「高木浩光@茨城県つくば市の日記」跡地

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2003年5月5日

HiromitsuTakagi2003-05-05

futureeyefutureeye 2006/11/25 14:55  私は、RFIDに関するプライバシー問題が、企業や政治家の利権を抜きにして真に消費者の視点から解決され、RFIDの利便性が十分に発揮される社会の到来を懇願する者です。そこで、消費者主体のプライバシー保護システムを提案します。
 RFIDが消費者に渡った後における有効利用を実現するにおいて最も懸念されることが、消費者の動的追跡(トラッキング)です。現在、暗号を利用したプライバシ保護技術が提案されていおり、その技術では、消費者のプライバシにまで立ち入ることができる者を、暗号を解読できる限られた業者だけに限定できます。しかし、その限られた業者が消費者の希望する相手と一致するとは限りません。また、暗号機能の付加によるRFIDタグの価格アップも問題です。
 プライバシ保護における理想は、自己のプライバシを明かす相手業者を消費者本人の自由意志により簡単に選択できる技術と思います。この理想のプライバシ保護をRFIDの改良を一切行なうことなく実現する方法が、ディスターブRFIDです。個人の動的追跡の根本原因は、RFIDが世界で唯一無二のユニークコードであり、同一RFIDを発信する者は同一人物であるという点です。
 ディスターブRFIDとは、一言で言えば、他人と同じRFID(撹乱用RFID)を発信させることにより、異なる人物でありながら同一のRFIDが発信される現象(異人物同一RFID発信現象)を生じさせて、同一のRFIDが発信される人物は同一人物であるとのプライバシ侵害者の予測を不能にするシステムです。以下に、実現方法の具体例を1つ記載します。
 a.携帯電話にRFIDの読取り機能と発信機能とを持たせます。
 b.そして、ユーザは、先ず携帯電話で全身をスキャンしてその日の所持品のRFIDを全て読取って携帯電話に記憶させます。
 c.次に、通勤電車や駅のホーム等ですれ違う人の携帯電話間で、前述した記憶しているRFIDを互いに交換して記憶させます。
 d.この状態で、不意にRFIDが読取られるときに、自己の所持品からのRFIDとともに携帯電話から記憶している他人のRFIDも発信します。
 その結果、自分とRFID交換者とで、両者の合計のRFIDが発信されることとなり、異人物同一RFID発信現象が生じます。消費者がプライバシを明かしてもよいと考える相手業者に対しては、携帯電話のRFID発信機能を停止させればOKです。なお、異人物同一RFID発信現象は、同一移動エリア内の人物同士で生じるのが望ましく、故に、通勤電車や駅のホーム等でRFIDの交換を行なう必要が生じます。
 このシステムのもう1つのメリットは、ディスターブRFIDが少しでも市場に出回ることにより、プライバシ侵害者の「同一のRFIDが発信される人物は同一人物である」との予測を崩すことができ、ディスターブRFIDを利用していない消費者のプライバシーをも保護できる点です。
 この消費者主体のプライバシー保護技術である「ディスターブRFID」が普及すればよいのですが・・・。