days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"Mad Max" on Blu-ray Disc


昨夜今夜とBDにて『マッドマックス』を鑑賞しました。
関根勤の友人がこの映画を観て怖くなり、オーストラリア旅行を取りやめたという名作です(ははは)。
昨夜はマックスの妻子が暴走族に襲撃される場面でいきなり寝落ち…気付いたら朝4時でした (^^;
ワイン1.5本飲んだからね。
今夜はその続きを観たのですが、復讐してエンディングまでの展開って、時間的には20分と短かった。
かなり意外な時間配分です。
しかも復讐する辺りからの台詞は可能な限り削られていて、サイレント映画のよう。


今観ても地面ギリギリの高さで車に据えられたカメラを使った迫力満点のスピード感は凄いし、暴力描写の残忍性も強烈なのですが、全体には盛り上げも控え目であっさりした感じ。
ジョージ・ミラーの才能が全開になるのは続編を待たねばならないようです。
暴力描写も直接的な描写は殆ど無く、一瞬だけだったり、オフカメラで想像させたりで上手い。
それでも見開いた眼のどアップとか、チェーンにぶら下がっているちぎれた腕とか、一瞬だけなのに脳裏に焼き付くもの。
映画のイメージと実像という点においては、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』を連想させますね。
もっともこれは、予算の都合もあった可能性も高いのですが。


今回、初めてオーストラリア英語版で聞きました。
つまりメル・ギブソン本人の台詞を聴いたのです。
よく考えるとテレビの吹替え版でしか観ていなかったですからね。
若干22歳のメルは顔こそ若々しいものの、台詞回しや表情の演技など、後年の『リーサル・ウェポン』シリーズと殆ど同じでした。
既に土台は出来上がっていたのですね。


BDとしての品質は、低予算で40年近く前の映画と考えると画質はかなり良い。
特典が予告編だけとは寂しいなぁ。
当時は暴走族が社会問題化していたとかだそうなので、そういった裏話を知りたい。


さぁて今度は『2』を観るぞ。
かなり思い入れのある映画だけに、がっかりさせらないと良いです。