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2016/12/14 帰るべき場所、帰っても良い場所

「実家」と呼べるべき場所が今年の11月末をもって「閉鎖」となった。
別に親が死んだわけではない。親が知り合いの人の家の空いてる部屋を間借りする形を取る運びになったためだ。
間借りといっても決して狭くは無く(それどころか広さも部屋数も以前と同じ)、生活水準は家賃等がない分、むしろ良くなる。再婚するという話は今のところ聞いていないが、これまで十数年一人で生活していただけに、親の側に誰かが一緒にいてくれるという安心感は計り知れない。まだ50代の今はとりあえず良いが、あと10年、20年経ったら一人でどうすんだ?と思っていただけに、その大きな不安要素の大部分が取り除かれたのは非常に喜ばしい。

ただ、この状況は自分大手を振って帰る事のできる「実家」と呼べる場所が完全になくなってしまった事にもなる。
既にパソコンの設置のために一度母の新居にも訪れているし、貸主である母の知人とも数回面識がある。もっと時間を経る事ができればそんな壁も無くなっていくだろうが、少なくとも現時点では今の母の居場所は自分も遠慮なく入っていける場所、と言い切る事はまだできないだろう。

と言っても、大学進学のために実家を出て今年で17年目。さらに結婚して家庭を持って今年で5年目。生活の軸足は完全に自分の持つ家に移っていて、バッサリ言ってしまえば実家があろうと無かろうと大して何も変わらない。実家の事を意識することも、正直年末ぐらいしかない。こと自分にとってはその程度でしかない場所を維持するためだけにいつまでも母に一人で寂しい思いをさせるのは酷。母も恐らく同じ事を感じてこその決断だったのだろう。

母には母の人生がある。いつまでも息子の自分のしょうもないこだわりや意識がそれを邪魔してしまってはいけない。