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スタンドアロハ

2010-11-11

写真の写真。

19:41

この前暗室を借りて何枚か四切にプリントしたわけです。

その中にtwitterの@furakutaruくんのシャッターペイントを手伝いにいった写真があってよく撮れていたので彼にあげたいと思った。

ところが家庭用スキャナーというのは根性が足りなくて四切をスキャンすることができない(家庭用スキャナーにもA3までできるやつとかネガスキャンという便利な機能のあるスキャナーもあるんだけど俺に根性以前に金が無かった)。

困った困ったと言っていると暗室の持ち主であるところの写真家さんが見かねてストロボを2灯繋ぐことの出来るコードをくれたのであります。

そんでどうするの?というと左右45度の角度から同じ光量で同時発光させてカメラで撮ると写真をコピーすることが出来る!!つまり写真の写真ですこれは面白い!!!

居候である川渕君のデジカメを借りてさっそくやってみました。

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これです!

将棋盤がマス目的にもとても役立ったのが面白いですよね。

(正直な話もらった延長コードがかなり接触が悪くて悪戦苦闘しましたけどデジカメなので問題無いです、とっても役立ちました。)

あとズームレンズで撮影したからか四角がけっこう歪んでいる。どう撮影しても多少こうなるらしいのでどーでもいいですね。

これをちょちょいとやって完成です。

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この写真をフラクタル君がダウンロードしてシャッペのwebページとかで宣伝に使うとかしてくれるととてもいいですね。

無職で家賃もまともに払えない危機的状況ですが、こういうことをして遊ぶととても楽しいですね。

(余談ですが平野さんからいただいたアルサットの描写力褒められました。ウクライナレンズ万歳です)

スカイツリーウォーズ

16:19

スカイツリーをたおした。

スカイツリーたおしたのたおしたって別に実際に倒壊させたわけじゃなくて少年漫画的な敵をたおすのたおしたです。

スカイツリー・メナス

スカイツリーを二回見に行ったのだけど、押上に降り立った人なら分かると思うけどスカイツリーの野郎建設途中なのに馬鹿みたいにでかくて爆笑した。もう何食ったらそんなに大きくなるのっていうかでかい.

当時399mくらいで東京タワーよりでかくなったって聞いたので行ってみた。押上に降り立った俺たちは世の中のことなにも知らない甘ちゃんでスカイツリーのこと完全に舐めてた。

振り返って最初にスカイツリーを目にしたときそれを思い知って爆笑した。

俺のカメラ、ペンタックス645(愛称「いるか」(645→大化の改新蘇我入鹿→水生哺乳類好き→いるか(いるかのシール貼りたい(できればちょっともこもこ立体感あるタイプ(蘇我入鹿って殺されたわけだから少しでも血みどろのイメージのあるピンクのアマゾンカワイルカとかのシールがいいんだけど(シール情報絶賛募集中))))))は75mm標準レンズしか持っていなくて標準レンズをいえば人間の目に近い画角なのですが、もうどうやっても直下からフレームに収めることはできないわけです。その事実に小一時間爆笑。あ、こんなにでかいんだと思って。

あのどうやってもたおせない感すごく良かった。

普通に根元に合わせて撮るとこうなる。

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全然たおせない。爆笑。

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こうして

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こうしてやっと。でかすぎる。

先生の攻撃

でその時一緒に行ったねみこ先生がnikonの20mm超広角レンズ持ってたんだけどそれを覗かせてもらったところなんとスカイツリー倒せてる!悔しい!俺も超広角レンズ欲しい!と強く感じながら爆笑。

スカイツリー倒せた先生ですら超興奮して「これまだ建設途中なんだよね!?今でフレームギリギリなのにあとちょっとでもでかくなったら絶対入らない!!もー太刀打ちできない!!!」って7回くらい上記のセリフを連呼する始末で、それだけスカイツリーってのはでかい、すごいでかい。馬鹿みたいにでかい。クール。もうスカイツリーがなにをやっても絶対に笑う。

あー面白かった。

もう、ちょっといい写真撮ってやろうとかそういう次元以前にフレームに入らないっていう問題が立ちふさがってて、なんとかフレームに収めたら俺の勝ち!!!みたいになるのがスカイツリーはすごいのです。

観光客の復讐

ともあれ一度目の挑戦はあえなく完敗に終わり俺はすごすごと逃げ帰ってきた。ちょっと遠くまで歩いて隅田川手前の橋から撮ってお茶を濁したりしたけどそんなのでは全くもってスカイツリーをたおしたとは言えないしそういえば俺のようにスカイツリーを舐めきってやってくる観光客はけっこう多いらしくて地元の店先にはこういうものがいたるところに置かれており異様な光景が広がっていた。

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もちろん俺には自尊心があるのでこんな反射したのを撮影してあー良かったねスカイツリー倒せたねと思えるほど扱いやすい人間ではない。もう押上の砂を泣きながら袋に入れて持って帰るしかなかった。

新たなるレンズ

で、スカイツリーを何としてもぶったおしたかった俺は超広角レンズを捜し求めていたところ、ちょうど良く手に入った。だいぶ要約するとtwitterで以前から親交のあった平野さんて人が売ってくれた。

それがこのウクライナ製(ウクライナ製ってのが渋くていい)の30mm超広角魚眼レンズ、アルサット(645用アダプタつき(最近このアルサットと全く同じレンズでゾディアックというレンズをつけたこの会社の6×6カメラ見たけど露出計連動してなくていちいちおでこのところにあるダイヤルを自分で調整する感じで、あと安かった。))。購入を決める前に写真やってる人とか写真家の人に相談したのだけどみんな標準の次いきなり魚眼はやめとけと言ったのを俺はスカイツリーぶったおしたい一心で周りの反対を押し切って買うことにした。

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現物見た途端爆笑。でかすぎ。面白すぎ。

で、これが75mm標準レンズ装備のペンタックス645いるかで、

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これにアルサットをつけるとこうなる。

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もう殺人レーザーが出る兵器みたいな感じになった。レンズがでかすぎて平面に置くとカメラが若干上を向く。俺は数日間スカイツリーに殺人レーザー光線を照射する自分を妄想して楽しんだ。レーザーの反動で後ずさりとかするわけです。

蘇我入鹿の逆襲

で、リベンジの時がやってきた。

幸運にも以前の挑戦から一ヶ月以上経過していたにも関わらずスカイツリーは展望台の内装とか作るのに夢中になっちゃってたらしく全然伸びていない。ていうか398とか書いてあってむしろあれ1m縮んでないスか?みたいな。多分どちらかが記憶違いなんだろう。

「だがその油断が命取りだ!」と俺は叫び殺人レーザー照射装置アサルトいるか(アルサット+ペンタックス645)を構え引き金を引いた。

結果がこれです!!

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こうしてスカイツリーは無事たおされ、世界に平和が訪れたわけです。

アルサットの帰還(追伸)

と思ったんですがこの日一日いるかに装着したまま持ち歩いてたアルサットの様子がなんだかおかしくなった。

具体的にはカラカラいうわけです。で次の日になるとこうなっていた。

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!!!壊れた!!!

外装が斜めにずれて中が見えとる!!!すげーやばいと思って知り合いのカメラに詳しい写真家の人に電話して聞いてみたらひたすら爆笑されたので憤慨して電話をガチャンと切り、ちょうどうちに下宿している川渕君という写真家の友達と自力で手術した。もうどうなっても知らないぞ!!!

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パカッ。

基本的にレンズというものは素人が分解してはいけない。

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しかし金の無い人はこのように自己責任で分解してみよう。

関係ないが川渕君という人は自分で色んなものを直そうと試みる性格で俺はそういうところをとても尊敬している。工具なんかもいっぱい持っていて後日俺の原付がぶっ壊れるエピソードでもその力をふんだんに発揮し俺を助けてくれる。

さてレンズですが、幸運にもギリギリ素人にも引き返せる部分で故障発見。絞りリングをまわすとカチカチ音がするでしょ?あのカチカチを生み出す直径1mmにも満たないボールの二つのうちのひとつが外れて中を好き勝手に転がっていてカラカラいってたわけです。それを元の位置にはめ込んで絞りリングをかぶせれば良いのだけどこれがなかなか上手くいかない。対照の位置にボールがあるのであっちを嵌めればこっちが嵌らずの繰り返し、小一時間ほど悪戦苦闘し最終的に紙を使って押さえ込むという川渕君の閃きにより無事アルサットは完璧に修理された。



平野さん、アルサットは元気にやっております。


つづく。

2009-02-14

冬の話

02:12

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そちらは寒いですか。こちらは今日24度ありました。バレンタインのチョコは全部溶けただろうし、陽気の良さに常連のジジイ共が春の地虫のごとくワラワラと店に集まってきて忙しかった。

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そちらの冬で思い出すのは、風呂場の窓の内側に分厚く張った氷だとか、点々とつづく狐の足跡だとか、除雪車が集めた雪山の滑り台、やけに目立つ動物のうんこ(人のかもしれないけど)。

あと、とても静かだったということ。

冬の思い出には音がない。思い出すととても落ち着く。

しばれた朝には、積もった雪の表面が凍って、そろりそろりと歩けば雪に埋まらずどこまでも行けた。面白くて面白くて、除雪された通学路は通らずに、他人の家の畑をいくつも横切って学校に行ったんだ。

深く積もった雪の上を埋まらずに歩けるなんて特別な感じがして好きだった。でも気を抜くとズボッと嵌って、ガッカリしたな。

そういえば除雪すらされないあそこの道を滝壺までズボズボ歩いていくと、滝の水が凍った綺麗な氷柱があるんだ。

思い切り蹴っても全然壊れないとても頑丈な氷柱。でも今の子供はあんなところいかないだろうか。

ちなみに凍った滝の横の崖を山の中腹まで登るとそこにはなんと秘密の洞窟がある。人工的に作られたような穴で入り口には鉄格子が嵌っているんだけれど、何故か鉄格子の左下の部分が外側に捻じ曲げられていて無理すれば入れるんだ。

僕達は

「これは内側からすごい力で明けられている……!中には怪物が封印されていたのかもしれない……!」

とか言って盛り上がってた。

中の構造は一応秘密にしておこう、でも入るときに照明代わりに花火を使うのは危険なのでやめておいたほうが良いよ。

そちらの冬は素敵です。こちらの冬は24度あろうとなかろうと何故かそちらよりも寒い気がするのだ。雪も積もらないし、たまに積もったら積もったで困るだけだし、良いことないなあ。

2009-02-08

緑の脳味噌

02:06

僕とイワタバコの蜜月はすぐに終わりを迎えた。

なにせ花が小さくて葉の裏に一個しかないのである。その花もすぐに終わり、すっかり僕の興味は失せた。

イワタバコサニーレタス然とした軟派な葉物にしか見えなくなり、当初は山野草だからと一日に二回行っていた水やりも他の植物と同じタイミングでしか施さなくなった。明らかに足りていないはずだ。

だっていくら葉の裏の内側の株元をフワフワした毛玉で着飾っていて粋、江戸っ子みたい!と言ったところで外から見たらただのサニーレタスにしか見えないことに変わりは無い。そして勿論僕は外からイワタバコを見るのだ。

ひとつ誉めてやるならば、サニーレタスみたいな葉っぱのくせして、イワタバコには目立った害虫がつかなかった。もし毛虫の一匹でもその葉に見つけたならば、虫嫌いの僕はおそらく瞬時に何の迷いも無く鉢ごとゴミ袋に放り込んでいただろうことは想像に難くない。

そこはイワタバコのほうでも察して、必死に虫を遠ざけていたのかもしれない。

こうしてイワタバコは視界に入っても特に意識しない程度の、いわば背景的ぞんざいな扱いを受け続け、時は過ぎた。

冬。イワタバコサニーレタス然とした葉もやはり自然の摂理で枯れ落ちた。僕はむしろ清々したものだ。やっとあの軟派なサニーレタスを見ずに済む、と。

その頃になると僕はもはやイワタバコ一年草であったか多年草であったかすら思い出せない。葉が無いために他の植物に水やりを施す際にもイワタバコに気づかないことが増えた。二、三回に一回程度しか水を与えなかったかも知れない。もう完璧に背景である。壁模様の風呂敷に隠れる忍者のようなものだ。

ちょうどクリスマスローズにハマッて買い集めていた時期だし、そちらは成長期真っ只中である。正直イワタバコがどうなろうと俺の知った事ではなかった。もってけ泥棒の心境であった。

だがある時、ふとした拍子にイワタバコの鉢を覗いてみた。すると、葉が取れたことによって露出した茶色く薄汚れた、蚤でもいそうな汚い毛玉(元々は白くてフワフワだったもの)の下から、恐ろしいものが顔を出していたのだ!

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緑の……脳味噌!

僕は吐きそうになった。なんなのだこのおぞましい物体は!全身に鳥肌が立ち、脳裏には昔泣きながら食べることを強要された鱈かなんかの白子の味噌汁(当時インディー・ジョーンズの映画にちなんで猿の脳味噌と呼んでいた)の映像がエンドレスリピートした。

完全に呪いである。数々の酷い仕打ちを呪って、イワタバコが自分の命と引き換えに怪物を召還したに違いなかった。この緑色の脳味噌はそのうち夜な夜なナメクジのように動き出し僕を襲うのだ。寝ている僕の口や鼻から体内に侵入するのだ。

僕は恐怖した。髪が伸びる呪いの日本人形なんかは捨てても戻ってくるという。もしイワタバコを捨てて戻ってきた場面を見てしまったら、と考えると恐ろしくて捨てる気も起こらなかった。その時には緑の脳味噌は這いずりながら妙に高音の鳴き声まで発するに違いない、恐ろしすぎる……僕は更なるイワタバコの復讐を恐れたのだった。

ただ単に「ごめんなさいごめんなさい」と心の中で繰り返しながら他の植物同様に水をやるしか供養の方法は考えつかなかった。


……恐怖の日々を過すうちに、しかし、驚くべき変化が起こった。

春が近づくにつれ、緑の脳味噌はグロテスクな形状のまま肥大するのではなく、日差しと共にだんだんと脳味噌の皺が緩みだし、その身体を薄く延ばし始めたのだ。それは不思議な光景だった。

その頃には鈍感な僕にもわかった。緑の脳味噌だと思っていたものは、イワタバコの葉だったのだ。

しかし、なんという芽吹き方……。こんな葉の出方は今まで見た事がない。驚きの植物である。

僕は俄然イワタバコに興味を持って水をやった。まあ興味があろうとなかろうと似非園芸家に出来る事は水遣りしかないんだ。


そしてすっかり元のサニーレタスボディを取り戻したイワタバコは心なしか去年より一回り大きいサニーレタスだった。あんなぞんざいな扱いを受けたにもかかわらず、グレることなく、しっかり成長していたのだ。これなら必ず花も咲くだろう。

……しかし、咲いたとしても内側に一輪……、それが僕の知っているイワタバコの花だ。多少、いやかなり地味だがこの珍しい緑の脳味噌を見れただけでも買った価値は十分にあるではないか!そう思っていた。

ところが!なんか葉の間から鶴の首のようなものが伸びてきたなまたキモイよこいつと思っていると、なんと、こんなことになったのである。

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花のなんと満開なことだろうか。

『花は園芸店から持ち帰った時点が一番綺麗』という格言を前に俺が作ったのだけど、この美しさはその格言を見事にぶち壊してくれた。

僕は感動した。

サニーレタスだ花が地味だ緑の脳味噌だ呪いだと罵られ、あんなに酷い扱いを受けたというのに、イワタバコはそんなことおくびにも出さずに、購入当時とは比べ物にならない美しさで咲き誇ってくれたのだ。「育ててくれてありがとう!」とばかりに……なんて純粋な良い子なのだろう……。

植物の成長を前にすると、自分の(世話の)怠けや、あれこれくだらない事を考えて恐れたりしていたのがまっこと恥ずかしい限りである。

驕るな、と。鉢植えであっても、人間が植物に与える影響なんてゼロかもしれないよ、と。

イワタバコはそこら辺の大切な事を僕に教えてくれた素晴らしい植物だ。

彼はまた今年も、スペースの端っこの定位置で、緑の脳味噌をニョッキリと出現させ、春を待っている。

2009-02-03

イワタバコはサニーレタスではありません

08:37

twitterでは散々呟いているように、二年前から園芸に手を出しているのである。

園芸というほどの本格的なものではないし園芸という言い方自体おじいちゃんぽくて嫌なのだが庭が無いからガーデナーに非ず、ガーデニングとも言いずらいし、かといって尊敬するいとうせいこう氏のようにベランダーとも言えない。何故なら場所がアパートの玄関先であってベランダじゃないからである。ベランダすら無い安物件で無理矢理に二十鉢ほども育てているのであって近所迷惑などの面を考慮するにベランダーより大分厳しい、ほとんど路上を不法に占拠するお婆ちゃんのトロ箱と変わらない園芸スタイルなのでごめんなさいとしか言い様が無い。

便宜的にベランダーと対比させて無理矢理erつけてゲンカンナーとでも呼ぼうか?

もうヒーローである。もはや園芸のニュアンスは微塵も感じられない。

ゲンカーンの方が語感は良いけど今度はちょっとチンギスハーンぽい。モンゴルぽい。

どうでもいいのである。そう、呼称なんてどうでもいいのである。

要するに僕は植物を育てている。

要するに僕は植物を育てていて、その話を日記みたいに書けたらいいなーと思ってブログを始めたのに全然植物の事を書いてないことにやっと気付いたので今書いている。

植物を育て始めてからの二年間僕が全く同じように毎日を繰り返して一切成長せず腐っている間にも植物達はちょっとずつでも日に日に確実に成長し花を咲かせ、冬には葉を落としていてもしっかりと生きている(本当に尊敬に値する)ので、当然書きたいことは山のように溜まっていておまけに今は僕の大好きなクリスマスローズの季節なのだけれど、以前から書きたいと思っていた植物のことをまず語ってやることにする、順番待ちだ、年功序列だ。豆を歳の数だけ食べていいなんて年功序列の悪しき慣習だ。

イワタバコという山野草のことである。

ほらいきなり山野草だ。本来山野草は水はけのすごく良い用土に植えつけるため自然水やりの手間も多くかかり夏の暑さにも弱い難易度高めの植物だ。こういうのにいきなり手を出す辺り僕の似非ガーデナーっぷりが窺えるというものである。似非ガーデナーじゃなかった似非ゲンカンナーだ、本当にどうでもいいのである。

思い出せば園芸を始めたばかりの夏、鉢を増やしたい衝動に突き動かされて大きな園芸店に原付で毎週のように狂ったように通っていた時期に見つけたその植物を前に、僕は悩んでいた。

スモーカーでもある僕にとってまず惹かれたのはその名前である。イワタバコ。まさかイワタ・バコで区切る事もあるまい、イワ・タバコに違いない。要するにこいつは煙草と何らかの関係があるに違いないのだ。

煙草を育てる、その甘美な想像に僕は打ち震えたのを覚えている。これで僕もメキシコでリュウゼツランを栽培しテキーラを作る男達の仲間入りなのだ。禁酒法かかってきやがれだ。どちらかというと大麻を栽培する男達に仲間入りのほうが近いような気もするがこの際どうでもいい。

だが僕は悩んでいた。男の子が皆憧れるリュウゼツランのあの硬質で直線的なフォルムの葉と比べてこいつはどうだ、まるでサニーレタスじゃないか。

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あの頃の僕は家庭菜園というか収穫ガーデンを毛嫌いしていたのだ。

家庭菜園で収穫した新鮮なベビーレタスオリーブオイルで和えてサラダに、だあ?アホか。それはもう農業であって園芸じゃない!農業じゃないにしても何らかの確かな利益を目当てに植物を育てるというそのイヤらしさはどうなんだ!僕は見返りなど求めることなく!植物ともっと真摯に付き合いたいんだ!心で対話したいんだ!

庭にトマトがなると5歳の娘も大喜び!一緒に収穫しています☆だあ?こちとら独身一人暮らしだ!(←無関係)

というか今冷静に思い返してみるに単純に僕は毛虫が大嫌いだからだ。バラにチュウレンジハバチの幼虫など見つけると女のように甲高い悲鳴を上げ、鉢ごと二階から落としてしまいたい衝動に駆られる。だから植物に農薬をバシャバシャかけるし、人間が食べるものは虫も大好物なので収穫ガーデンなど始めようものならもっと強力な農薬を手に入れて大量にぶっ掛けるだろう。それを口に出来るわけが無かった。つまり虫怖さにもっともらしい理由をつけて収穫ガーデンを貶しているに過ぎないのであってとっても最低である。全国の収穫ガーデンを楽しんでらっしゃる皆様には土下座で平謝りするしかない。本当に申し訳ない。若気の至りとしか言い様が無い。そんな僕も今ではローズマリーとか育ててます。ハーブは虫がつきにくいからね!

話が大分それたけれどとにかく僕は悩んでいた。こんな軟派な形状の葉ものをスペースの限られている我が家に招いて良いものかどうか……せめて花が咲くなら……。咄嗟に僕は植物に備え付けられている薄っぺらのプレートを手に取った。そこには白い可憐な花が咲きますという文字が!しかも花期はまさに今であった。だが…花が無い。どのイワタバコを見ても花がついてないのだ。そこで忙しそうに店内を行き来している店員さんを捕まえ花のことを聞いてみた。

「ああ元々あまり咲いて無い状態で入ってきたんですけど、付いてないなら花は大体終わっちゃったみたいですねえ」

店員さんは忙しいのか歩みを止めることなく吐き捨てるように教えてくれた。そうか、花は終わっちゃったのか、つまり今買うと僕は来年までただのサニーレタスをお世話しないといけないわけだよーし買うのやめよう。そう思って立ち去ろうとした僕の視界に一瞬白い光が。慌てて葉を持ち上げて根元を覗き込むとたった一輪だけ3ミリほどの直径の小さな白い花が咲いているではないか。おお!

僕はさっきの忙しそうな店員さんを再度呼びとめ、こここれ花ですよね!?みたいな感じで聞いてみた。

「チッ……あー?ああそれ花ですねえ残ってたんですねえ良かったですねえ」

店員さんはとてもうざそうに祝福してくれた。

だが僕はまだ悩んでいた。花を見つけたはいいけどこんな小さな花がこんな葉の裏に一輪だけしか咲かないんじゃあどっちみちぱっと見たらサニーレタスを育てている事に変わりないわけで……。

するとうざさも極まった感の店員さんが早口で一言。

「こちら大変珍しい山野草でしてここ数年で初めて今年入って来たんですよ来年はもしかしたら入ってこないかも知れませんねえー」

僕はイワタバコを即購入して持って帰った。きちんと山野草用土も購入した。

あと、花を見つけた時に発見したのだが、葉の根元にはフワフワとした白くて柔らかな毛の塊が付いていて、その不思議なフォルムにも心惹かれたのであった。外から見ると軟派なサニーレタスのくせに、内側は可憐な白い花やフワフワした毛玉で飾るなんてなんて粋なんだ江戸っ子じゃないか、そう思ったのだ。

それが僕とイワタバコの出会いだった。つづく。

2009-02-01

ロックンロール・フラミンゴ

23:15

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この前久々に会ったけどパパになっても全然ロックしてた。あと子供が無駄に賢くてムカついた。

(追記)違うんだ、賢い子供は嫌いじゃない、でもお前あんまり賢くないのに子供が賢いのが面白かったんだ。