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HokkaidoCUDO最新情報

2014-03-08

2014年3月2日 北海道CUDO会員の集い

13:58

2014年3月2日 北海道CUDO会員の集い

場所: 札幌エルプラザ・工芸室にて

参加者: 17名

奇しくもこの日は「北海道CUDOの設立記念日」でした。

2006年3月2日の事です。まる八年経ちました。これからもよろしくお願いいたします。

今回は3人のスピーカーにお話をしていただき、そのお話に関してみんなで質問・意見を述べ合うと言う形式で進めました。

最初のスピーカーは

作業療法士でD型強度のAさん。

・CUDo! のイベントで谷越さんにお会いして入会しました。

色弱であることで顔色の「青くなった」という判断が難しいです。

 顔色の青くなる、チアノーゼや心不全を発見しにくいリスクがあります。

 それを避けるために

 (1)私自身が色弱で顔色を判断しにくいという事を周りに伝えてフォローしてもらうようにしている。

 (2)血圧、薬の投与状況など、他の基準を頭に入れておく

 などの対策でリスクを最小限にする努力をしている

医療の現場では障害、病気に対する考え方が変化している

 →治る病気は援助して治そう

 →治らない病気で、その病気によって失われた機能ではなく

  残された機能にフォーカスして可能性を見いだすような、そのような

  考え方になってきている。

  手すり、段差をなくす、歩行器、車いす などによって

  残された機能を最大限に活かして行動の範囲を狭めない考え方

・例として

 TEDの資料2枚

 (1)エイミー・マリンズ 両足のないアスリート、さらにファッションモデル

            何足も何種類もある義足を靴を履き替えるように

            履き替える。身長が160センチ代〜180センチ代に

            変化できる。両足のあるモデルよりも表現が拡がる

 (2)ニール・ハービソン 全色盲のアーティスト、色を音階に変換して

            色を音で感じる。さらに、音を拡張して紫外線赤外線

            までも音で感じている。本人は「サイボーグ」だと

            言っている。

北海道CUDOでもこの2例のような「色弱の可能性を見いだし、拡げる」ような

 勉強・研究をして欲しい。

以上。それに対して「面白い」「やりましょう」「逆石原式はどうか?」など、さまざまな意見が出ました。

逆石原式の開発、Bさんから:

  ・逆石原式は「青の強さを感じる力の差」でプログラムを書いた

 色弱の方が得意な事。以下。

  ・水の中で魚を発見する能力

  ・吹雪の中でもうっすらと風景が見える能力

  ・夕暮れでも見にくいということがないようだ

  ・紺色と黒色を見分ける能力が高い

  ・林の中でセミや虫を捕まえる能力がある

  ★これらを実験で証明したらどうかな? という話が出た

   メカニズムも分かれば面白い

医学界では 健常と異常、健康と病気 という分け方も変わりつつあり

  柔らかい境界線になりつつある。パラダイムシフトが起きている。

 ・鳥や昆虫の色覚を例にとって柔らかい形で訴えていくのはどうか?

 ・鵜飼いの「鵜」は夜の水の中でも魚が見える

  モンシロチョウ紫外線を感じてオス・メスを区別する

Cさん:

 ・中学の美術を教えている。

 ・発達障がいや、アスペルガー症候群子どもたちの美術教育にも関わっている。彼らは障害と言うよりも

  少数派と分類されるべき。誰もが生きやすい社会。

 ・色弱に関しては、先生は知らない人が多い。

●二人目のスピーカー Dさん

・息子が色弱小学四年生、幼稚園の先生がスタンプ遊びをしていて片付けの時にパステルカラーをごちゃごちゃに片付けた。もしかしたら色弱ではないかとアドバイスしてくださった。

 ※もっと早く気づいてあげればと思った。

大学病院に行った。石原式とパネルD15で検査。2型=D型という結果

 「治療は不要です。治るというものでもありません」と言われ、それっきり。

 放り投げられた感じ。どうしたら良いのか?

  ※この時に北海道CUDOを医者が紹介してくれれば良かった。

・本、図書館に行って自分なりの理解をした。

 2011年紀伊國屋のイベントで谷越さんにお会いし、入会

子どもに対して気をつけている学校生活

 「困ったら、お母さんか担任の先生に言ってね」と言ってある

・二年生の時にリレーの選手になりバトンの色を取り違えた。

 気づかずに配慮できなかった。ピンクと白。翌年は息子に分かりやすい色のバトンにしてもらった。

・三年の時にカラーボールで遊ぶということが学校であったが息子はかたくなに「できない」と言った。先生は「息子さんは分からない時には聞いてきますよ」と言っているが。

・これから心配なのが職業の選択。できるだけ手助けしないで自力で乗り越えていって欲しいと思っている。

・最近、E眼科に行った。まだ小さいので強度か弱度は不明。石原式とパネルD15で前と同じ結果だった。色のシミュレータは実感できて有り難い。素晴らしい。

以上。

これに関しての意見

谷越: 北海道の眼科医学界で北海道CUDO制作のガイドブックを買い上げてくれて

   全ての眼科医に配ってくれた。

徳中: 看護介護の現場 色弱の知識はない。せいぜい「絵手紙」「美術教養」くらい

本間: 校長先生と養護の先生と話をした時に、校長先生が「我が校には色弱児童は居ません」と言ったら、養護の先生が「○○君は色弱ですよ」と言った。校長先生も理解が深いとは言えない。

谷越: 教育委員会に何度か足を運んでいるが「優先順位の高いもの・・いじめ問題などがある」と言われた。色弱の問題は優先順位が低いらしい。

Fさん: いじめは実は枝葉ではないか? 幹は「違いを認めるこころ」ではないだろうか? 違いを認める入口として色弱、カラーユニバーサルデザインは非常に有効だと思う。

Gさん: わざと反対の立場から言いますが、日本は細かいことを気にしすぎているのではないかと感じる。欧米では色弱は10人とか12人に1人居るので多い。あまり気にしていない。自分で色弱だと言う。社会的にもたくさんの人種が集まっているので「違っているのが当たり前」な社会。

Hさん: 体育のバトン、ビブ、ロッククライミングの捕まりの色分けなど、スポーツの世界でもカラーユニバーサルデザインは必要だ。

●三人目のスピーカー Iさん

私は四つの仕事をしています。

(1)色彩の講師 非常勤 大学では商品への色づかい、専門学校では 介護福祉関係 福祉環境コーディネータ関係の講義

(2)カラーコーディネータ 色を使って個人の印象アップ のような事をしている

(3)塗り絵 医療介護の現場に活かす。認知症予防など

(4)内外装のインテリアコーディネーター

 CUDOに入るきっかけはバリアフリー協会での東京CUDOの伊藤啓先生のセミナー。その後数年は北海道CUDOを見ていたのですが、自分の仕事をより良いものにしようと入会した。今後のCUDOに期待するのは長期的に周知していく。SNSなどで宣伝していく。足りない。栗田さんのセミナーの宣伝とか。

芸術の森車いす用の地図など。学校ではかならず浅田さんのアプリの説明をする。日本塗装工業会で色見本の中にCUDO推薦の色の組み合わせが採用されている。

Jさん: コンピュータの会社。近視・乱視、その延長で色弱も考えた。今はお年寄り向けの介護の現場で使えるようなコンピュータiPad利用でのシステム。

   CUDマークをとりたいと考えてお願いした。偶然本社の常務が東京CUDOの武者理事長に会って「カラーユニバーサルデザインは大事だ」と認めてくれた。

谷越: パズドラが色覚対応=チップの色をカスタマイズできる。ゲーム業界に対して何でも良いので色弱の方からの意見が欲しいようだ。

Kさん: 息子はぷよぷよが得意。色ではなくて顔の細かい表情で合わせる。もの凄い能力だなと思った。

その他 横断歩道の白赤の塗り分けの話題・・雪が降っても見分けやすい。C型はいいけどP、D型には無意味 など。

白内障の研究も必要か。

以上。有意義で活発な意見が交わされました。

ありがとうございました。

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