days of cinema, music and food

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"Death Race" on Blu-ray Disc


1年以上も前に購入したUK盤デス・レース』BDをようやっと観ました。
もちろん、劇場では鑑賞済みです
BDの内容は恐らく国内盤と同等でしょうが、大きな違いは特典DVD-VIDEOが付いている2枚組なこと。
但し日本のプレイヤーでは再生出来ないので、ご注意を。


映画は他愛の無い代物で、ポール・W・S・アンダーソンの無邪気な暴力描写を気楽に眺めるべきもの。
当初はトム・クルーズ製作・主演の企画でしたが、クルーズは降板。
その名残で映画はクルーズのパートナー、ポーラ・ワグナー製作となっています。
主演はジェイソン・ステイサムにバトンタッチして正解だったでしょう。
クルーズ主演だと変に大作風味になっていたでしょうから。
もっとも新作の『ナイト&デイ』もアクション・コメディということで、彼自身お気楽路線で行きたかったのかも知れませんが。
まぁでも、ステイサムの妙に愛嬌のある面構えと、鍛え上げられた肉体、漂うB級臭さが、映画の身の丈にあっていると思います。
元々がロジャー・コーマンの『デス・レース2000年』ですしね。
テレビ放送では人体切断とか放送されていて、大らかな時代でした。
後にコメディ映画の監督として売れっ子になるジョン・ランディスが、スタントマンとして食い繋いでいた映画でもあります。


ナタリー・マルティネスらセクシー美女たちは完全な添え物で、マルティネス以外は全く台詞すら無いという清々しい扱い。
美味しい役と台詞はジョーン・アレンが持って行ってくれ、文字通りBitchな演技を楽しそうに披露してくれます。
女性の片方はセクシー路線、もう片方は冷酷非情な徹底した悪の権力者という、知能指数が低いかのような作りも笑えます。


さてBDとしては画質は綺麗な方でしょう。
鉄と油と錆の塊のような重厚な車の面々もディテール豊か。
輪郭強調も目立たず、好ましいと言えます。
音響は迫力満点で、エンジン音の爆音を大音量で再生したくなりますね。
内容・画・音と、どこを切っても分かりやすいというのがこのソフトの特徴です。


デス・レース [Blu-ray]

デス・レース [Blu-ray]



ポール・W・S・アンダーソンには、愛妻ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザードIV アフターライフ』という初の3D映画も待機中。
このシリーズで第1作以来の監督作品ということで、期待に違わぬB級映画の楽しさを体験させてくれるのでは、と思っています。