days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

苺狩り@伊豆〜スコット and 大観荘@熱海


いつもと同じ土曜日と思われた朝。
妻に起こされたので、朝食を取りに近所の店にでも行くか…と思いきや、後部座席に娘と共に押し込まれます。
席にはお手製おにぎりが入ったお弁当箱が。
さて、どこに行くんだろうかと、娘に朝食を与えながら自分もおにぎりを食べたりしていると、辿り着いたのは伊豆でした。
しかも苺狩りが出来るビニルハウス群が並んでいます。
週明け早々に苺好きな私の誕生日が来るというので、こっそり策を練っていたようです。
生まれて初めての苺狩り。
ありがたや、ありがたや。


ビニルハウスに案内されて「はい、この列のを食べて下さい」と言われると、制限時間30分内を使い切って食べるぞーという気になります。
苺狩りの本来のシーズンは3月だそう。
4月だと少々遅めなので値段も安いようです。
しかし既に昼前になるとハウス内は暑くなっています。
これ以上暖かな季節だと汗まみれになりそう。


生っている苺は柔らかく、壊さずにもぐのは少々気を遣います。

真っ赤な粒を口に入れると、市販のに比べて酸味が殆どありません。
輸送中に赤くなるのと、木で熟して赤くなるのとでは、やはり違うのでしょう。
普段は苺やトマトを口に入れると、「酸っぱ〜いっ」と痙攣する娘も、ちゃんと食べてくれました。
しかし食べたのは2-3粒。
後はせっせと苺狩りに精を出します。

しかももぐのにちょっとコツの要る熟したものではなく、簡単な実がしっかりした緑色のものを。
もいで「ハイッ」と言って渡してくれるのはありがたいのですが、酸味も甘味もまるでない薄い緑色の苺は食べられたものではありません。
3-4粒で限界。
「ほら、こっちの赤い方だよ」と教えると、その場では赤いのを取ってくれますが、すぐに楽な緑の方をもいで「ハイッ」と渡してくれます。
本人に悪気は無さそうですが、ちょっと勘弁。
そんな風に私が娘の相手をしていた間に食べた妻が、娘をかついで外に出て行ってしまいました。
それでも苺を30分間延々食べるのも大変ですね。
周囲を見ると、私たちの後から入って来た人々は皆、食べて出て行った後でした。
私も散々食べたので退散しました。


苺関連のお土産を買い、楽しい思い出が出来たと思いきや、妻は今度は昼食を取りに行くのだと言います。
またトロに乗せられ、後部座席で娘の相手。
あれれ、今度は熱海に着きました。
はい、老舗の洋食屋、レストランスコットです。
旧館と新館があったのですが、旧館に入りました。


こちらが小さい子連れと見ると、一番奥の4人掛けテーブルに案内されました。
奥まっているので子供が暴れだしても、こちらとしても安心です。
妻とシェアするつもりで頼んだのがこちら。
オニオングラタン。

炒めたオニオンが入ったグラタンスープ。
そう言えば今冬は自宅で作らなかったなぁ。
熱々の内に頂きましょう。

牛タンシチューとサラダ。


シチューは絶品!
これだけ大きい牛タンは中々食べられないですよ。
柔らかく煮られていて、さっくり切れます。
ドミグラスソースも美味しい美味しい。
ハンバーグステーキ。

娘がこれの半分と、ライスを一皿食べてしまいました。
普段は獣肉を殆ど食べてくれないので、嬉しい誤算かも。
いえいえ、食べ過ぎでしょう、きっと…
総じて洋食屋の王道を行く味付けですね。
こってり濃い目の味付けは、元気だからこそ美味しく頂けます。
近所の洋食屋ドルフィンが閉店してかなりがっかりしていたので、久々に美味しい洋食と再会出来て嬉しかったです。



小学生の時に親に連れて行ってもらった下北沢の洋食屋スコットは、Web上の情報によると2007年に閉店してしまったようですが、あそこと関連があったのでしょうか。
あちらでコーンポタージュと丸めたバター&フランスパンに感激し、それ以来それらが大好きになったのです。


駐車場に車を停めたまま、子供のパワーを発散させるべく海岸線沿いを散策しました。
娘は靴を履いていたにも関わらず、砂浜を踏む足裏の感触に少々びびっていましたが、慣れて来ると海に入ろうとします。

引き留めて、抱えてアスファルトに戻りました。
海に入るのは夏になったらね。


腹ごなしも出来たからそろそろ帰宅。
車に乗り込むと、山道を上がり始める妻。
と、今度は旅館に着きました。

妻の会社の福利厚生で大幅に値引かれたそうですが、それでも贅沢な誕生祝いです。
ありがたいことですね。
ここ、大観荘は、日本画で有名な横山大観が定宿していたのだとか。
それが宿の名前の由来となっているそうです。


私たちが泊まったのは、西館5階の「辰巳」の間。
広々とした部屋に、相模湾が一望出来る眺めの良い部屋でした。
しかもマッサージチェア付きの旅館は初めてです。
早速娘が這い上がり、リモコンをいじっていました。
担当の仲居さんはヨウコさん。
プロらしい手際の良さと心地良いサーヴィスが嬉しかったです。
お茶を甘味を頂き、ひと段落。

私は今朝から原因不明の背中痛だったので、早速マッサージ師さんを呼びました。
名前はヨウコさん、但しこちらは葉子さんと書くようです。
年齢は60代と思しき方で、とにかく上手。
1時間の間、後半30分は殆ど寝てしまいました。

妻と夜マッサージを受けたかったので、この方にお願いすることにしました。
仲居のヨウコさんによると、葉子さんは指名が多い方だそうです。
機会がありましたら、葉子さんにお願いすることをお薦めします。


猫舌・猫手・猫肌の私は温泉も早々に引き上げ(但し、背中や肩・腰の為にも自分にしては長めに入りましたが)、さて18時半から夕食です。
娘用にも特別に3,000円以上もするハンバーグ(また…)セットが出て来たというのに、タイミング悪く娘は寝てしまいました。

もっとも30分後には起きて来たのですが。


食前酒、刺身、小鉢、わらび白和えなど。

魚が美味しい!
そしてわらびや菜の花なども嬉しい。
季節感が感じられる料理を頂く度に、日本って良い国だなと思います。


左が帆立入りしんじょう、右が筍、南瓜などの焚き合せ。

しんじょうも野菜も美味しい。


鰆の西京焼きと海老、鰻のごぼう巻き。

西京漬けが大好きなので、かなり気に入りました。
ご飯が欲しくなります。


左からスズキ南蛮漬、右が甘鯛唐揚げ。

どちらも美味しく頂きました。


筍ご飯、味噌汁、お漬物。

筍ご飯の上に乗っかっているのは桜海老
初めて体験する取り合わせでしたが、桜海老ってこういうご飯にも合うのですね。


デザート盛り合わせ。

ヨーグルトのように見えたのは、チーズケーキ。
最後はさっぱりとしたもので〆ていました。


仲居さんが来て片付けなどされてから、誕生祝いケーキが出て来ました。

嬉しく&ありがたく頂きました。
スポンジ部分よりも生クリーム部分の方が多いくらい。
既に夕食で魚介をたっぷり頂いているので満腹でしたが、こちらもケーキを2人で完食したのでさらに満腹状態。
このままマッサージを受けるとゲーしてしまいそうなので、腹ごなしに敷地内を散策して夜桜など眺めました。

ライトアップされていて、かなり綺麗でした。
たまたま時期も良かったのでしょう。
21時半から、夕方と同様に葉子さんにマッサージを2人分、各1時間づつお願いしました。

葉子さんの真似をして妻をマッサージしようとしたり、葉子さんに笑いかけたりで、娘も以前に比べると人見知りもかなり減って来たようです。
しかし目が覚めてしまい、寝付いてくれたのは23時半。
疲れもあったのでしょう、妻も同時に爆睡していました。


夜景も綺麗でした。

満足の1夜です。
私も早々に寝てしまいました。