2008-03-08
gauche.night:ライトニングトーク
(ご注意: 本エントリーはリアルタイム・レポートです。雑感から読んでいただいた方が理解が早いかもしれません)
「そうだ Scheme もどきを作ってみよう!」、Amachangが作ったJavaScript上のScheme処理系のお話。4時間で作った。33行。デモ直前にゴング! タイムアウト。
「Cyber Earth」、Google Earthを国土地理院の地図で補間? SXML使用。詳細はWebで見てね、という感じ。
「Gaucheで作るPIC電子工作」naoya_t 。ライブカメラでデモ成功、拍手。
「Gauche on Rails」吉田裕美(EY-Office)。今年のテーマは「RubyからLispへ」です(拍手)。Ruby on Railsの特徴といえば、DSL、メタプログラミング。だったらLispで作った方がいいんじゃないの? で作ってみました。script/scaffold(一部笑い、RUby on Railsで常用するコマンドなので)。script/generator(一部笑い)。ファイルができました(一部拍手)。script/server。自動生成したアプリケーション稼働! テンプレート言語、LispをHTMLに埋め込みます。コントローラ、continuation(継続)を使ってます。『プログラミングGauche』は役に立ちます。この本を読んだからできました(拍手)。
「Gauche *で* 本を作る」k16.shikano(鹿野桂一郎)(オーム社)。SXMLテキストをLaTexに変換して本を作っている! 編集者の仕事は原稿のHack。適した言語はGauche。理由はマルチバイトの関数型言語。正規表現ぼばっちり。
「OldType」西山清香。オールドタイプに使いやすいWikiエンジン。ViやEmacs使う人。ブラウザで更新すると、落ちないか不安。
「PHPはGaucheの夢を見るか?」hogelog(小室直)。PHPからSchemeプログラムを実行できる拡張機能を書きました。ハンドルhogelog。PHP、みなさん知らないと思うんですけど(笑)。よし、オレがYet Another PHPを書いてやろう。GaucheはCインタフェースがよくできている。PHP拡張もCで書く。相性ばっちり。フィボナッチ数列、1秒から0.2秒に。コード200行強。例えばC言語からlibgaucheに投げるやり方も良いと思う。
「BiwaSchemeでAjax&Comet」yhara(京大マイコンクラブ)。BiwaScheme、僕が作ったScheme。JavaScriptで書かれたScheme処理系。特徴1、JavaScriptの代わりに使える。特徴2、非同期処理の同期化。特徴3、Cometによる通信。TupleSpace実装。チャット、オセロなど作っている。キラーアプリ募集中。
「glint - Gauche用コードチェックツール」小黒直樹。動的言語、実行しないとバグを見つけられない? Gaucheクイズ。10秒で間違いを見つけて。実行しなくても見つかるバグはある。そこでglint。コンパイラに通し、pass1の出力を見て誤りを検出。GaucheとKahua、それぞれ5つのバグを見つけた。ツールのデモ。emacsで入力すると直ちに間違いを教えてくれる。「教えてshiroさん」アプリケーション(爆笑)。
「Gaucheで誤植共有」tabe(安部武志)。出版物の誤植をまとめたい。typoというWebアプリケーション。WebアプリケーションはPrologで書かれている。
「ステップ実行eval(仮)」山田淳雄。ビデオで。evalの実行を監視。ゲーム内監視のデモ。「S式ばとらー」。行動アルゴリズムをSchemeで記述。ユーザーが間違って無限ループを入れてしまっても動く。二人とも無限ループの場合、2人とも何もしないことになる。通常のevalでは「1万ステップで止める」ことはできないが。eval-svではできる。ゲームのNPCの行動コードを生成するコード。動的生成! このような場合、LispにS式を組み立てさせるのが一番ラク。本日の結論、S式って素晴らしい(拍手)。
gauche.night:座談会「R6RSを斬る」
(ご注意: 本エントリーはリアルタイム・レポートです。雑感から読んでいただいた方が理解が早いかもしれません)
これが『プログラミングGauche』。本日、gauche.night会場で3200円で販売中。
- 作者: Kahuaプロジェクト,川合史朗
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2008/03/14
- メディア: 大型本
- 購入: 19人 クリック: 677回
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座談会の模様。飲食店でのイベントだし、お酒も入っているしで、漏れ抜けはご容赦。
座談会前半:Gauche本誕生秘話
オープンソースのScheme処理系Gaucheの作者、川合史郎さん。

司会がえんどうやすゆき氏、出演が川合史朗氏。
前半に出演したのが、伊藤篤氏(オライリー・ジャパン)、山下伸夫氏。
えんどうやすゆき氏が、会社が同じ建物に入っていた関係で、JavaScript本の誤植のメールを出した。
Karetta.jpを使って書いていった。
「私が文句を付けて、出版を遅らせたんですね」と川合史朗氏。
2007年8月LLイベントで売ろう、という話だったはずが、今の時期の出版に。
えんどうやすゆき氏「川合さんに本気を出していただけるまでが勝負と考えていた」。それが第1回gauche.nightに。
川合氏「あれだけのメンツを集められたら、行かない訳にはいかないですよね」。
(まだまだ追記していきます)
「Lisp脳の謎に迫る」というコラムのお話。
表紙の動物のイラストレーション。通常のオライリー本より描写が細密。イラストレータがんばった。2カ月ぐらいかけて描いている。
最初のゲラで、記録的な赤字の分量。
山下伸夫氏、「原稿の1/3がこの時に書かれたんじゃないかと」。
奥付に「Gaucheプログラミング」と印刷してある部分に「プログラミングGauche」と紙が貼ってある。見本刷りでミスが残っていたもので「レアものです」(笑)。昨日、見本納入で気がついたとのこと。
えんどう氏「英語版も期待してます」。
納本したら、さっそく誤植も発見。正誤表がすでにオライリーのWebに上がっている。
この本には入れられなかった話題もある。SXML、XMLのS式表現など。本の第2弾も出したい。『Gaucheクックブック』とか。
座談会後半:(比較的)若手ハッカー座談会
後半、新たに登場した出演者が笹田耕一氏、ひげぽん氏、zick氏(λ組)、黒田寿男氏(数理システム) 。
画面左から、司会:えんどうやすゆき氏、zick氏、川合史郎氏、ひげぽん氏、笹田耕一氏、黒田寿男氏。

ひげぽん氏、Mona OS開発者。「自分のOSのドライバをSchemeで書きたい」。
笹田耕一氏、「マイナーな言語ですけど(笑)、Ruby言語でいろいろ。代表作として、RubyでSchemeを書いたというのが。Gaucheとの関わり、Kahuaとの関わり、仕事をした経験が」。川合氏「YARVには刺激を受けてます」。笹田氏と川合氏で共著論文を書こう、という話もあるとのこと。「『Gaucheソースコード完全解説(Gauche Hacking Guide)』ぜひ出してください(拍手)」。
黒田氏。CommonLispの人。「川合さんとは海外でしか会わない人だなあという(笑)」。
えんどう氏「R6RSが、今回の本ができる前に制定されてしまいまして、Scheme界ではかなりインパクトのある事件でした」
ポール・グレアム氏がリリースしたArcについて。
えんどう氏「CommonLispでもSchemeでもない第3の選択肢が出たと思って居るんですけど。」
川合氏「Arcについて何か言うのはまだ早いかな。ポールが出したのは、マッカーシーの最初のLispのコアの実用版?」
笹田「Arcは一人で作っているんですか?」
川合「設計は1人で、ですね」
Y CombinatorのサイトはArcで。
えんどう「今年の夏のLLイベントにポール・グレアムを呼ぼうと思って、いたのですが、メールを書いたら。彼は3行より長いメールは後回しにするらしくて。最初は10行ぐらいのメールを書いたのですが、その後で2行のメールを書いたら返事が来て。1行で「Sorry、行けないけど、考えてくれてありがとう」と。
川合「ポールは飛行機嫌い」。
えんどう「R6RSの表紙のサスマンもスティールもいないことに衝撃を受けた一人です」。
黒田氏。「だいたいLightweight Languageの連中って、ポータビリティをなんであんなに軽視するのかなあ。互換性を守れない奴にエンジニアリングを語って欲しくないよね。理学部だったらいいけど、工学部だったら学士を剥奪しろと」
笹田「そうですよね(爆笑)」
(このやりとりの「空気読んでないふりをして読んでいる感」は見物であった)
zickさん、R6RSをPrologで記述した。R6 Appendix Aの範囲なら規則の9割型は。例外とかcall/ccとかも。
ひげぽんさん「R7の話ってあるんですか?」
川合氏「R5からR6まで10年かかってますからねえ」
「スルガ銀行のIBM提訴にみるパッケージビジネスの難しさ」
スルガ銀行の次期基幹システムは、IBMの次世代金融サービス・システム(Next Evolution in Financial Services Systems、以下 NEFSS) をパッケージに採用したものです。
http://www-06.ibm.com/jp/press/2004/10201.html
スルガ銀行が最初の顧客のようですが、当初は、みずほCBを想定して作成されたみたいです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/prembk/NC/ITARTICLE/20041117/152709/
他のユーザを調べてみると東京スター銀行は開発を断念していて、住信SBIネット銀行は2007/09にサービス開始しているようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%98%E5%AE%9A%E7%B3%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
NEFSS自体の出来映えは、私にはわかりませんが、住信SBIネット銀行で稼動しているところを見ると、どこが採用してもだめなほど品質が悪いということはないといえると思います。
NECのBankingWeb21も苦戦しているみたいですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/BankingWeb21
それに対し、NTTデータのBeSTAは、かなりうまくいってるようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/BeSTA
成功と失敗の違いは、パッケージにどれだけ合わせる気があったかじゃないのかなぁと予想します。ある程度作りこまれたものに、手を入れるのは大変だからです。
ひがやすを blog:スルガ銀行のIBM提訴にみるパッケージビジネスの難しさ
銀行のパッケージ導入に関する考察。興味深い。メモ。
銀行のシステムの構築ストーリーは、取材してもなかなか「面白い」話にならない場合が多かった。個人の思いや情熱でどうなるものではないため、それなりの規模の開発チームをいかにきちんと回すか、といったお話に落ち着く。技術的な先進性がある事例を取材する場合でも、そこに必ずエース技術者はいたのだろうが、特定の人物の生き生きした物語を聞き出すことはなかなか難しかった。
一方、LL(Lightweight Language)の世界では、個人にスポットライトが当たっている。
ソフトウエア開発といっても、いろいろだ。
gauche.night会場へ移動中
書籍「プログラミングGauche」がオライリー・ジャパンからついに刊行。 その発売を記念してgauche.nightが帰ってきた!
SchemeとGaucheとλとS式を愛するすべての人に贈るマクロな一夜。
gauche.night
ということで、本日はお台場に行ってきます。
*1:川合史郎氏が参加した仙台のイベントとは、第10回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ:PPL2008のことか。首藤一幸氏のレポート)あり。


