拓海広志『ヨッパライのバラード』♪

　これは僕が中学生の頃に作った曲です。当時の舞子浜で暮らしていた浮浪者と僕らの間には結構交流があり、そんな中から浮かんできた曲です。

【ヨッパライのバラード】
（詞・曲／拓海広志）（1978年）

　ヨッパライの皆さん　目を覚ましましょう
　駅のベンチの朝は　気持ちがいいね
　ヨッパライの皆さん　今日も一日
　街を明るくするため　出かけよう

　帰る家（うち）がない　寒さをしのぐものがない
　あるのはみんなの白い目だけさ　いいじゃない

　ヨッパライの若者曰く　楽しいじゃない
　駅のベンチの酒盛り　楽しいじゃない
　みんなで歌って踊ろう　今夜も騒ごう
　寒けりゃ新聞紙を巻いて　眠ればいいさ

　淋しいよ　空しさ包む人がない
　あるのはみんなの嫌な目だけさ　ホントだね

　ヨッパライの長老曰く　哀しいじゃない
　駅のベンチの夜更けは　哀しいじゃない
　電車の音に目を覚ましゃ　北風が吹く
　それでも死ぬまでみんなで　毎晩飲もう

　飲むことだけしかないよ　淋しいけれど
　それでも死ぬまでおいらは　毎晩飲もう　毎晩飲もう

（無断での転載・引用はご遠慮ください）

【中学時代。神戸にて】