ミリタリーモデルのレジンキットメーカーとしては老舗のフェアリー企画の新製品です。先日のワンフェスでも販売されていたので既に入手された方もいらっしゃるかと思います。ホントはワンフェス前にレビューする予定だったのですけれどげふんげふん……
フェアリー企画の主力ラインナップは1/144スケールでそちらはホントにここにしか無いようなマニアックな車両がゴロゴロしておりますが、今回は1/72スケールでちょっと大きめ、最近人気急上昇のイタリア王国陸軍ペサンテ40戦車です。
車体は中空成形いや「中空」ではないか。とにかく薄い一体成型で、バリはともかくヒケや気泡の類は見当たりません。
履帯も含めた足回りが前後で分割されるのは、フェアリー企画製品の一種伝統みたいなものでしょうか、昔からよく見慣れたものです。
その他に砲塔・砲塔ハッチ・主砲身・予備転輪・前照灯でフルセットとなります。パーツをご覧になればわかるように「昔ながらのガレージキット」という感じではあります。最近の大手業者抜きに比べて若干素朴な印象を受けることはやや否めませんが、それでもちょっと懐かしさを感じる。ワンフェスに徹夜で並んで怒られなかった時代……とかね。
作業の大部分はパーツ各所のバリを削り落とす作業に費やされます。足回り部分の合わせにはパテ処理を必要とし、ある程度はガレージキット全般に対する「慣れ」が必要かとは思います。それでもイタレリの1/35インジェクションキット作るよりは楽だと思うんだよな。
イキナリ完成しちゃうのは12秒で敗北したアンツィオ高校（ＴＶ版）並みのスピーディ展開です（ｗ； キャタピラのズレが若干気になったけど、幸いサイドスカートのおかげでうまく隠すことが出来ました。スカート丈って重要です。スカート丈って重要です。大事なことなのでもう一度言います、スカート丈って（もういい
車体各部のリベットやジェリ缶ラック部分など、P40重戦車の特徴をうまく捉えた立体化が成されているといえるでしょう。砲口部分のみ開口ディティールアップしましたが（この画像じゃ見えねえ）、素性のいいキットなので丁寧な作業は確実な成果をもたらすことでしょう。が、しかし
「ぐぬぬ」
的な一発ギャグを狙って仕上げを急ぐと自分自身がぐぬぬとなりかねない。こんな時節柄ですからみなさん、モデリング作業は計画的に進めまショー！
とはいえ、1/35フィギュアと1/72戦車という組み合わせは冷戦時代の東ドイツに存在した「子供向けの軍事教練用模擬戦車」みたいでこれはこれで面白いよなーと思うわけです。
