2009-01-16-Fri
■[旅]Hiromixの横浜散歩(5)御用のない者通しゃせぬ

羽田空港からは京浜急行に乗って27分で横浜。もっとも、一般に「横浜」と聞いてイメージする風景が横浜駅前に広がっているわけではない。JR京浜東北線で二つ先の関内(かんない)まで行かなければならない。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1988/09
- メディア: 文庫
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幕末、日米修好通商条約によって横浜が開港されたとき、幕府は横浜の居留地を長崎の出島のように周囲から隔離して攘夷派が入り込まないように吉田橋の脇に関所を設けた。このため、関所の内側が「関内(かんない)」と呼ばれたと司馬遼太郎の「街道をゆく」に書いてある。
【吉田橋】は、今も関内駅の北口を出たところにあるが、わざわざ関所の跡を指差し確認する気にもなれず、うっかり関内大通りを海に向かって歩いてみる。地図を広げるのはいかにも観光客なので見栄を張って地図も見ずにズンズン歩くけど、行けども行けどもありふれた現代的な街並みが続くばかり。内心、【神奈川県立歴史博物館】を写真に収めたいと思ったのだが、後で確認すると、博物館が面している馬車道は通りが1つ違った。
このまま直進しても埒(らち)が明かないので本町通の交差点を右折。しばらく歩くと道の反対側にベニスの時計台のような高い塔が見えてきた。【横浜市開港記念館】(通称・ジャック)である。東京駅に似ているが、赤煉瓦に白花崗岩でアクセントを付けた「辰野式フリークラシック」と呼ばれるスタイルらしい。
じっくりと建物を鑑賞したいが、何となく気が急(せ)いていたので、何枚か写真を撮るだけにする。ふと、港の方を見ると、みなと大通り沿いに【横浜税関】(通称・クイーン)の塔が見えたので、そっちへ向かう。イスラム寺院風のドームというより、消しゴム付きの鉛筆のような感じ。
■[旅]Hiromixの横浜散歩(6)ユー、入っちゃいな

引き返して県庁の前を通ると人だかりがしている。どうも写真の撮影らしいが、野次馬のように立ち止まるのは都会的でないので、そ知らぬ顔で通り過ぎる。日本大通りに出ると「中華街」への方向を示した看板があったので本町通りを歩いていると東門(朝陽門)に出る。
中華街に一歩足を踏み入れると、そこは日本ではない。春節が近いのでランタンが飾ってある。【華正樓】が目に入ったので【中華菓子】を物色しようと中に入る。パン屋のように棚にバスケットが並んでいて、目に入るもの全部欲しくなるが、片っ端から一個ずつトレーに入れる。【こちら】のブログにおしいそうな写真が満載。
■[旅]Hiromixの横浜散歩(7)中華街のえべっさん

中華街は店構えを見ただけで、自分の懐に優しい店かどうか見当がつく。そろそろ、11時なので昼食でも食べようと、行きつけの【四五六菜館】に行ってみるが、「準備中」の札がかかっている。11:30が営業開始らしい。仕方ないので中華街のパワースポット、【関帝廟(かんていびょう)】に向かう。「関帝」とは「レッドクリフ」にも出てきた「三国志」の英雄、関羽を神格化したもの。信義に篤かったところから信用が第一の商業の神様として信仰されている。日本で言えば恵比寿様かお稲荷さんといったところだろうか。
日光東照宮のようなド派手な門を入ると大理石の階段の上に煌(きら)びやかな本殿がある。意匠は【長崎の孔子廟】に似ていなくもない。孔子廟の場合、黄色の瓦は皇帝の色だと聞いたが、この場合は金運の意味も込められているのかも知れない。
寺院建築に「南大門」という用語があるように、神社仏閣は南から入る場合が多いが、ここもそうなっている。中華街は南側の山の陰になっているせいか、朝の11時を過ぎても日が差さず、写真が撮りにくい。無闇に宗教施設にカメラを向けるのは憚(はばか)られるが、全身で神様への敬意を表しつつ、ウロウロする。
平日の昼前だから中国人は仕事中なのだろう。境内で見かけるのはほとんど日本人観光客らしかった。受付で500円の線香・金紙を買って、五箇所の香炉に捧げるのが正式らしい。線香と言っても日本のとは違い、ちょっと巨大なポッキーに似ている。クリーム色の地に赤文字で「四季平安 萬事順志」とか「合家歓楽 財源廣進」などと書いてある。中国式の作法はわからないので、本殿正面で日本式に頭を下げた。神様ならマルチリンガルに違いない。
■[旅]Hiromixの横浜散歩(8)hungry?

【山下町公園】に出たので中国風の東屋(あずまや)で一息いれる。関帝廟裏の横濱中華學院(よこはまちゅうかがくいん)の小学生であろうか。体操服を着て先生の前に群れている。先生が雪だるま大の見えない大きな玉を肩から生徒に向かって投げている。生徒たちはキャーキャー言いながら受け取ったふり。どうも「気」のやり取りをしているらしい。いかにも中国人らしい光景に思わずニンマリした。公園の片隅のベンチにサモ・ハン・キンポーみたいな太った男がヌンチャクをもてあそんでいるところもエキゾチック。
そろそろ、良い頃だと思って【四五六菜館(スーロサイカン)本館】(上海料理)に引き返す。中華料理屋は一般に一人の客は冷遇されがちだが、開店直後のせいか、そうでもない。奥まった席に案内される。季節Bコースというのを頼む。お茶が出るのだが、ほんのり甘い。ジャスミン茶か何か、そっち系。
写真は左から(1)ふかひれスープ、(2)芝エビと豚肉細切り炒め(3)炒飯(チャーハン)。店員が姿を消したすきに慌てて撮影したので、構図とか甘い。スープは椎茸?の味が効いていて味わい深い。(2)も(3)も全体に味はあっさり目。「三国志」で言えば、上海は孫権の呉のあたりか、などと思う。目の前の日本人の中年のカップルの男性の方がウエイトレスにたどたどしい中国語で話しかけていた。食後に杏仁豆腐が出る。締めて1,800円。中華街に入ったときから金銭感覚が麻痺しているので、さほど高いとも思わず。上海料理って日本人の口に合うのか。それともこの店が特に日本人の嗜好を意識しているのか。【こちら】には、
上海料理は揚子江下流の地方料理が総合されたもので、甘くて濃い味付けが特徴。日本人の口にはよく合う。また、都市の成長と同様に、料理も日々進化を続けており、西洋料理や日本料理のエッセンスを取り入れた料理も多い。秋から冬にかけての上海蟹はぜひ試してみたい。
■[旅]Hiromixの横浜散歩(9)私はカモメ

会計を済ませて店を後にしたのが11:53。まだ一時間ほど間があるので、【山下公園】に出て潮風に吹かれようと思った。
公園と言っても海に突き出た横に細長い長方形のスペース。目の前は海。左手に横浜大桟橋国際客船ターミナルがあって、白い客船が止まっている。一眼レフの望遠をマックスにすると、船体に【Mona Liza】の文字が読み取れる。おお〜赤い煙突に「モナリザ」の絵が描いてある。
右手には【氷川丸(ひかわまる)】が係留されていて、そのチェーンにユリカモメが仲良く羽を休めている。氷川丸に乗って中を見ようかとも思ったが、またゆっくり時間が出来たときにしようと思って、公園を引き返す。犬を散歩させている人やカモメに餌をやってる学生グループなど、皆、ゆったりした時間を楽しんでいるようだ。多少、後ろ髪を引かれつつ、12:56発のJR京浜東北線(大宮行き)に乗って関内を後にした。約二時間のプチ観光だった。
(完)












横浜をうろうろされていたんですね〜♪
私も、この頃、横浜行きましたよ。1月に。別の友達と★
ああ、ジャックも見たんだけど、写真撮るの忘れましたIl|li_| ̄|○il|li ガーン
チャイナタウン、いい所です。HIROMIXさんは、あちこちのパワースポットを知っていらっしゃるんですね♡
オーラの泉、福岡版みたいな^^