2006-04-12
■人間の屑やお払い(ならず者成敗します)_必殺仕置人#4 
必殺シリーズはタイトルの付け方に、韻を踏むというか、シリーズごとにある法則でもって付けるのが伝統のように思う。仕掛人は一作目ということもあって、単にゴロのいいように付けるというのが法則であると思うが、助け人の「○○大○○」、仕留人の「○○○候」、仕事屋稼業の「○○勝負」などなど、たいていのものは判り易いのだけれど、仕置人の法則は最初の一文字を「いろはにほへと…」の順で並べているというのを、どこかのサイトで知った時は舌を巻いた。
しかしこの第四話をかれこれ20年近く前に録っていたビデオを観直すとタイトルは「ならず者成敗します」となっていて首を傾げていたのだけど(もちろん音がブチブチ切れている)、今回ようやく正式なタイトル版を観ることができた。(「できた」と言っても、観ようと思えばずっと前に観ることはできていたんだけど、買うだけ買ってほったらかし状態が長かった。レンタルならさっさと観ちゃうんだけどね…)
このタイトルってそんなに放送コードに引っかかるものなんだろうかという疑問はさておき、この話数は非常にハイクオリティな回だ。
普通の簡単な仕置では済まさないという方向性を追求して、成功している。第二話のようにそれを追求するあまり破綻をきたしてしまったということにはならず、第一話的な展開にもってゆき「お見事!」な仕置のオチになっている。
深く考えれば矛盾はあるかもしれないだろうけど、そう考えさせない演出の妙とでも申しましょうか、こういうのを「演出」というんだろうなあ。
観ていて、早い展開・濃い内容、後期シリーズのワンパターンの美学とは180度とまでは言わないけど、145度くらい違う展開だと思う。
よく「木枯し紋次郎」を『テレビとは思えない、まるで映画のようだ』という褒め言葉があるけれど、リアルタイムは勿論、再放送さえも観たことのない身にとっては、期待に胸を鳴らしつつ、予約して買ったBOX_I を観終わっての感想は、概ね世間様の感想とは違うものだった。
尤も、コストパフォーマンスを重視してしまう癖のあるヤな奴だし、原作も光文社文庫版のものを全巻読破(原作はたいへん素晴らしい!特に第9巻くらいまでは)していたからというハンデもあるだろうけど、先の賞め言葉は必殺にこそ与えられるものだと思う次第でした。
最後にちょっとだけ難を言えば、ドラマのオチである天神の小六がいかに大物かみたいなエピソードは、どうでもいいようなオチのような気がする。だがそれ以外にオチがあるかと言えば思い浮かばないのではありますが…。
落語でも取って付けたようなオチが結構あるけれど、落語の本質はそこではない(と私は思っている)というのと同じことでしょうか。
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