days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Taken 3


96時間/レクイエム』ミッドナイトショウ鑑賞with近所のM田さん。
演技派リーアム・ニーソンを還暦アクションスターにしたシリーズ3作目。
プロデュースと脚本はリュック・ベッソンのフランス映画です。


親バカの元CIA工作員ブライアン・ミルズが無双状態になるのを楽しめこのシリーズ、第1作目ではパリで娘(マギー・グレイス)が、第2作目ではイスタンブールで元妻(ファムケ・ヤンセン)と自分が拉致されました(taken)。
今作ではもはや邦題も原題も内容と関係無くなってきたけれども、殺人容疑を掛けられたミルズが、追われながら真犯人を追い求める…という、追われるものが追う構成が『ボーン・スプレマシー』を想起させます。
もっともあちらのような終始追い詰め、追い詰められたかのような緊迫感や凄味はありませんが、テンポの良い展開で退屈させませんでした。


単純な復讐アクションと思いきや、思っていたよりも入り組んだ展開になっていて、案外と筋でも飽きさせません。
もちろん、そんなに大それた映画でなはいし、傑作でも何でもないけれども、上映の間は適度に突っ込みを入れながらも気楽に面白がれるアクション映画として、価値があると思うのです。
安かろう悪かろうが多いベッソン率いるヨーロッパ・コープ映画ですが、この3部作は案外侮れません。


ニーソンさんは相変わらず頑張ってはいましたが、アクション場面の細切れ編集にかなり助けられていた感。
そろそろ無双アクションは厳しい。
フォレスト・ウィテカーが勘も頭脳も鋭い良心的警官というのは、シュワルツェネッガー映画の佳作『ラスト・スタンド』と同じですな。
今回、ダグレイ・スコットが演じていたファムケの夫スチュアート役は、以前はザンダー・バークレイが演じていたんですね。
今までは単なるBBQかゴルフの仲間といった元同僚らは、もう少し個性を与えて活躍させてもらいたかったな。
リーランド・オーサーはあの後、どうなったのか気になります…。
ロシア人マランコフ役サム・スプルエルは、『悪の法則』でワイヤマンを演じていた特異な風貌の彼だったか。
見た目強烈だものなぁ。
彼大暴れの終幕は『スカーフェイス』ラストとイメージがダブりました。
あれは意図的なのでしょう。


ヨーロッパ・コープ映画というとアウディ登場が常。
今回は加えてベンツにポルシェとドイツ車大活躍。
プロダクト・プレイスメントをまざまざと見せつけられました。