の主張も考慮した内容となっている。 


<EU>反差別法で合意 [Yahoo!ニュース毎日新聞]

域内全体にわたる反人種差別法を検討していた欧州連合(EU・27カ国)は19日、人種国籍などの差別に基づき、当事者への暴力などを扇動した場合、1〜3年の懲役刑を科すことで合意した。

 EUが01年以降、策定作業を続けてきた。当初はホロコースト大戦中のユダヤ人大量殺害)の否定者や、ナチスの紋章・カギ十字の使用者への罪も検討されたが、「表現の自由」を求める北欧諸国と、仏などが対立。最終的に妥協が成立した。


 またホロコーストの否定者に対しては、その主張が利害関係者への暴力や反感をあおった場合に限り、刑が科されることになった。現在、独、仏、オーストリアではホロコーストを否定した場合、最高10年の懲役刑が科されるが、これら今回のEU法が規定しない分野は、今後も各国の判断に任される。


EU Agrees on Penalties for Racism and Xenophobia [DEUTSHE WELLE]

"Racism and xenophobia can only be combatted effectively inside society," German Justice Minister Brigitte Zypries told reporters after a meeting with her counterparts in Luxembourg.


"Criminal measures can only be supplementary, they can never be sufficient in combatting racism and xenophobia in itself," said Zypries whose country currently holds the rotating EU presidency.


Zypries said that the agreed piece of EU legislation, which is not legally binding for the bloc's members, was an "important political signal" for the 27-nation union.


Under the new rules, EU countries would set jail terms of at least one to three years for "publicly inciting to violence or hatred ... directed against a group of persons or a member of such a group defined by reference to race, color, religion, descent or national or ethnic origin."

中国、「むしろ日本より同性愛に寛容かもしれない」

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イザ!」に中国同性愛者に関する記事が載っていた。


同性愛をオープンに 中国、全人口の約3%が同性愛者 [iza!]

専門家によれば中国同性愛人口は約4000万人、全人口の約3%だ。2001年には同性愛を精神疾患に分類しないことが決められたが、差別を恐れ、カミングアウトできない人はいまだ多い。特に寮生活が強いられる大学生らの間で、この悩みは深刻という。だがエイズ予防などの観点から正しい同性愛知識の普及が必要という声も高まっており、昨今は中国中央テレビなども同性愛を正面からとらえた報道を行っている。


 こういった中で始まった同性愛ネット番組「性情解碼之同性相連」(性の解読、同性コネクション)は、若いゲイ司会者の軽妙トークが売り。第1回は、ゲスト北京レズビアンバーのオーナーで歌手・喬喬さんがカミングアウト子供の問題など同性愛カップルに共通する悩みを赤裸々に語った。

もちろん、先日のエントリーでも書いた香港フェニックステレビによる中国初の同性愛者向けインターネット番組」や、「広東省広州市で中国初の同性愛総合ホットライン」、「中山大学広州市)で本土初の同性愛学生結社」などのように、「中国初」という言葉が目立つ。が、同性愛者の「市民権」が急速に認知されていると、この記事を書いている中国総局の記者は記す。

そして次の記述は、決定的に重要で、意識しておくべきだと思う。

社会学を専門とする著名社会学者の李銀河さんはこれまで全国人民代表大会(全人代=国会に相当)に3度、同性の婚姻の合法化を提案してきた。最新のネットアンケートではこれを支持する声は27.3%とまだ少数派だが、北京地下鉄で堂々とキスするゲイカップルをみかけると、むしろ日本より同性愛に寛容かもしれない、という気がしてくる。


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仏大統領選、サパテロ首相とヴォーヴェライト市長も応援に

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TransNews さんより、最高・最強の情報をいただきました。いつもありがとうございます。

明日22日に迫ったフランス大統領選挙スペインのサパテロ首相社会労働党)とベルリン市長クラウス・ヴォーヴェライト氏(SPD、社会民主党)が、セゴレーヌ・ロワイヤル候補(社会党)の応援に駆けつけた。フランスゲイマガジン『Tetu』が報じている。

Zapatero et Wowereit, soutiens européens de Ségolène Royal [Tetu]

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La campagne officielle pour le premier tour des élections présidentielles se clôt ce soir, vendredi 20 avril et les candidats récoltent leurs derniers soutiens. Hier, jeudi 19 avril, Klaus Wowereit a apporté son soutien à Ségolène Royal et appelé les Français «appuyer la candidate du Parti socialiste»pour le premier tour du scrutin.

«La potentielle première présidente de la France mérite qu'elle soit soutenue, à l'intérieur et à l'extérieur de son pays, a déclaré dans un communiqué le maire gay et social-démocrate de Berlin. Les 100 propositions [de son pacte présidentiel] montrent que les problèmes politiques et les soucis des gens en France, sur le fond, ne sont pas différents de ceux des gens en Allemagne». De la même manière, José Luis Zapatero, le président du gouvernement espagnol, est venu soutenir la candidate lors de son dernier meeting à Toulouse. «Chaque fois qu'une maîtresse d'école colle une affiche avec le visage de Ségolène Royal, la France s'illumine. Ségolène c'est le changement, Ségolène c'est l'avenir», a-t-il déclaré devant une foule en délire.

……と引用してみたけれど、フランス語なので、gay って言葉と固有名詞があるなーぐらいにしかわからないけれど、多分、スペイン同性婚法を成立させたサパテロ首相と、ゲイであることをオープンにしているベルリン市長、それにヨーロッパ社会民主政党同士のつながりみたいなことが書かれているのかなーと思う。


↓はロワイヤル候補の南仏トゥールーズでの大規模な集会の模様。サパテロ首相も登場する。

Ségolène Royal - Ambiance à Toulouse - (19/04/07)

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Europeans support Royal for president [Financial Times]

Ms Royal proved most popular in Spain and Italy, which have left-wing governments. Ms Royal has made a point of courting the support of José Luis Rodríguez Zapatero, Spain’s socialist prime minister, who is to attend her final campaign rally in Toulouse on Thursday. The first round of voting will be held on Sunday.


French candidates hold final campaign rallies ahead of election [EiTB24]

Royal, whose gaffes on trips abroad during the campaign cost her candidacy some momentum, sought to inject some gravitas into her bid on Thursday by bringing Spanish Prime Minister Jose Luis Rodriguez Zapatero to speak at her rally in Toulouse.

Spain's Socialist prime minister, the first major international leader to publicly take sides in the French election this year - was effusive in his support of Royal. "Segolene is change, Segolene is the future," Zapatero told an estimated 15-thousand supporters at the rally.

Royal praised Zapatero for withdrawing Spanish troops from Iraq. "We will not bow down on bended knee in front of George Bush," she added.



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エドワーズ候補、クリントン候補、ゲイのサポーターを発表

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2008年アメリカ大統領選に向けて、ジョン・エドワーズ候補とヒラリー・クリントン候補陣営は、ゲイコミュニティリーダーを明らかにした。

Edwards announces gay supporters [Yahoo! News/AP]

Edwards is making a push for gay support in the competitive Democratic presidential primary. In February, he came out in support of legislation that would end the "don't ask, don't tell" policy that prevents people who are openly gay from serving in the military.


But Edwards has competition for the gay community's support — Barack Obama 's campaign has also said he is opposed to "don't ask, don't tell," as has Sen. Hillary Rodham Clinton's campaign. She also told the Human Rights Campaign last month that she wants a partnership with gays if elected president.


エドワーズ元上院議員リストで注目されるのは、ビルクリントン大統領選挙戦略アドヴァイザーでもあった David Mixner 氏が含まれていることだ。エドワーズ陣営のゲイサポーターリストが公開されている towleroad によれば、David Mixner 氏の存在によって、クリントン政権米軍におけるゲイの兵士の受入れを決定した──しかし、”Don't Ask, Don't Tell”という形で。

エドワーズ候補は、この”Don't Ask, Don't Tell”ポリシーの廃絶を明言しているのだが、バラック・オバマ候補、ヒラリー・クリントン候補も同様にこの米軍差別規定に反対している。


John Edwards speaks at the National Press Club

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[John Edwards 08]




クリントン候補のゲイサポーターリストは、まだ正式なものではないようだが、 有力LGBT団体 HRC(Human Rights Campaign)のディレクターの名前が含まれている。

Clinton campaign unveils gay supporters [Washington Blade]

クリントン候補は、HRC のメンバーを前にして、同性婚を禁じる憲法修正に反対することを明言した。

Sen. Hillary Clinton at Human Rights Campaign Board Meeting

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Clinton promises gays ‘open door’ to White House [Washington Blade]

Clinton, who is ahead in the polls among Democrats running in next year’s election, told more than 400 Human Rights Campaign leaders and volunteers that she supports gay adoption and wants gays to be able to serve openly in the military.

She also told of how she worked closely behind the scenes with HRC and other gay groups to develop the strategy that helped defeat a proposed constitutional amendment to ban same-sex marriage.


“I want you to know this is exactly the kind of partnership we will have when I am president,” she said, drawing loud applause and cheers.


“I want you to know that just as you always have an open door to my Senate office, you will always have an open door to the White House,” she said. “Together, we will continue our struggle against hatred and our stand for equality.”



[Hillary Clinton 08]





[2008年アメリカ大統領選挙関連]

ダマーズ、 フルートとハープのために

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フランス作曲家、ジャン=ミシェル・ダマーズ(Jean-Michel Damase、b.1928)のフルートハープのための室内楽集を聴いた。


1928年生まれで現在もご存命ということは、ダマースは現代音楽作曲家と言えるだろう。で、フランス現代音楽作曲家というと……オリヴィエ・メシアンピエール・シェフェール、ピエール・ブーレーズ、トリスタン・ミュライユといったアヴァンギャルド、あるいは、アンリ・デュティユあたりがすぐに思い浮かぶ。

しかし、ダマーズの音楽は、それらの作曲家と一線を画している。クロード・ドビュッシーモーリスラヴェルガブリエル・ピエルネ、アンドレ・カプレといったフランス近代音楽の直系といった風情だ。前衛の時代にあって、進歩ではなく、古きよきフランス音楽を貫いた保守性。知性よりは感覚。現代のロココ……ギャラント。

いかに心地良く耳を楽しませてくれるか──ダマーズが作り出す響きには、最上級の洗練がある。

収録曲は、


1940年代から80年代までと作曲年代には開きがあるが、曲想に開きはない。パープの多彩な響き、パンのように甘美に誘惑するフルートメロディ。とても洒落ている。ダマーズの音楽は、ポンピドゥー・センターの地下スタジオで「製作」されるものと、どれほど違っているか。

そしてその違いが、ジャン・ミッシェル・ダマーズをマイナーたらしめているのだろう。公式サイトはないし、仏ウィキペディアにも彼の名前はない。しかし、↓のような愛情溢れる「非公式サイト」は存在する。


[The Unofficial Website of Jean-Michel Damase]


transnewstransnews 2007/04/24 12:21 フランス大統領選は、ご存知のようにSarko v SegoのSS決戦になりましたが、意外に差がついたなあーというのが正直な感想です。もう少し接戦かと思っていました。ここからルペンやバイルに投じられた票も入ってくるわけですが、状況的にはやはりサルコジ優勢とみるべきなのでしょう。Segoの大逆転を願っています。

HODGEHODGE 2007/04/24 22:38 でも前回のように社会党が決戦投票に進めなかったことを考えれば、とりあえずは安心しました。それにしても投票率が83%というのが凄いです。やはり国民の関心が高かったんですね。

産経新聞の山口昌子氏の記事でもバイル票で決まるようなことが書いてありますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000009-san-int