「マスターボックス 米現用海兵隊&中東武装民間人」

ウクライナ、マスターボックス社製のインジェクションフィギュアキットのレビューです。本来別個の2商品ですが、今回は同時にまとめて紹介。


世の中に対する遠慮のなさでは定評のあるMB製品ですが、今回もまたいつにもまして遠慮がありません。いい加減に自重しろとかいわれそうなものですが、考えてみるとウクライナって国家も世の中からまるで遠慮のない扱いを、受けてるような気がする…

というわけで自分も遠慮なく番号無視して趣味好きする順番で組んで行きました。


「IRAQ KIT2」こと中東武装民間人セット。3人の武装勢力+子ども1人ってところにまったく遠慮がありません。ガレージキットならいざ知らず、インジェクションでこういうものは見た覚えがないので初見は結構なオドロキでした。まー自国民にも遠慮がないとこだからなー、MBは。


ランナー状態もいたってシンプル。一応現在のイラク情勢をモチーフにしたフィギュアですが、正直中東地域のゲリラ勢力だったらいつの時代どこの場所でも大抵オッケイな気がする。子どもが巻き込まれてることも含めて…
しかし「アメリカの敵」はいつも身軽ですね、NAM戦とかもねー。


ショッカーの戦闘員みたいなみなさん、フェイスのアップ。
このように頭巾を覆面代わりにする彼らならば自分のように顔の塗りがダメダメなヤツにも作りやすいかなー
というのは甘い考えで
1/35スケールで頭巾の模様を塗り分けるのは1/35スケールで赤穂浪士の袴を塗り分けるぐらいタイヘンだと思います(w;


銃器はグリップ部分が手と一体化、その上で人差し指が引き金から離れていわゆる「指トリガー」を防げる作りになっています。いまどき指トリガーなのはガンプラぐらいのものなんだぜ?


そしてどんどん組んでいく。なんとなく一番偉そうに見える彼ですが、よーく見てみると箱絵と異なる個所がある。


箱絵だとカーゴパンツ(軍服?)履いてるひとですが、パーツの方はどうみてもジャージ。
戦闘にジャージと聞いて笑いだす人もいるかも知れません…
でもね、
「エネミーライン」って映画見ると戦場でジャージ着てるヤツをなめたらいけねえって気にはなります。


ひとりだけ目だし帽なスタイルの彼には特に言うことがありません。情景にする時には銃口を地面に突き刺さないように気をつけやう。


こちらの彼はバリエーションで別の腕がありまして、

得物をドラグノフ狙撃銃に持ち変えることができます。まーあんまり見ないような気がする…んですけど。
ちなみに箱絵ではフォアグリップと折りたたみ銃床を備えた変わったAK(ルーマニア風?)をもってるけれど、そんなパーツは無かったww


本製品いちばんのツボ(なのか)であるところの指差し少年です。ショタ受けしそうもねえです(せんでええです)
さすがにこれなら箱絵とキットパーツでイコールだと思いきや、


やっぱり違ってました。ハ ダ シ か よ 。

「戦後社会で」「米軍占領下で」「少年で」「はだし」とくればもうわかりますねそうこのキットを作ったスタッフはきっと中沢啓治のファンにちがいな(ねーよ)


四人並ぶと神出鬼没の俺たち特攻野郎Aチーム!助けを借りたい時はいつでも言ってくれ!!(来んなよ)

ここからは打って変わってIRAQ KIT1、米現用海兵隊の紹介です。米軍の個人装備品も更新が激しくて何が何だか実はよくわかっていない(汗)


装備品多数!のランナー。各種ポーチが別パーツ化されてるんで飛躍的にパーツが増えます。どれほど機能的になってもやっぱり相対的には重装備ですね米軍は。


表情に関してはみなさんまじめにパトロール顔で面白みに欠けるのですが(全員スキンヘッド状の頭部に中の抜けたヘルメット被せる良い分割です)、小火器は多彩。
いや〜〜〜〜〜〜〜M16系のバリエーションってここ数年で本当に増えましたから、何が何だか実は(以下同文)


擲弾筒手の彼はキャメルバッグ背負ってます。猛暑の夏には欲しくなる逸品。


この人の持ってる銃が本当に何だかわかりません…そろそろ銃器の知識もアップグレードしないといけませんね今の自分はWin98レベルですね。
指トリガーしないのはこちらも同様。


分隊支援火器担当。彼に限らずなんですが箱裏見てもしょーじきどこにどのポーチを装備させるんだか判然としないのでメーカーサイト見たりとかまあ色々。
ネットにも資料となる画像がいっぱいありますから、そのあたりも参考になされると良いかと存じます。


最近では陸上自衛隊でも採用されてる三点支持の執銃法、これもなにかかっちょえー正式名称があったように思いますが、いかんせんサッパリです…んで、私見的には「ちょろいもんだぜ」風と呼んでいる。新條まゆ先生愛してますw
どーでもえーすがいまどき銃を「腰だめに構える」なんてザクぐらいしかやってませんなー。

ところで彼は腕を組みかえてポーズ変更が出来ます。箱裏に指示されてなかったんで当初はわけがわからずこんなフィギュアねーよ!とか思っていたのはナイショだ。



四人揃うと微妙にへっぴり腰…なのは組んだヤツに責任があると思います(´・ω・`)


まぁ…よーく見ると箱絵とキットじゃ…いろんなところが…違うんだけど…

ちいさなことは気にシナイ半島イラク情勢は日々刻々と変化しているのでぃす。


そんなわけでともかく情景としては

「旦那旦那、あっちで米帝のイヌがキャンキャン吠えていやがりますぜ」


「なーおっさん、チョコくれたらいい話を教えてやんよ?」


のようにコウモリ少年の立ち位置ひとつでブラックユーモアです!マスターボックス自重。(お前が自重しる)


などと冗談はさておき、本当は以前AM誌で金子さんが発表されてたハンヴィーと動物たちのディオラマみたいな、壁一枚隔てた向こうは実は…みたいなのがいいなぁとか思うわけです。
あの情景は実にこう、なんだろう、心にぐさりと突き刺さる何かがあって大好きな作品なのです。


自分がやると「志村ー、うしろー、うしろー!」「え!?」にしかならないんだけどなw

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