海洋堂「REVOLTECH:ラドン」

特撮リボルテック翼竜型怪獣第二弾、東宝映画「空の大怪獣ラドン」よりラドンのレビューです。BGMは「ラドン追跡せよ」一択です。

箱を開けると巨大な翼にシビれますね。メーサー車のメカニカルさとはまったく対照的に軟質素材を多用したナマモノ感溢れる出来で、製品ラインナップの多様さではリボルテック3系統の中でも特撮リボがいちばんかも知れません。


とはいえ直に置いちゃうとなんだか標本採集されたコウモリにしか見えない訳だが(w;


造形は素晴らしいのひとことで実にこの、東宝怪獣1・2を争うほどに人相の悪い初代ラドンのあの顔が見事に再現されています。二代目ラドンとはまるで違うぜ。造作よりも目つきの悪さだけで、ヒトでもウシでもバリバリ食っちまうような恐ろしさを感じさせる。「怪獣」って本来怖いものなのです…

あ、でもこーゆー顔したひとって結構見かけます。イナズマイレブンの染岡さんとか。


胸は鳩胸って書こうと思ったらそれはあんまり良い言葉ではないそうなのでグラマ(・∀・)ラス!!としておきましょう。この部分の荒々しさも、初代ラドンの持つ魅力の一つ…というかですね、ワタクシ結構な年齢になるまで二代目ラドンのあんまりなアレを知らなかったもので、かなりなトラウマになっているのですよ…まゼットン2代目よりはましか。

翼の付け根はリボルテック独自解釈で、なんだかF−14戦闘機の可変翼基部みたいな構造です(そんな説明で分かってもらえるんだろうか)


可動範囲は予想外に広く、以前モスラを取り上げた際の印象を十分払拭してくれます。たしか旧オーロラ社のプラモデルがこんな感じのポージングでしたねぇ…。ところでどうしてアメリカ人はラドンのことを「RODAN」と呼ぶのだろうか。考える人だろうか。


単体でなんとか自立も可能ですが、一歩でもあるいた瞬間コケそうでナニでございますな。翼端が接地しちゃうのは気にするな!どうせ本物の翼竜だって地上では前肢使って四足歩行してたんだから!!


こちらが台座となる「岩田屋デパート」。この映画だけで全世界に末永く記憶されるお店になりました…か?
ふと検索してみて公式Webサイトを発見、ささやかに感動する今日この頃です。いまでは三越グループなのかー。


もっとも怪獣に踏み台にされたビルというのは…当事者としては心中穏やかでないかも知れませんね…
しかし絵になる構図です。その辺はさすが円谷監督の冴えでありましょうか。


しかしこの台座芸が細かいのです。天井部分を外すと軸受のみならずジョイントが二つ仕込まれていましてラドンの恐るべき巨体が天井を踏みぬいたり、


あまつさえ「ズコー」とコケたようなポージングも!出来る!!そんなに力説せんでもエエか。中心には回転軸が入ってて、ひび割れ部分で角度を変えられ…南斗水鳥拳の犠牲者みたいに?なる。うん、撮影してる時はそこんとこ気がつかなかったんで回してない(´・ω・`)


岩田屋デパートとならんでラドンのオマケとしてはド定番のミニサイズ飛行ラドン。遠景にするもよし、子供ラドンと考えるもよし、1/700あたりのセイバーと絡めるもよし。


裏返して寝転がすとやはり標本テイストに見える。だれぞガラス箱に入れてディスプレイする猛者はおらぬか。


製品一同。今回付属品の数が少ないようにも思えますが、それを補って余りあるボリュームの本体からはいろいろ夢が広がります。えーとほら。あのひとですよあのひと。キンキラでアタマがたくさんあって大抵連戦連敗してる…アレなんかいけそうだよなー、とか。


思い起こせばガレージキット黎明期にブームを牽引していたのは美少女フィギュアでもメカでもなくて怪獣でした。その中にあって初めて自分が「ガレージキットってすごいんだな」と感じたものこそ原型製作・圓句昭浩の30cmラドンだったのです。腕前的にも金銭的にも、当時到底手を出さなかった物にきわめて近い存在を、いまこうして手にすることができるとは21世紀まで長生きするもんだなーと、しみじみ思いました。

…しかしあの30cmラドンってボークス製品だったから、この文脈で出してものかどうかはビミョン。

なお明日12月23日から新年1月17日までの期間、東京渋谷はパルコパート1内6F PARCO FACTORY に於いて特撮リボルテック展が開催されます。年末年始のお忙しい最中にも、ご興味関心ある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。


そんでもって例によって予告編を貼ってみる。九州で炭鉱掘っていたら怪獣が出てきました。って話が映画として成立出来てた時代がうらやましいなあとか、思う。


にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ