拓海広志『ふりかえれば…』♪

 10歳代から20歳代にかけて僕は旅ばかりしていました。当時の旅があるからこそ、今の自分のいい加減なほどの(笑)柔軟さがあると思うのですが、旅とは「ここにしかない日常を抜け出して、そこにしかない日常を覗いてくる」ことであり、それがわかっているならば僕らの日々の生活、僕らの日々の思索自体を「旅」に変えてしまうことは決して不可能ではないでしょう。そして、「過去」を想うこと、「未来」を夢見ることもまた「旅」です。そんな学生時代の旅について歌った、ちょっと青臭い曲をご紹介します。ちなみに、このタイトルは僕の大好きな寅さんが旅先からとらやに出した葉書によく書かれていた文句「思い起こせば恥ずかしきことの数々・・・」からの借用です(笑)。


【ふりかえれば…】
(詞・曲/拓海広志)(1982年)


 友よ、よく来た 今夜は歌い明かそう 
 これまでの互いの道のり
 海峡を抜ける潮の香りに 
 心躍らせ身体がうずいた
 星降る浜辺で素っ裸になって 
 海に抱かれて果ててく夜空の煌めき
 ふりかえれば恥ずかしきことの数々 
 ともかく俺達の青春に乾杯!


 友よ、よく来た 今夜は語り明かそう 
 これまでの互いの旅路を
 異国の大地を行方も知れぬ 
 バスに揺られて渡ったあの頃
 一夜限りの恋に未練を残し 
 それをロマンと偽り、やせ我慢した
 ふりかえればほろ苦きことの数々 
 ともかく俺達の友情に乾杯!


 友よ、よく来た 今夜は飲み明かそう 
 これまでの互いの生き様
 夢に彷徨い水平線を 
 越えて渡ったあの日の航跡
 大切な女(ひと)はほんの身近に 
 いたことに気が付くまでは回り道した
 ふりかえれば懐かしきことの数々 
 ともかく俺達の人生に乾杯!


 ふりかえれば懐かしきことの数々 
 ともかく俺達の人生に乾杯!


(無断での転載・引用はご遠慮ください)


≪'The Hyper Bad Boys' - Music≫



【The Hyper Bad Boys play this song】


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