days of cinema, music and food

2010-12-13

”Moulin Rouge!” BD & DVD

[][]"Moulin Rouge!" on Blu-ray Disc 01:06


はい、ワタクシも買いましたよ、モチロン。

バズ・ラーマンの傑作ロック・ミュージカル『ムーラン・ルージュ』を。

トップ写真は左が今回のBD、右の箱がDVDです。

劇場ではお正月映画の初日だというのに閑古鳥が鳴いていて、随分と寂しい思いをしたものです、ハイ。

まぁ、つきみ野だったからかも知れませんがね。

今更当時のレヴューを読み返してみると、おやおや、もう9年も前の映画だったんですね。

そういう意味でも懐かしいです。


当時、妻の同僚にフランス人女性が居たそうなのですが、「あんなの本当のフランスじゃない」とかなり憤慨していたとか。

外国映画に登場するヘンテコニッポンに目くじら立てるようなものなのかな、とも思いましたが、一方でナルホドとも思いましたね。

まぁでも、この映画に描かれているパリやムーラン・ルージュはかなり誇張された架空の世界ですから、やはり大目に観たいものです。

本物のムーラン・ルージュに行ったのは10年近く前。

もちろん赤い風車もちゃんとありましたよ。

お店は風俗関係の広告がベタベタ張られていた街中にありました。

ダンスホールで客が踊りだしたので妻を誘って出たのは良かったものの、ダンスの心得ナッシングだったので、何度も彼女の足を踏ん付けてその都度「ゴメン」と謝ったのも良き思い出です。


映画を全編通して観たのは、5年前が最後。

無論、DVD-VIDEOでの鑑賞です。

発売当初はAV雑誌にて音が話題だったかと記憶しています。

北米盤はDTS音声が映像とずれているとか、後半のタンゴの場面の音が凄いとか。

映像も中々良かったと思いますが、けばけばしく金ピカな色彩と、ごてごれ細かい装飾物だらけの素材は、SDにはちと荷が重かったとも思います。


と長々とした前置きはさておき、今回リリースされたBD。

例によってDVDとの抱き合わせ販売ですが、一言。

買いましょう!

とにかく素晴らしい出来栄えです。


kajugumiさんも先にリポートされています。

ご参考までに。



BD用にリストアされた映像はほぼ完璧。

ややノイズが乗るところもありますが、見た感じフィルムに起因するもののよう。

溢れ出す色彩の数々と細かいディテール、ニコール・キッドマンユアン・マクレガーの肌の質感など、素晴らしい限り。

劇場で観るよりも高画質なんじゃないかと思えるくらい。

そして音。

音、音!

高域から低域までガンガン大音量で再生したくなります。

スピーカから奔流となって迫る音に流されてしまいそう。

いやぁ、幸せ。

この映画を好きでいて良かった。

いや、ホントに良かった。


gumiさんも触れられていますが、特典映像も見せ方が良いです。

DVDの流用である元々がSD映像のものを、額縁のような背景の中で見せていて、解像度の低さも余り気にならないようになっています。

三管プロジェクター・ユーザーとしては、いちいちプロジェクターの解像度をリモコンで切り替えなくて済むのも助かる。

今後は、SD特典映像のBD収録におけるスタンダードになってもらいたいものです。


まぁしかし、何度も観た映画なのですっかり慣れっこになっていますが、兎に角序盤20分はドン引きしてしまう人がいても可笑しくない騒々しさです。

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オープニング・タイトルの指揮者(画面下の小さく映っている人)の動きからして明らかにヤリ過ぎ(笑)。

私はここで引きましたぁ。


しかぁし、ニコール・キッドマンの美しさたるや映画史上に残る程、などと真剣に思っているのですけれども。

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中にははっちゃけた場面もありますが(^^;

彼女を観る為にこの映画を観ても絶対損無し!と断言出来るくらいに、「美しくない」ショットがまるで無いというスバラシさ。

もっとも、ハリウッド・スターのメイク係をした事のある日本人女性によると、素顔も本当に美しいそうです。

近年は目元の整形(疑惑)で、表情がいつも同じに見えてしまうのが、ファンとしては少々残念ですが…


他の映画では落ち着いた演技を見せてくれるジム・ブロードベントも、いちいち騒々しい支配人役が強烈。

公爵役リチャード・ロクスバーグも濃く、この2人が繰り広げる名(迷)場面のここも、凄いですよね。

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今回の写真にはありませんが、私の好きなジョン・レグイザモまでもが大袈裟演技なんですから。

普段自然な演技を見せてくれる人が、ことごとこ騒々しいというのも珍しいですよね。

またそれが、役者本人にとっても楽しかったのかも知れません。


改めて気付くのはユアン・マクレガーの好演。

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映画に相応しく少々誇張された純真な若者役。

でもやりすぎでない演技でとても良かったと思います。

濃厚でむせてしまいそうな男優陣の中、唯一のオアシスとでも呼びたい。

当時、イアン・マッケランが「ユアンはアカデミー賞候補になるべきだ」などと応援していましたのを思い出しました。


タンゴの場面はDVD発売当時、『HiVi』などで機器の音の再生チェック用に使われていました。

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この映画の場合、曲名を出すのはネタバレに等しいとも思えますので、未見の方は驚き&楽しんで下さいね。


ラストまで弛緩することなく、勢いが失われずに直線的に突っ走って盛り上がります!

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今のところバズ・ラーマンの最高傑作だと思います。