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Memory of Stones

2011-12-31 混沌の年の終わりに

グーグルのまとめた2011ふりかえりビデオ http://www.youtube.com/watch?v=SAIEamakLoY

これがこの1年におきたことかというほど多くの災害、人の業、そして20世紀を彩ったいろいろな人々の逝去

 3.11地震、それに続く最悪の原発災害については福島縁故のない私は傍観するよりなかった。自分と家族の生活を守ることで精一杯で、わずかな金を募金するのが関の山だった。

 ああ、いや、縁がまるでないわけではない。ネットを通じてかかわりのあった人たちがあちらに何人も住んでいた。

 大きいとはいえない余震にまたあの規模の地震がくるのではないかと不安な人の姿に、阪神の時とは違って終わってからも継続する災害に容赦なくためされる大変な災害と知れた。

 

 信心深い人ならこれを神のためし、あるいは罰として受け入れようとするだろう。そう考えれば楽だ。

 だが、試されているのは人間の理性であり、誇りである。

 たくさんの人の心が一度は折れたことだろう。そこから再起できるのか、迷信と妄言に逃げ込み、失うばかりとなるのか。

 それこそが試練と思う。

 かつて私の中学の校長先生が戦争の体験を通じていったことがある。

「人間は困難に直面すると奪い合うのではない。助け合うのだ」

 くしくもこの先生は東北の名家の姓と名をもっている人であった。

 人間は一人ではない。このようなときは善意を装った悪意が跋扈するものだが、決してそればかりではない。良薬口に苦しを心において、耳をふさぐことなく信じるところを進んでほしい。

 この試練をへて、東北から、東北以外のどこからでもいい、よりよい明日を生み出す力が生まれることを祈願する。

 その最初の年に2012年がならんことを

2011-03-24 原子力推進のわけ

 文化、産業、生活のすべてにエネルギーが必要なことは近代国家がより強力な動力を取得することで飛躍的に発展していることが物語っている。

 近代化以前でも豊かな文化はあったがその発展は遅々たるものだった。

 検証、計算をはしょって乱暴な推論だけをいえば、文化、文明、産業は使ったエネルギー総量で成果が決まるということだ。

 近代化以前はちょっとしか使えなかったため、時間をかけた。

 近代化以後は使えるエネルギーが文明の発展によって増大、さらに文明が進歩して・・・とどんどん増えたがゆえに短期間に驚くほどの発展を遂げ、いまでも発展を続けている。

 しかし、我々の手にするエネルギーはこれまですべて地球にふりそそいだ太陽のエネルギーだった。化石燃料薪炭もすべて太陽の光のもとで光合成されたものが基礎となっている。

 我々の使う量と、地球で固定される太陽エネルギーがつりあってるなら枯渇の心配はないだろう。形を変えてでも代替のエネルギーは手にはいるはずである。

 だが、地球温暖化が懸念されるように、蓄積量は使用量をはるかに下回っている。地球が受けるすべてのエネルギーを人類が奪えばあるいはまだつりあうかもしれないが、それは無理というものだ。化石燃料地質学的な年数の蓄積であり、これの枯渇が心配されるほど、人類は多くのエネルギーを必要としている。

 このエネルギー問題こそ国家の、人類の未来を決める重大な課題であろう。

 さて、我々にはいくつか選択肢がある。

 1:使うエネルギー量を削減し、太陽から固定、取得できる範囲に抑える。

   近代化以前の人口を考えてみよう。今では技術もあるからもう少し維持できる。それでもはるかにその数は少ない。

   が、この選択はそれでも地球の人口の多くに死を求めるものとなろう。緩和以外の目的で、この選択はできない。

 2:太陽エネルギーをより多く取得する。

   地球上で取得できる総量には限度がある。それでなくとも実にほんのわずかな一部しか地球は受け取っていないのだ。

   このためにはより太陽に近い軌道にエネルギー収集設備を周回させ、そこから地球にエネルギーを運ぶ必要がある。

   人口惑星の開発、エネルギーの輸送方法の開発が必要である。理想的だが、今日明日に実現するのはむずかしい。

   また、その開発のためにやはりエネルギーが必要だ。

 3:位置エネルギーを用いる

   太陽に依存しないエネルギーとしては重力によるエネルギーとなる。宇宙から水を落として、というのも無理なのでこれは地球地殻運動、地震のエネルギーを取り出すことになるだろう。これもまた方式、運搬方法の研究開発が必要だ。しかも地殻のその深度は宇宙より人間に到達の難しい世界である。これも2と同様の問題がある。

 4:原子核変成のエネルギーを用いる

   太陽エネルギーは分子的にエネルギーの高い状態を作る形で蓄積され、これを燃焼という形、あるいは燃料電池とい う形で抽出する。おそらく2や3もエネルギーの固定は分子的なものになるだろう。

   しかし、不安定でエネルギーを秘めた核物質はまだ地球に残っている。さすがに自然に臨界に達した天然原子炉の時代ほどではないが。

   これは質量エネルギー変換であり、リスクは高いが非常に大きな力をもっている。そして、戦争の産物とはいえ、実現されている方式である。

 多くの人はきっとそういっているであろう。2や3あるいはもっと違う方式を手にするまで、人類には十分なエネルギー

源が必要だ。原子力リスクは高いが、そこまでつなぐのに十分なものである。

 過渡期と心得て一日もはやく代替エネルギーを開発するためにも原子力は推進すべきである。

 また、文明の炎を絶やさないためにも、中継ぎとして原子力は必要だ。

 闇よ落ちるなかれ

 

2011-02-05 科学教入門

某所でひろってきた某宗教の解説をいじってみました

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 世界には宗教という擬似科学がいまだに蔓延している。ユダヤキリストイスラムの各宗教は世界の真実を根拠もない神に求め、絶対帰依をもとめることで人が本来もっている理性を抑制し、底抜けの善良とその裏返しの狂信に導く。人を神に帰依させるこれらの宗教は、神の名を口にする権力者に利用されることを免れない。古来、祭りと政りが一であったのは技術者でもあった最初の王たちが、民心を安んじるために河の神や雨の神をでっちあげたことに発端する。そしてそれを疑うことは権力者への造反となるがゆえに盲信盲従をもって美徳としたのである。

 このような偶像崇拝は疫病のようにしつこく人類の歴史を悩ませてきた。旧弊なものではあるがすぐれたビジネスモデルであることに間違いはないだろう。

 ここでいう偶像崇拝とは像そのものをあがめることではなく、盲信過信して疑うことを知らないことである。偶像崇拝否定の宗教とて、教祖の言葉だけは偶像崇拝しているものだ。それが本当に教祖の書き残したものか、あるいは言葉や真意を正しく拾っているか、そしてそうであろうとなかろうと正しいのかどうかを疑わない。偶像崇拝である。

 科学教は宗教のような名前であるが、これらとはまったく異なる。

 科学教は実際のところ一つの名称であっていかなる特定の価値観、集団とも関係がない。科学教は普遍的な考え方でありその目的とするところは人間の中に理性的な特性と態度を創造し開発することである。この心構えを有するものは誰でも−−いかなる人種、党派、社会国家に属していても−−科学教徒であり得る。あらゆる人々の間にあらゆる時代を通じこの心構えを有する公正で理性的な人々はいたし又いるのである。そういう人々は皆、科学教徒であつたし、現にもそうである。

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はてなキーワードにあるのはつまり偽科学教となります :p

2010-07-11 「満州」の成立 を読んで

満州」の成立 森林の消尽と近代空間の形成 --安富歩、深尾葉子 編 --名古屋大学出版会

 この本は複数の論文、論考に手をいれて構成された満州近代史経済の側面にあてて描きだしたものだ。過去の一次資料を基に分析、構成された二次資料ではあるが、近代中国東北部、そして現在につながる過去の中国農村社会を知る資料としてお勧めできる一冊である。

 まず、G.W.スキナーによる中国農村の市場・社会構造の研究がある。この研究は四川省で20世紀半ばごろに行われたフィールドワークによるものだが、これによると中国の農村の経済活動は、かなり乱暴かつ不正確にイメージだけで総括すればいくつかの村から人の集まる町の定期市、その定期市で集まった商品を持ち寄る都市の定期市と緻密なネットワーク構造になっていて、定期市の開催形態も神様をまつった廟のお祭り(廟会)などがある。ところが、満州についてはどうもそうではないらしい。定期市は行われていてもさかんではないところが多く、廟会も馬車を持てるくらい、あるいは鉄道を利用できるくらい裕福な農民、市民のお楽しみ会、それこそ日本の縁日のようなものであった。

 満州の住民の大多数はもともとそこにいた女真ではなく華北山東からの出稼ぎ色の強い農民である。なぜスキナーの研究のような緻密なネットワークが生まれなかったのか?

 スキナーの定期市モデルが生まれる背景には、農民が自分の作物を長距離輸送する手段をもたないという点がある。日本の農家でも農協におおいにたよるところがあるのと同様である。ところが、当時の満州の商品作物は大豆であり、これは日本ばかりかシベリア鉄道を通って欧州にまで運ばれている。この大豆を収穫納品する時期は冬で、地面が凍結しているためにどこもかしこも舗装道路状態で、大車とよばれているほろつき馬車でかなりの長距離輸送が可能になっていた。収穫した大豆満州の農民はきまった行商人ではなく、都市(県城)の商人に直に売りにいくのである。輸出品であることを考えれば合理的であり、中間搾取が減る分、買う側も売る側ももうかる話だ。ここで収穫担保にした貸し付けなどが発生するところは規模の大小に関係はなく起こっている。

 取引が発生する以上、支払うものが必要だが、これは特定の雑貨商人の店で使える商品券で払ったりされたらしい。ほかに銀や納税を担保にで県城の有力者が発行する地域通貨があり、このほうが有力な通貨となっている。結果として、県城は広範な範囲を経済的に掌握することになる。

そして県城にあつまった大豆は駅から鉄道で輸送され、積み出し港から日本や華南へ、あるいはシベリア鉄道欧州へと輸出されていく。

 キーとなるのは鉄道と馬車(大車)であり、これを大豆が流通することによって華北とは違った集権制の高い経済ネットワークができたということである。

 これらをささえたものはなにか、それはかつて満州の地にあったうっそうとした森林と西のモンゴル族である。

 鉄道で使う枕木や燃料としての薪を、そして馬車の材料を森が提供し、馬車につなぐ馬をモンゴル族が提供する。馬車の材料となるのは針葉樹を伐採した後に残る硬い広葉樹である。硬い木は重すぎていかだにして流せない。そのため地元で使う馬車の材料として普及に大いに貢献したというわけだ。貧農には無理だが、中農であれば買える値段であったらしい。貧農もがんばって開墾して農地を広げれば大車を買える分限になれるかも知れない。幸い空き地は西にもあるし森だった切り株だらけの土地にもある。

 しかし、満州の森林は何百年、いやもっと昔からあったものであるし、満州での大豆の栽培は明の時代にもあった。ではなぜ近代になって急速に展開したか。一つは無論鉄道の存在だが、鉄道で樹齢数百年の大木を運ぶのはコストが悪すぎるため、大車の普及ができるほど伐採はすすまない。

 満州の森の伐採が進んだ理由は大雑把にいって三つ。

 技術的な理由は輸送手段の改革。かつては非常に大きないかだを組んで流していたため、季節の水量次第で河口にいたるまで一年かかることもあったが、日本の森林業者がからむようになってからは、日本の河川で形成された小さないかだを組んで水量にあまり影響されることなく一定ペースで常時輸送できるようになったこと。

 政治的には清朝の権威低下と崩壊にともない、かつては女真族の生活をささえる狩猟や山貨(朝鮮人参など)であった森林にかかっていた保護が撤廃されていったこと。

 経済的にはもともと満州の森林資源が十分な価値のあるものであったこと。

 かくして著者の言葉によれば二十世紀前半最大の環境破壊の一つが発生したということになる。大規模な伐採の後に残った広葉樹林も馬車の普及によって姿を消し、畑となり、森の消滅とともに近代満州が生まれた。

 以上は本書の内容を逆順にしかも大雑把すぎる総括で書き出したものである。細かい点では間違いや不正確なものがおおいが雰囲気だけつかんで興味があれば読んでみてほしい。

 さて、ここからは面白いと思ったことを余談的に書き出し、妄想を少し足す。完全なおまけである。

 ・華北と違って影響力は県城に集中していた

  →県城を把握すればその一体を掌握できる。

  →地域通貨の流通がさかんなところはゲリラも多い。

  →張作霖政権は県城を掌握し、地域通貨を自分たちの通貨に置き換えて影響力を強くしていった。(営口でその一帯でも信用の高い通貨を出していた商店の倒産に乗じた経済のっとりの陰謀→再建させず接収させるあたりはノンフィクションとはいえない緊張のある話)

  →このノウハウを継承発展させたのが満州国であり、傀儡といわれながらも決して無能な政府ではなかった。

  →同じ手が通じると思った日本は華北で抗日ゲリラに悩まされ続けることになった

 【妄想】械闘といわれる中国農民の争いは、1村VS1村というより共闘関係のある村集団と村集団の対立があるそうだが、これはつまりスキナーの定期市ネットワーク同士の対立じゃないだろうか。

 【妄想】中国を画一的に判断すると痛い目にあう。満州のような地域性は程度に差異はあろうがあったのだろうと思われる。形を決めるのは経済の大きな流れとインフラであるから、格差は今ではさらに大きくなっているのではなかろうか。

 ・毛皮需要により、モンゴルにすむ繁殖力の強いげっ歯類タルバンガの狩猟がさかんになったが、にわか猟師が多かったため、もともとげっ歯類の病気であるペストにかかるものが絶えなかった。おかげで近代満州は常時どこかでペストが流行していたそうだ。731部隊ももともとペストを研究していた。

2010-06-13 はやぶさの輝き

きれいでした。

おかえりなさい。母なる大地へ・・・

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