拓海広志『雨上がりのStreet』♪

 これは神戸の街を散歩していて、唇に浮かんだメロディーをそのまま曲にしたものです。当時の神戸が持っていた日本の中のエアポケットのような空気はいつの間に薄れてしまいましたが、僕の中での神戸はいつも包容力に溢れた開放的な街であり続けています。


【雨上がりのStreet】
(詞・曲/拓海広志)(1979年)


 雨上がりのStreet 濡れたレンガの舗道(みち)
 港に出るStreet 足取りも軽く
 向こうからは遠い国の旅人が独り歩いて来る
 ギター抱えて微笑み交わす
 僕らの心 ひとつになった


 雨上がりのStreet みんなが愛する
 港に出るStreet いつものように
 遠くにはカモメが虹を歌いながら掛けている
 トーテムポールの魂たちが
 それを見ていつしか笑う


 雨上がりのStreet 詩人には似合いの
 港に出るStreet 今僕も詩人
 外国航路の船が出船の汽笛を鳴らす
 センチな気持ちで見送る人の
 心慰めるこのStreet


(無断での転載・引用はご遠慮ください)



【沖から神戸港と六甲山を望む】


Link to AMAZON『地球は愛で浮かんでる』

地球は愛で浮かんでる

地球は愛で浮かんでる

Link to AMAZON『神戸と居留地』
神戸と居留地―多文化共生都市の原像 (のじぎく文庫)

神戸と居留地―多文化共生都市の原像 (のじぎく文庫)

Link to AMAZON『神戸外国人居留地』
神戸外国人居留地―ジャパン・クロニクル紙ジュビリーナンバー (1980年)

神戸外国人居留地―ジャパン・クロニクル紙ジュビリーナンバー (1980年)

Link to AMAZON『失われた風景を歩く 明治・大正・昭和』
失われた風景を歩く 明治・大正・昭和 (ビジュアル・ブックス4)

失われた風景を歩く 明治・大正・昭和 (ビジュアル・ブックス4)