days of cinema, music and food

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National Treasure: Book of Secrets


お台場まで車を飛ばして、『ザ・シンプソンズ MOVIE』(当然、テレビと違う吹き替えなんて観たくも無いので字幕版)を観に行ったら・・・確認ミスで残念ながら観られず。
仕方無く観たのが『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』。
いや、どうせ観るつもりだったのですけれどもね。
1作目も劇場で観たし。


ジェリー・ブラッカイマー製作らしく、予告編以上の内容が無かった前作。
家族向けディズニー映画なので暴力も無し。
アクションは控え目。
観ている者にはよく分からない謎は、全て天才的な登場人物たち(ニコラス・ケイジも含めて)が全てその場で解いてしまう。
特にスリルを感じることも無く、観客はのんびりと眺めていれば良いだけの映画でした。


この路線は今回も継承されていますが、前作の大ヒットを受けてスケール・アップ。
何がスケール・アップされたかと言うとキャストです。
連続して登板のジョン・ヴォイトハーヴェイ・カイテルに加え、エド・ハリスヘレン・ミレンアメリカ大統領役には『13デイズ』でJFKを演じたブルース・グリーンウッド
この無内容映画に勿体無いくらいに、無駄に演技派を揃えています。


しかしながら軽めの娯楽映画にも関わらず、やはり演技派を揃えて重くなった『ショコラ』と違って、監督の資質の違いもあるのでしょう、こちらは軽さはそのまま。
むしろ、真っ当な敵役を演じたハリス以外は軽めの演技が楽しい。
大ヴェテランたちのゆとりを眺めましょう。


『ショコラ』との違いを述べるならば、あちらはラッセ・ハルストレムという、合った素材ならば抜群の腕前を腕を示す監督だったのに対し、こちらはジョン・タートルトーブという、毒にも薬にもならない無味乾燥な監督。
だからこそ、無内容で毒にも薬にもならないこの映画にぴったりなのです。
映画というよりも、誰だろうと構わない没個性の監督が氾濫する昨今のハリウッドらしい製品とも言えます。


脚本で問題なのは、そのハリスの終盤での変節振り。
まぁ、ご都合主義のディズニー娯楽映画ですから・・・。


このシリーズで良いのは、純粋に宝探しごっこの楽しさが出ていること。
子供の頃、遊びましたよね。
あの雰囲気が出ているのが嬉しい。


日米で大ヒットですから、さらに続篇も製作されるでしょう。
終盤の洞窟内の仕掛けなど、その内にディズニーランドでアトラクション化されるかも。