2008-03-13
オープンソース、UGCの世界での情報開示と、新たな時代のメディア
「Matz自ら問題点を開示」という話題に関連して、オープンソースの世界での情報開示について考えたことを記す。
商用製品であれば、このMatz発言のようにマーケティング上は不利とみなされる材料が当事者の口から積極的に語られることはまずない。
以前、『日経オープンシステム』(現・日経システム構築)という雑誌の編集記者をしていた時期には、利用者の証言や、ラボでの検証結果に基づいて、商用製品の「本当のところ」、問題点とその回避策、といった情報に関する記事を載せていた。マーケティング・サイドから積極的に発信されないものの、利用者にとって重要な情報というものがある。そうした情報を載せたことが、1993年創刊当時の『日経オープンシステム』が支持された理由の一つであると思う。
オープンソースの世界では、提供者と利用者が互いに越境できる。利用者が開発者でもある世界が、オープンソースの本流だ。そしてUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、当事者が直接情報発信をする文化を創り出した。オープンソース+UGCは、最強のエコシステムだ。マーケティング部隊も専門メディアもなしに、技術が生み出され普及していく仕組みが可能となったようにも見える。
では、メディア側の努力は不要になっていくのだろうか?
この質問はもちろんオープンエンドで、回答者の立場によって変わる。当事者によるメディアと、プロの編集者が作るメディアの違いという問題は技術記者にとっては永遠のテーマだ。
今の私は、その両方について考えている。
新サービスの準備は、それを考える過程であり、考えた末の成果物であり、公開後には考えるためのインプットとなるだろう。
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