days of cinema, music and food

2012-05-02

”Bridesmaids” poster

[]Bridesmaids 00:03


映画の日ですからハシゴをするのは前日書いたように当然です(^-^)

ヒューマントラスト渋谷にてハシゴ2本目は、1本目と違ってアメリカン・コメディでした。

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』は、平日水曜日11時45分からの回、6割以上の入り。


主人公は、手作りケーキ店の経営に失敗し、恋人に去られ、ハンサムだけど最低なセフレジョン・ハム)がいて、ルームシェアも追い出されそうな、どん詰まり30代のアニー(クリステン・ウィグ)。

彼女は長年の親友リリアン(マヤ・ルドルフ)の結婚式のメイド・オブ・オナー(花嫁介添人のまとめ役)を頼まれます。

張り切るものの、他のブライズメイズも一癖も二癖もあり、奮闘するも空回りしてしまいますが…。


邦題が『ブライドメイド』とならず、ちゃんと原題通りに複数形になっているところが、配給会社東京テアトルの意地を感じさせますね。

『セックス・アンド・シティ』と比較される映画だけど、私はあちらは全くの未見(妻は好きなようですが)。

脚本は主役のクリステン・ウィグとアニー・ムモーロと女性2人によるものですがが、兎に角凄い。

何が凄いって、台詞も汚いエロネタ、ゲロ、スカトロと超の付くお下劣映画で、私が観た回では、途中で怒って退場した壮年カップルも居たみたいです。

身も蓋も無いとはこの事。

だが、実は真っ当な友情物語にまとめあげられていた大笑いコメディ映画でもあるのですね、これが。

上映時間が125分あるのでもう少し尺を切れそうなのですが、これは各コメディエンヌ達の身体を張った芸を楽しもうと思えば良いのかな。

全体の構成にムラがあるとか気になる点はあるものの、ここまで吹っ切れた「女性」コメディ映画は初めて観ました。

でも男性である私にも十分楽しめ、笑え、共感出来たのも、スタンダードな娯楽映画、ドラマ映画のフォーマットに則っていたからです。

ヒロインが堕ちるところまで堕ちても、最後に這い上がって行く構成は、段取りも含めて案外古典的な作りなのですね。


映画を観て、終幕に台詞の力に頼るのは古典的アメリカ映画だなと思いました。

アメリカ人は言葉の力を信じている、と。

と同時に、アメリカ人が政治をまだ信じているのは、政治は「言葉」だからでしょう。

それと共通しているのかも知れませんね。

それは多民族国家において、英語という共通言語を持っているから、言葉を信じるという精神的土台があるからなのではないでしょうか。

日本映画だと、かようにクライマクスに言葉で盛り上げるのは、中々ならないのではと思いました。

これも国民性とひとくくりにして良いのか迷いますが、興味深い点です。

このクライマクスで場面をさらうのは、デブでチビで言動がアブないミーガン役のメリッサ・マッカーシー

お下劣も引き受ける度胸もありますが、彼女は可笑しかった。

この映画では、オリジナル脚本賞と彼女のアカデミー賞助演女優賞の候補になっており、普段はアカデミーに対して斜めに見てしまう私も、なかなかやるじゃないか、とちょっと思ったのでした。


『ブライズメイズ』のような映画を観ると、やはりコメディは劇場で観るものだと思います。

大勢で笑えるのって楽しいですからね。

これは是非、DVDやBDではなく、劇場で観て楽しんでもらいたい。

但し、特に前半がお下劣過ぎてドン引きする方もいらっしゃるでしょうが。

お勧めのコメディ映画です。


尚、個人的には、普段、Twitter上で仲良くさせてもらっている柴尾英令さんと、映画の後に初めてお会い出来たのも収穫でした。

柴尾さんはゲーム作家をされている方。

かなりの映画好きで、Twitterでは映画関連のつぶやきも多いです。

その場でランチをご一緒させて頂く事になり、その際にはゲーム、映画、社会、政治等について色々とお話を伺えてとても楽しかった。

頭の良い人との会話は面白いし刺激になると、改めて思ったのでした。