Anthony Earnshaw (1924-2001).

アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表した1924年に生まれる。 40年代から制作を始める。67年にエクセターで行われたシュルレアリスムの展覧会"The Enchanted Domein"に参加。2001年に亡くなるまでリーズを拠点に数多くの油彩画、ドローイング…

夏休みはモラヴィアにいました。 And now, I came back from Moravia.

文字と対話をこころみる、いくらかの実験。 Some trial of conversations with Japanese letters. ハル・フォスター、室井尚/吉岡洋訳『反美学――ポストモダンの諸相』、勁草書房、1987年 204ページ ルチオ・フォンタナ「空間概念」が含まれたレジュメ Hal Fo…

シュルレアリスムは、今日? その3-2

■夢は第二の人生――ヤン・シュヴァンクマイエルによる精神分析コメディについて(後篇)Bruno Solařík和訳:かわかみはるか / Haruka Kawakami 前篇はこちら。 探偵ものの観客に先に犯人を教えてしまうのは、あまり褒められたことではない。この映画でシュヴ…

シュルレアリスムは、今日? その3-1

■夢は第二の人生――ヤン・シュヴァンクマイエルによる精神分析コメディについて(前篇)Bruno Solařík 和訳:かわかみはるか / Haruka Kawakami {以下は、Phosphorの第3号「取り戻される記憶/Memory Reclaimed」(2011年)に掲載された、ヤン・シュヴァンクマイ…

シュルレアリスムは、今日? その2

■To be Continued... / ものがたりはつづく Kenneth Cox 日本語訳:かわかみはるか / Haruka Kawakami [以下は、Leeds Surrealist Groupによる雑誌Phosphorの創刊号「Narratives of Absence/不在についての物語」(2008年)の巻頭に掲載されたテクストです。] …

Drakatit

チェコのシュルレアリスト、プシェミスル・マルティネツ(Přemysl Martinec)氏の展覧会が、チェコ北部のトゥルトノフで行われています。 (Photos from:Trutnovinky) 彼も他のシュルレアリストと同じように、オブジェやドローイング、パフォーマンスと幅広く作…

父親たちの星条旗

Frags of Our Fathers 2006年 米国 カラー/132分 監督:クリント・イーストウッド 出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0418689/ 起こり経験される出来事と、様々な思惑や政治のただな…

シュルレアリスムは、今日? 展覧会"Other Air"について。

Zavři oči a otevři okno.――目を閉じよ、窓を開けよ。 2月9日と10日、プラハの旧市街市庁舎で行われたシュルレアリスムの展覧会"Other Air(cz:Jiny Vzduch)"に行ってきました。チェコとスロヴァキアのシュルレアリスト・グループの、1990年から2011年までの2…

ゴモラ

2008年 イタリア カラー/137分 監督:マッテオ・ガッローネ 出演:トニ・セルヴィッロ、ジャンフェリーチェ・インパラート他 公式サイト: http://www.eiganokuni.com/gomorra/ IMDb: http://www.imdb.com/title/tt0929425/ @第七藝術劇場。 犯罪組織ととと…

観た映画を記録しようと

このところ観っぱなしだったので、今年からはちゃんと記録していこうと思います。ただ、まとまった文章を書く時間も気合も足りないので、とりあえずメモ程度に。

『キャタピラー』見てきた。

十三・第七藝術劇場にて。かなり期待して行ったんだけれど、残念ながら良い映画だとは思えなかった。すごく勿体無い感じ。 というわけで、以下、若輩者が身の程も省みず批判しまっせ。 ■あらすじ。 太平洋戦争のさなか、ひとりの兵士が変わり果てた姿で故郷…

Johnny, I Hardly Knew Ye.

げ、こっちに書くのは約半年ぶり、「Dr.パルナサス」以来かぁ。あれ以降もいろいろと観てはいたのですが、今回、ひさしぶりに長い感想を書きたい気分になったので。

■『Dr.パルナサスの鏡』みてきた(ネタバレ自重してません)

世界観もストーリーも美術も、すべてがわたし好みすぎて、一日たった今でもほとんど脳内が支配されているのですが。えー、観てきました、ギリアム最新作。このところモンティ・パイソンを集中的に観ていたので、パンフレットに載った監督の顔を観てつい「年…

『空飛ぶモンティ・パイソン』は夢に似ている

つぶやきというか、ただの与太話。 何かの映像作品を見ている夢、というのを最近よく見る(ややしこい)。この前は、夢の中で『空飛ぶモンティ・パイソン』を見ていた。その映像は、まぁ夢なので、なんの脈絡もなく切り替わる。オチもなく、場合によっては特…

『戦場でワルツを』

監督/アリ・フォルマン 2008年/イスラエル/90分2週間ばかり前に見に行って、非常におもしろかったので。アニメーションによるドキュメンタリー、という、たぶんすごく珍しい形態の映画。 作品の結末というかコアの仕掛けに触れているので、そういうの気にす…

ネタの作法、オタクごとの位相。

ある友人にまつわることで、長いこと気になりつづけている出来事がある。個人的にちょっと興味のある問題につながることがらでもあるので、書きとめておく。 ライトノベルで発せられる「人を殺してはいけないのはなぜ」という問い 彼はたいへんな読書家で、…

近況とか

実生活が加速度的に忙しくなり、ネット上でのアウトプットはほぼはてなハイクのみ、みたいな状況が長く続いていたのですが。 なんやかやで10月の頭にとうとうオーバーフローを起こしてしまい、ひと月ほどの間なにもせずに引きこもってしまいました……。あぁ、…

『水俣――患者さんとその世界』

監督/土本典昭 1971年/日本/167分 大学の授業で視聴。本当のところ、水俣病のことは、高校で習った以上のことは知らないんだけれど…。 あんまり圧倒的な作品だったので、特に印象的だったところを書きとめておく。■ことばのわからなさ これは以前、想田和弘…

■文フリ行ってきました。

ほぼ半年くらいぶりの東京でございます。 ウミユリクラゲの「tetRa」ですが、なんと持ち込んだ30枚、完売しました。買って下さった方をみんなまとめて抱きしめたいですひゃほい! ご意見とかご感想とか、お待ちしております。 しかしこう、ものを売るという…

文フリ出没情報

ウミユリクラゲで第八回文学フリマに出ます。 http://umiyurikurage.sakura.ne.jp/tetra/tetra.html 小さな絵本風のノベルゲームを制作しました。全体の企画とイラスト、テキストの一部、を担当しています。 うららかな春の日、道端で息絶えた一人の旅人を巡…

お絵かきの日

さっぱり頭が働かないので、もう今日はお絵描きの日にする! ということで、一枚仕上がる。(こっちのpictの中に置きました。)下絵は去年のうちに描いてあったけど、色つけのアプローチの仕方が全然思いつかなくて放置していた。結局、回廊などの絵でやって…

最近の活動

同人サークルウミユリクラゲの処女作『だれかのかがみ』公開中です。 グラフィックを担当しました。 大人と子供の少女二人が構築していく閉じた世界のはなし。ホラーなのか、あるいは愛の物語なのかも。不思議な世界に仕上がったと思います。 あと、ウミユリ…

街の音を聞いてきた。

■PMS持ちなので、生理前は思考がぼやぼやして、感覚と感情だけがとんがっていく。独り暮らしを始める前はよく家族と喧嘩をしたし、大学に入ってからも、授業に出なかったり、急に涙が止まらなくなって周りの人をびっくりさせることも、たまに。(癇癪にめげ…

「千年女優」のこと。映画と現実の関係、現実と非現実の関係。

■ずいぶん前にハイクでぼそぼそ書いてた印象がある程度まとまったので、練習がてら書いてみた。 ■通常、私達は映画を見る際、映画の中の出来事を仮の現実として受容する。つまり、映画を見ているひとときのあいだ、私達は、普段自分が所属している現実を一部…

ひさびさの更新。

オフラインでのさまざまなことについて一応の区切りがついたのと、あと、数か月はてなハイクに入り浸った末に、ようやくまとまった形のアウトプットを積み重ねていく気になったので、ダイアリに戻ってきました。 お絵かきのサイトも、少ししたら再開するつも…

花とアリス

[rakuten:book:11602641:detail] 蒼井優かあわいいなあー。いいなー、さらさらの黒髪。いいなー。■片想いの相手である宮本が、シャッターに頭をぶつけて気絶したところに出くわした花。意識を取り戻した彼に、とっさに「先輩は私のことを好きで、私と付き合…

■今日考えたこと。

ココルームに遊びに行く。 今日はリーディというイベントの日で、皆一人ずつ、なんでも好きなことを話していく。 自作の詩を朗読を主体に活動している詩人さん。 北海道から一人旅に来たお嬢さん。 ことばをテーマに活動する美術家さん。 自分の考えてること…

■学校であったコミュニティ・アート関係のシンポジウムとワークショップに参加して、こんなことを考えた。

もしかしたらこれから自分が生きていくうえで軸になるかもしれない発想なので、書き残してみる。■まず、何があったかというと。 A&A研究会というのが大阪にあるのです。アート&アクセス。 ちらしから勝手に抜粋させてもらうと 「アート&アクセス研究会は、…

■生きてますよ。

■書きたいことがなにも無いというわけではないのですが、別に不特定多数に向けて公開するほどのネタでもないなあ、というので、ずるずる放置。二月と三月頭は全体的にテンションが底辺だったこともありますが。■回廊の第15号でました。 http://magazine.kair…