days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Deadrising


ようやくクリアしました。
Xbox 360の『デッドライジング』を。


クリア条件は、主人公のカメラマンがゾンビで溢れたショッピングセンター内を3日間を生き延びれば良い。
これだけです。


ユーザーは3日間、事件の真相を追っても良いし、ゾンビを殺戮しまくっても良いし、無線で連絡を受けて生き残った人々を救出しまくっても良いし、好きな衣装・靴・カツラを着たりしても良いのです。


画面を覆い尽くさんばかりに登場するゾンビの群れは圧巻です。
時間が進むに連れ、画面に登場するゾンビの数も増して来ます。
それでも処理落ちは殆ど見当たらず。
ゾンビのバリエーションも多いのが面白い。
描画力は次世代ゲームだと感じました。


それでも最初は難しくてかなり難渋しました。
わらわらと襲い掛かるゾンビに食べられちゃうことが何度も。
このゲームの良いところは、死んでゲームオーバーになっても、その時点でのステイタスが引き継げるところです。
レベルアップすると、攻撃力、走力、ライフ、アイテム所持数などがアップします。
それを引き継いで最初からゲームが始められるのは有難いことです。


レベルアップする値も、ゾンビを殺しまくるよりも、人を救出したり、写真を撮ったりした方が良いのが面白い。
何しろ主人公はカメラマンですからね。
写真は残虐だったり(悪趣味ですな)、感動の場面だったり(夫婦の再会とか)、笑えたりするものの方が点数が高いのです。


ということで設定はホラーゲームなのに、笑えるゲーム。
ジョージ・A・ロメロの名作『ゾンビ』に設定を借り、敬意を払いながらも、それをパロディにしているゲーム。
それもユーザーの工夫次第でいかようにも出来る、極めて自由度が高いゲームなのです。


まだまだ救出出来なかった人も居ましたし、事件の真相も途中で闇へと消えてしまいました。
今度は事件の真相を追いつつ、救出もやりたいと思います。


難点はハイビジョンテレビを想定しているので、字幕やアイコンがやたら小さいこと。
私の4:3の29インチブラウン管テレビでは、顔を近づけても判読出来ない説明用アイコンが頻出します。
これには参りました。


写真はクリア直前のもの。
ヘリポートで救出しに来るヘリコプターを待っているところ。
スポーティな衣装にスニーカー、クマの着ぐるみヘッドの雄姿です。
ゾンビは4,383人、やっつけたようです。
5万人殺害(って、既に死んでいるんだけど)すると、特典があるとか。
こう書くと、やっぱり相当に不謹慎なゲームではあります。


DEAD RISING (デッドライジング) 【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

DEAD RISING (デッドライジング) 【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360


尚、あちこちで話題になっている通り、日本版は表現がかなり抑えられています。
派手に血しぶきこそ上がれど、カリバニズムの具体的描写、人体欠損描写はありません。
救出失敗のムービーで、どうやらゾンビに手足を引っ張られた人がバラバラになるらしき箇所があったのですが、そこも寸止め。
日本製ゲームだし、そもそも大人向けゲームとして製作・発売しているのに、こういう修正をしてしまうのが、日本の業界らしいというか。
観たくない人は買わないだろうし、そういう人向けに表現を抑えても意味が無いのに。
CEROの規制にはかなり疑問です。


個人的にはバラバラ描写をざわざわ見たいとは思いません。
しかしこういった修正があるのは、表現の自由の観点から不快に感じます。