ヒューイ&デューイの日記(私見運用版) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2014-09-29

[]タミヤ「1/35 スカウトカー ダイムラーマーク 2 」

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ホビーショー発表のニューキットの話題がホットなタイミングではありますが、そんなときでも絶版キットの紹介です。メーカー的には「生産休止中」扱いですが絶版と言ってしまって差し支えないでしょうタミヤミリタリーミニチュアシリーズNo.18、ダイムラー偵察車。

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手元の資料によれば初版発売は1972年10月とあります。発売以来42年ってうわ厄年ですよいろいろ大変ですよもー。さすがにいろいろ牧歌的なプラモデルで、近年はあまり見かけなくなりました。最後に生産されたのいつだったかなー?


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1カットのみとはいえ「ガールズ&パンツァー」に登場しました車両ですから、店頭に残っていたものも概ね購入されていったようですね。たしかつい最近ホビージャパン誌にトキハマジロー氏の作例が載っていたと思いますがあれは何月号だったか……。ああ8月号でした、まだ在庫あります。ガルパン仕様に興味ある方はそちらも参照してみてください。


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二人乗りの車両ですが、フィギュアは3体付属しています。車外にフィギュアをひとり立たせることでそこから周囲の空間を感じさせたり、実際にベースを作って情景を製作してみようと思わせたり、拡大志向というかいろいろ広がりを感じさせる製品構成はいいなあ。最近のキットの多くは精密製を高めた集中志向のような気がして、対照的に感じます。どちらが良いとか悪いとか、そういう話ではないのですけど。


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デカールは第1師団をはじめ5種類、説明書では各種マーク類についても詳しく解説されています。とはいえ本キットのキモとなるのはボックスアートにもなっている第7機甲師団「砂漠のネズミ」のマーキングでありましょう。初期のMMにアフリカ戦線アイテムが多かったのはロンメル将軍など著名な人物やドラマティックな史実の影響はもちろんですが、何もない空間でも砂漠に見立てやすいという目論みはあったのではないかと。とりあえず砂色のプラモデルを作っておいておけば、畳の上でも公園の砂場でもそれなりに見栄えがしますし、ディオラマを作って写真に撮り、メーカー主催のコンテストに応募するのもそれほど高いハードルではなかっただろうと推察されます。本キットは小さなプラモデルですが、実に高度な戦略性が感じられます。そんなことよりみなさんチューブ入り接着剤に目が行き過ぎです(笑)


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このブログをご覧になっている読者の皆さんには「このキットより俺のほうが若いぞ!」と驚かれる方が多いかも知れません。それをやるならIV号H型だろってツッコミいれるひとはたぶんみんな年寄りだ(笑)いや、前からこれ作りたかったんですよ。ガルパンよりずっと前からね。


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初版は定価250円だったそうですが、この個体は300円の表記になってました。ちなみに現行価格は一応税抜きで800円ということになっております。ところで42年前の250円で他には何が買えたんだろう?ちょっと調べたらこしひかり10kgが2500円という数字が出来てました。その頃はまだ標準価格米の時代ですから高級ブランド米の意味合いも今とは異なりああ、むしろ封書が20円というのが丁度いいのか。いまは82円ですから概ね物価の変動に見合った価格上昇だといえるかなあ。

 

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さすがにバリも出ていますしそもそもの設計が甘いところも見られます。現状なかなか再生産されないのも仕方がないことでしょう。今ならミニアートがいろいろバリエーション展開も豊富で新しいキットを出していますしね。


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しかしいかにディティールが甘いとはいえタミヤの古いフィギュアはパリッとした格好良さに溢れていますな。旧IV号Hの車長やKV-2のガッツポーズ戦車兵、88ミリ砲の指差し将校などどれも大仰な、ちょっとマンガ的な見栄を張ったポーズが多い(新キット発売のおかげで旧ラングの低く身構えたフィギュアがまた話題になりましたね)のは時代性もありましょうが、「リアル」だけでは語れない魅力がやはりミリタリーモデルにはあるのでしょう。


プラモデルに限らず「大人の鑑賞にも耐える」という形容をよく聞きます。子供に向けて作られたものでありながら、子供だけでなく幅広い世代・長い時代に愛されるものによく冠せられる言葉です。例えば「ウルトラQ」とかね。でもちょっと考えてみると何かに対して「大人の鑑賞にも耐える」と讃えているひとたちは、大抵の場合は子供時代のインプレッションを持続させているのだよなーと、大事なのはそこなんですよやっぱりね。


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では実際の製作に進んでいきます。少ないパーツながら操縦席が斜めになってる本車の特徴をよく掴んだインテリア。部隊に先行して偵察任務を行い、敵を見つけたらさっさとバックで逃げるためのすばらしい座席配置!本製品はダイムラー偵察車でも大量生産されたマーク2をキット化していますが、元々は4WDS機構を備えていたマーク1からのインテリア設計なんですなこれ。


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ボディは左右を貼り合わせてから前面装甲板などを取り付ける流れです。オープントップで車内がよく見え、傾斜装甲で内部が塗装しづらい形状をしていますから組み立てながら塗っていくスタイルがいいのかな?如何に戦車モデラーとはいえ全部が全部「全て組み上げてから塗装する」でなくてもよかろうものかと。


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さすがにパテが必要となる箇所もあります。タミヤ製品とはいえ仮組みは慎重に。


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キットの素性をそのままに組んで行くのがいつもの方針なのですが、車体左右の雑具箱だけはあんまり簡素なつくりでそもそも雑具箱に見えない(w ものですから、プラ板貼って構造を示すようにしてみました。ホントはフタの厚みとか折り返しとか、金具部分のディティールとかいろいろあるのですけれど、元キットの簡素さに甘えるかたちで!甘えたいのが本音だ!!


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あまり肩肘張るものでもないしなー。各部ディティールこそ甘めなものの、「キットの形状はとてもよく出来ており、公表された外寸値に対してきわめて正確である」と著名な英軍モデラー、フィル・グリーンウッド氏も述べています。AM2002年6月号の「ブラボー!・ブリティッシュ・タンクス」連載第33回の記事は日本語で書かれたダイムラー偵察車の解説としてはこれがベストではないだろうか。単行本化は望むべくもないでしょうが……


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いろいろ装備品を取り付けていくとやっぱり気になる雑具箱のやっつけ具合である(笑)なーにいざとなったら荷物でも載せればいいのさ。ベルトリングラリーのレポートなどを見ると小さなスカウトカーに山ほど荷物を積載した車両を目にします。キャンプの楽しさはミリタリーモデルの楽しさにたぶん直結するもので、「牽引」とかテントとかまあ色々と。ノルマンディー70周年のおかげで英軍装備品も急に各社から出揃いましたから、英軍モデラーにとっては良い時代ですのう。「遠すぎた橋」特集とか、そういうのは最近流行らないのかも知れませんが。


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シャーシーはシンプルながら四隅に屹立するコイルスプリングが頼もしい。四輪とも回転、前輪はステアしますのが仕様です。


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パーツの拡大写真で見えたように前輪のサスペンション受け部分は少しズレて開口されているのですが、それでもボディとシャーシはぴったり結合されました。その辺は流石なもので「失敗しない」ってそれもまた大事なこと。ガンプラでさえ極初期の300円ガンダムザクでは肩関節で泣きを見る子が多かったのですから……


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一部パーツの建てつけが悪いのは、例によって木工ボンドで仮組みしている状態だからだったりする。あとキットにはハードトップ(?)のパーツも入ってるのですが「雨天時に使用する屋根で通常は取り付けていません」とありますから今回は使わず済ませる。実際マーク2ではキャンバストップが多用されたしマーク3にいたっては完全に屋根なしになったようなので気にせず行こう。しかしエンジン部分は後継のフェレット装甲車とまったくおなじライン取りなのですなあ。


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特徴的な座席配置を見せたかったが車長シートが歪んでいてうまく角度の違いを提示できないぞうううむ。車内のディティールアップについては同じタミヤのブレンガンキャリアーから無線機持ってくるといいヨ!とはやはりフィルの談。同時代の同一メーカーの製品なので相性はいいんでしょうね。まあ全車標準装備ではなかったんで、積んでなくても全然オッケイだぞ!


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イギリス兵士三人組。パッケージのイラストは砂漠の真ん中ではるか遠方を見遣る風情、空中戦の行方を見守るような情景が思い浮かびますが、単に道に迷ってるだけにも見えます(笑)先行きなどわからんものです。


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ランナータグをネームプレートっぽく加工してみましたこのキット。1972年10月の生まれには昔からシンパシーを感じていて、いつかは紹介したかったアイテムなのです。タミヤの古いMMではもうひとつ取り上げたいキットがありましたが、それについての思いはすでにこのページに掲載されたのでよしとする。

ダイムラースカウトカー、シンプルな構成ながらいろいろ楽しいプラモデルでした。ジープ並みの小さな車格に装甲ボディのエッジはなかなかの格好良さで、偵察装甲車としては同じくMMにラインナップされてるドイツ軍のSdkfz222よりスマートな印象があります。魅力は確かに衰えず、とはいえキットの古さは否めません。より精密なものとしては前述ミニアートのキットが各形式を、ドイツイタリア軍仕様まで含めてリリースしております。むろん簡単に組めるキット需要はありますが、それについてはホビーショーでヨンパチキットが発表されておりました。40年前の1/35ミリタリーミニチュアが持っていた役目を、本当はこのクラスの製品でバトンタッチするべきだったのかも知れませんね。現状、そこまでのレベルにはちょっと達していないだろうと、それはメーカーやモデラーを含めた社会全体が40年前とは違いますから仕方がないことではある。


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でもやっぱり簡単に形にするならタミヤのヨンパチって良いシリーズです。オススメですよ1/48ディンゴ。ですからしてこの1/35キットにも、そろそろ「引退」の文字を背負わせても良いでしょう。


と、いうわけで気がつけば4年と9ヶ月も続いたこのブログ、諸般事情ございまして今回で一旦お休みということに相成ります。もともと一年ぐらいテストケースでやれたらいいかなあと遊び半分どころか全文遊びだったような内容を、幸いにしてご好評いただけたようで実に感謝するところ大でありますぺこり。


アイサツやスピーチは苦手なものでここへ来ての長文は避けますが、ながらくのご愛好誠にありがとうございました。


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じゃ〜ね〜 ピロシキ〜〜(ロシアの挨拶)

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「ところでこのブログの一連の記事はあたかも一人の個人が一人の視点で書いたような体を装っていたけれど、本当は総勢8人のメンバーによる委員会制度が不規則なローテーションを廻していたことに、誰か気がついた人はいるんだろうか?」

「最後にあからさまなウソをつくのはやめろ」

































































最後にオマケ。

「それでもタミヤの1/35ダイムラーが作りたい!」人向けにAM Vol.33のBBTページのスキャン画像を上げておきます。適度にディティールアップすればここまで持って行けるポテンシャルを持ったキットでありました。なおこちらの画像はオリジナルサイズを保存してあるので、画像をクリックしてフォトライフで開いて「オリジナルサイズを表示」にしたらもう少しデカイのが見られますよ。

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オープントップ特集号にオープントップ車両の記事を寄せるとは、フィルにしては珍しく空気を読んでる回でもあった(w

2014-09-22

[]ドラゴン「1/24 アイアンマン3 アイアンマン マーク42 Ver.1 (未塗装キット) 」

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ドラゴンモデルの新しいブランド、「バトルフィールドコレクション」より映画「アイアンマン3」の主役スーツマーク42の未塗装組み立てモデルです。1/24の小スケールで戦闘場面をイメージした台座と一体化された、コレクションに向いたスタチュー。

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立体化されたスーツは4種類、共通のボックスで該当商品がマークされているパッケージング。なお1/9シリーズと同様塗装済み半完成製品もリリースされていますので、合計8種のアイテムが共通ボックスということになりますか。お間違えの無きようお願い致します。


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主要パーツはブリスターパッケージに収められています。手足などは一体成型でもまったくヒケが見られない、優れた成型。


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ベース部分は2パーツ構成+「ヘ」の字に見えるのは支柱を兼ねたジェット噴射のエフェクトパーツ。


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とても小さなサイズですがプロポーション、モールドともラージスケールアイテムに遜色ないもの。アイアンマンというキャラクター自体造形向き(?)なデザインでありますが、40体近いスーツが登場した「アイアンマン3」は実にコレクションアイテムと相性の良い作品だよなあ(笑)


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パッケージングには食玩のような雰囲気もありますが、つくりはしっかりしたものです。塗り分けは…ちょっと大変かもしんない。


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組み立ては接着剤いらずのスナップフィットで、前後に分割されたボディでその他のパーツを挟んで…


あっ


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という間に完成します。困った、書くことが無い。


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そんな時には映画の話でもすればえーのでしょうが、ワタクシ「アイアンマン3」みてないんですよねーうーん。前作に当たる「アベンジャーズ」があんまり面白く終わったんで、ここからノイローゼになるトニー社長は見たくないなぁとか、思いましたもので……


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見た人間に話聞いたら面白かったそうですけどね。映画アイアンマンシリーズのよいところは「自分で手を動かして作る人間がいちばん偉い」という、実にモデラー親和性の高いテーマを掲げていることです。壊れたら直せば良いし、いくらガミガミ言われてもコレクションは捨てずにとっておこうと、そういう映画でもある。



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そんなわけですからこの斜めにかしいだコンテナを模したベースが劇中場面を再現しているかどうかも、実はわからんちんである。「ちょ、待てよ」ってキムタク声でしゃべってるよーにも見えますね(見えません)


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トニー・スタークというキャラクターはある意味スーパーマンバットマンよりも「理想的アメリカ人」のアイコンとしての現実味を帯びたキャラでもあり、そのへんも人気の秘密なのでしょう。ハワード・ヒューズをモデルにしていることは有名ですが、大金持ちで大会社の社長となり好きなものを好きなだけ作ってコレクションして別荘に並べて美人の眼鏡秘書にガミガミ言われる。なんて素晴らしい人生特に最後のとこ!!

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2014-09-18

[]バンダイ「1/144 HGUC ゼータプラス (ユニコーン Ver.)」

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「機動戦士ガンダムUC」エピソード7に登場した地球連邦軍の可変モビルスーツというのがこのキットの素性でありますが、元を正せばモデルグラフィックス誌のオリジナル企画「ガンダムセンチネル」、引いては別冊「ガンダムウォーズ プロジェクトZ」にまで遡ることが出来る昔から人気の機体です。SガンダムやゼクアインがHGUC化した頃からまあずいぶん経ちましたね。


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氷河期を生き抜いていた時代の人類は現生の我々よりも相当頑強な生き物だったろうと推察されますが、ガンダム好きのなかでもセンチネルのファン層は濃い方揃いで知られます。そこでまた主人公メカではないゼータプラス好きというのは食べ物に例えて言うならマーマイトやベジマイトのように濃厚な生き物でありましょう。


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ですからしてUCもクライマックスのOVA最終巻で原作小説には無いゼータプラスの登場が告知されたときには、それはもう天然のアスファルト溜りがイエローストーン国立公園になるくらいの吹き上がりで期待と不安が噴出していたものです。その傍らではグスタフ・カール好きな人もモクモクしていたように思います。


で、


…ユニコーンの話はこれぐらいにしてあとはキットを見ていこうと思います。その前にちょっと涙拭きます。


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Cランナーはまったく同一のものが2枚入っています。このへんは最近のガンプラによくあること、でありますが。


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面白いのはD1D2ランナーで、この2枚特に共通する箇所もないのにひとつの金型をスイッチ切り替えで分割しているみたい。成型色まで違うならそもそも別の枠で起こせば良さそうものですが、なぜにひとつにまとめてるかといったら、たぶん同じ成形色で1枚成型のまま射出する予定があるんじゃないかなーほか赤白のアレとか(個人の推測です)


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E1E2ランナーのパーツ配置はこれまたよくあるパターンです。ビームライフル関連が簡単に切り替えできるようになってますねフムフム。


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Fランナーは関節部分、ジョイントなどのパーツ。ビームサーベル刀身SB6ランナーはクリアーブルー成型のちょっと珍しいカラーなんだけど、期せずして「保護色」みたいに背景に溶け込んでしまったOTL


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ポリキャップはPC-132ACを使用、ホイルシールに加えてマーキングシールが付属し機体各部にコードレターが描かれるのはセンチネル直系の機体ならでは、でしょうか。実際このキットも出典にはかなり気を使っていて、機体スペックの項目にはジェネレーター出力としてMG別冊「ミッションZZ」と「ガンダムセンチネル」2冊のそれぞれ異なる数値が併記されています。前者が2070kwで後者が2017kwってそりゃ誤記誤植の類じゃないのかと訝しくもなりますが、例え原典が間違っていたとしてもそれを含めてリスペクトするのが原理主義というものでまさにガンダムは信仰体験である。宗派対立や宗教戦争も日常的に起こる(笑)


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初回生産分には一部成型不良や金型加工不足もありましたが、現在ではパッケージ画含めてすべて修整されていますのでご心配なく。


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数多の可変MSのなかでもとりわけ航空機的なディティールを持つのが特徴で、エアモデル的な仕上げを指向するのも良いでしょう。その昔旧キットのゼータプラスC1が出たときにはハセガワのウェポンセットからマーベリックとかハープーンとか積んだものでした。いま思えば笑っちゃうような中学生の所業だけれど、いまならコレだ!!などと少しも変わらないのはこれが人類の中二病というものか。進化しないな人類。


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組み立てはもーなんら苦も無く進んでいきます。プラモデルとしての構成はHGUCデルタプラスに準じたもので、あのキットの設計を活かせるからOVA登場とキット化に結びついたんだなーとそれがよく分かる組み立て過程でありました。しかしデルタガンダムとかデルタカイとかデルタプラス派生のプラモはいくつもあって、「互換性を一切持たない規格外の試作機」というデルタプラスの謳い文句がいささかその。


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前後に長い頭部形状は人型のプロポーションから若干外して「機械」らしさを魅せる、センチネル系ガンダムMSの共通項みたいなものです。センサーやツインアイが「赤目」なのは敵というか悪役というかとにかく「ワルモノ」としての役割だったユニコーン版ならではの配色でしょう。アンテナ部分は例によって安全に配慮した形状ですが、ちょっと処理するのがメンドイかたちでもあり……


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頭部形状や首周りのパーツ配置からあまり回転はしないのですが、上方向にはよく動きます。この辺の関節構造もデルタプラス由来で、あのキットはしばらくゼータ系機体の基本フォーマットになるのかな?RGゼータのほうがよほど「規格外」っぽいのはなんだかフシギな関係ですな。


と、ここまで組んで「プロジェクトZの表紙を再現しました!第三部完!!」とかやろーかなーなんて思ったけれど、そんなことしたらコブシ大のミノフスキー粒子を投げつけられそうなのでやっぱり普通に組んで進める(何)


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腕部は取り立てて変わったところもないごく普通の形状と可動範囲ですけれど、肩アーマーの動きはちょっと面白いかな?HGUCSガンダムに流用するのは流石に無理ですかそうですか。


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アクション重視の引き出し式肩関節機構とかはないのですけれど、その分兵器らしいストイックさはあると思います。そういうロボットです。


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脚部はちょっと面白かったですね。PC8と3、どちらも大型のポリキャップを、ひとつは縦軸を敢えて殺すようにスネの内部に組み込み、ひとつは斜めの位置に配置して関節部分の外形を小型に収めるという、どちらもデルタプラスの構造から一歩進んだ工夫が成されています。


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可変機によく見られることですが、脚部関節は実によく動きます。足首なんかはホントに気持ちよく動いて楽しいのだなこれが。


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大腿部にはビームガンが接続されます。これがあるから股関節ブロックを小さく収める処理をしたのだろうなあ。なおユニコーン版では増加装甲が追加されてます。


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素立ちの状態で肩関節をちょっと引き出し気味にして、全体が「T」の字みたいなバランスにするとそれらしいかなと思います。ゼータプラスとは全然関係ないけれど、劇場版新約「星の鼓動は愛」で装備を次々に失っていったゼータが最後に素の「ガンダム」になる演出は泣けた……


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ウイングバインダーとスタビレーターをつけて本体は完成。古くからあるデザインだけれど、両肩にボリュームの無い機体っていまでは却って新鮮に感じますね。


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A型のシールドとリゼル用ビームライフル、ライフル持ち手が付属。ビームサーベルは2本で流石にビームガンへの収納ギミックはありません。あとは変形用の差し替えパーツが機体中央ブロックと肩アーマーで用意されてます。平手はないので必要な方はどこかで別途調達してくださいまし。


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装備一式ならびにマーキングシール貼って完成です。スタビ部分に地球連邦軍「EFF」のマーキングするのがユニコーン版でのアレンジですけれどこの画像じゃまるで見えんぞ(笑)そしてキットに指定はありませんが「VMsAWrs」ロゴは襟元、「ZPlus」を足首アーマー部分にそれぞれ貼るのが伝統じゃぞ若人よ。センチネルなんてしらねーよという方は流石にMG別冊は絶版ですからして、模型屋のガンプラ棚にいるジンネンマン船長みたいな人でも捕まえて聞いてみてください。


しかしセンチネルを全く知らずにはじめてUCでゼータプラス見た人はこの機体をどう思ったんだろうか?何かを思ったり考えたりする間もなく踏んづけられて退場というはその、なんだ……ううっ(泣)


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ビームライフルは左右どちらのウイングバインダーにも懸架できます。つまり二丁持ちも可能ということか。模型的な工夫でリゼルのディフェンサーシステムを搭載しても面白いかも知れません。ビルドファイターズ二期には……頼まれなくても絶対どこかで出てくると思われる(笑)


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手持ちの火器は装備せずに大腿部ビームガンが主力兵装みたいな記述も昔はあったように記憶していますが、なんにせよヒロイックなポージングよりは無機質で兵器然とした印象を見せたほうが機体の特性には見合ったものかと。目指したのはSF3Dだって言ってた品。


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組み替え変形もばっちり決まりでウェーブライダー形態で飾っていてもよいかもです。スマートガンを装備したC1型は旧キットからパーツ持ってきて簡単に作れそうですけれど、いずれ待ってれば出そうな気もする。ユニコーンは終了したしオリジンは当分本格化しそうに無いしで今後HGUC枠をどうしていくかは……一週間後のホビーショーに注目ですか。


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ゼータプラスじゃないけれど、往時いくつかのマンガでやってた上下逆さにするとか爆装させるとか、ウェーブライダー形態からでも様々に遊べそうです。C1のBst型いわゆるハミングバードは流石にキット化しないでしょうから頑張ればなんとかなる!言うだけならタダ!!

でもゼッツーとかナイチンゲールとかがキット化されるご時勢ですからねえ、わからんですなまったく。


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シールドは「盾」というよりセンサー類のかたまりならば、背後に隠すより前方に向けたほうが索敵装置らしくてよいぞ。イマイチ絵にはならなかったけどな!


なんだかんだ言ってゼータプラスがユニコーンに登場したことで長期間配備された機体であるって設定が「公式化」されましたから、活躍の場を様々に想像させる余地が開けたのはよいことです。グレー一色の塗装はF-18など80年代後半のジェット機をモチーフにしたものですが、例えばこれをF-22風にアップデートするとかあるいはF-2風洋上迷彩とか、塗装や装備に好きなだけこだわることが出来ます。それが量産機、ザコメカの魅力ってもんですハイ。個人的にはそうねえ、戦闘空母ベクトラ所属のタイラント少尉機とか(それ以上いけない)

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2014-09-12

[]ファインモールド「1/35 陸上自衛隊 61式戦車」

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戦後初の国産戦車61式戦車、ファインモールドの新作キットを発売前にメーカー頒布されたサンプルでレビューして見ます。今回の記事に使用したテストショットには正規販売版とは異なる可能性があることをご注意ください。

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車体上下はAランナー。長らくこの戦車のキットはタミヤの1/35が主流でありましたから、先の静岡ホビーショーでの発表にはいろいろと驚かされました。


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Bランナーはリアパネルなどです。タミヤのMM61式はもともとモーターライズ製品として1970年に発売されたベテラン選手でありましたから、1/35スケールの61式戦車としては44年ぶりの新規開発キットと言うことになるのかな?ツッコミ入れられる前に言うときますがコイツは除外の方向で。


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Cランナーは車体側面など。ファインモールドの陸自アイテムもいろいろ揃ってきましたから、60式装甲車をお供に据えるなどいろんな用途も考えられます。


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Dランナーは主に足回り関係、2枚封入されています。


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砲塔を構成するEランナー。この砲塔部分の形状修正が入って本キットは発売が遅れたのですが、砲塔部分の修正といえばやはりファインモールドの一式中戦車を思い出します。チヘの時は金型を起こしてトライ1射出後に形状不備が明らかとなったと記憶していますが今回の61式は3Dプリンターによる形状試作で問題点を見つける流れで、プラモデル開発技術も進歩したものだな……などと感慨にふける。


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ペリスコープやライトレンズはFランナーでクリアーパーツ化されています。今回は一升瓶とかついてないのね(笑)まー仮にそういう「遊び」のパーツがあったとして、実際の自衛隊もそうなのかと誤解する人が出ないとも限りませんからねえ。


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砲塔下面は独立したGランナーでひと枠起こされています。


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誘導輪や砲塔部手すりなどを含んだHランナー。


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デカールとエッチング、ワイヤーロープ用のナイロン糸が付属。エッチングはマフラーカバーとフェンダーステイのみがキット付属品で、それ以上のオプションは別売りの「1/35 61式戦車用エッチングパーツ」が用意されています。

デカールは第3戦車大隊第4中隊ほか5種類。「工具箱」や「付属品収納箱」の力強い筆致がステキ(笑)


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エンジングリルなど綺麗に抜けて良いディティールが入ってます。


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キャタピラは部分連結式で各部フック類も別パーツ。このあたりタミヤのキットとは隔世の感がありますねって世が隔たっているのだからそりゃそうだろ!でも実際良いキットです。61式戦車ってこういうカタチをしていたんだなーと、生まれて初めてメガネをかけた時のような感動である。視力の良い人には共感され難いかも知れないけれどね……


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アンテナは70年代ぐらい?までの自衛隊戦車によく見られる、二本のロッドを連結したもの。とてもよく再現されていてそしてとても繊細なパーツですから、扱いには注意しましょう。実は開封したら一本折れていたのは箱詰めされていないサンプル故のアクシデントで、製品状態でのパッケージングならば問題は無いでしょう。だからおれはわるくないぞ!!


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砲塔部分には鋳造表現のテクスチャーが美しく施されています。自衛隊の戦車は世界にも類を見ないほど美しく仕上げられた鋳造砲塔を装備しておりまして、手作業で仕上げられたそれを「実戦には向かない」などと揶揄する向きもありましょうが、雑な仕上げより丁寧な作業のほうが何かとよいものですよ?萌え方向で擬人化するときとか。


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では早速取説に従って組み立てていきます。車体は箱組み、リアパネルには隠し穴の開口指示がありますのでお忘れなく(ドリル口径1.6mmが指定)。隠し穴だけモールドされて開口しない箇所もあるのは、やっぱりバリエーション展開を考慮しているのでしょうねえ。


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下部転輪は2枚合わせに加えてリップ部分が別パーツになっています。この部分文字で説明するより絵で示したほうがわかりやすいんでモリナガ・ヨウ先生のイラストを参照。


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学研「イラストとDVDで見る陸自マシーン大図解!」より

「プラモ」というのは古いタミヤのキットのことで、実物はこんな断面形状なのですな。実にイイ感じであります。


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誘導輪も4パーツからなる構成です。ファインモールドの一連の旧日本軍戦車キットを組んでこられた方ならお判りでしょうが、パーツNo.でいうとH5とH6に開いている軽め穴は2枚のパーツをあわせたときにズレた位置に来るのが正しくて、H4パーツを使って再現するリム部の軽め穴は左右で揃っているのが正しい。日本伝統な九七式中戦車の誘導輪と供与戦車として配備されていたM24軽戦車のそれとを合わせたような形状で実に面白い形をしています。これまで61式の写真はなんども見てきたけれど、ここに注目したことは無かったなあ。


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上部転輪は完成後見えなくなる裏側もディティール完備。起動輪は2パーツ構成ですがM4シャーマンのように本体とスプロケット部分が別体構造になっているのが見て取れる、61式戦車の特徴を余すところなく捉えていてとにかく足回りは力が入ってんですよこれ!ガッツ!!


「それ全部60式装甲車のキットで実装済みのディティールだから」


( ゚д゚)えっ


(つд⊂)ゴシゴシ


(; Д ) ホントダ!!


まったくもって無知は罪というやつでありますびしびし。


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サスペンションアームやダンパー類が別パーツなのも、フォーマットとしては60式装甲車のキットと同様です。実車に置いては同時代的な特徴を示すもので、模型的には経験値を重ねるような意味合いもあったのかな?実車的な話を加えると61式戦車に装備されたトーションバーサスペンションの技術は戦時中には遂に導入できず、戦後になって漸く確立できたのでした。国産戦車だけに限ると74式以降の陸自の戦車は油気圧サスペンションが開発されたので、自走砲や装甲車をのぞいた戦車だけに限ると全輪トーションバー懸架ってこの61式のみなんだな。世界的にはよくある機構でも日本の戦車開発史のなかでは独特という、ちょっと変わった立ち位置だったりしますね。


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裏面には操縦手用脱出ハッチのモールドも完備されています。ここから脱出するのはスゲェ大変そうです。


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転輪関係はすべて車体に接着する指示ですが、キャタピラ接続を考慮したら起動輪はまだ固定しないほうが良いでしょう。後部にエンジンを置き前方で駆動するスタイルは若干古めかしいものですが(実際、当初の要求性能案では後輪駆動が指示されていたのですが)、「米軍流にエンジンと一体化したパワープラント全体を野外整備でも吊り上げてアッセンブリ交換するような手法は、まだ自衛隊には対応する機材と経験がなかった」とモノの本(カマドの「戦後の日本戦車」ね)にはあります。ただスペックを見るだけでは実態はつかめない、支援車両や様々な周辺インフラを考慮しないと是非は語れないということでしょうね。

…ところでほぼ同時期に陸自に供与されていたM41軽戦車はパワーパック構造だったのですが、そっちの整備はどうしてたんだろう?


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部分連結キャタピラも取説指示通りの順番で組んでいけば確実に決まります。履帯外側、設地面に接合される路面保護用ゴムパッドは付属していませんが、履帯内側には転輪保護用のゴムパッドが存在するので丁寧に塗り分けるか、あるいは泥汚れで誤魔化しまショー。


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エッチング製フェンダー支持架は差込んで折り曲げるだけでばっちり位置決め出来るのは最早ファインモールドキットの伝統。


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車体上部を乗せてみると砲塔リング径がぎりぎりの限界までとられているのがよくわかるかと。光人社刊行月刊丸別冊「陸上自衛隊の戦車」には「車体幅は狭くとも戦闘室は米軍戦車と同等の広さとするため車体上部に軸部(履帯上部に車体を張り出すこと)を設け、砲塔の旋回用軸受けの直径は米軍戦車と同一に、極力室内を広くすることに心がけた」との解説がありました。車体幅に制限を受けたのは鉄道輸送を考慮してのことで、戦略輸送としての鉄道重視は当時の道路事情や支援車両を考えれば自然な決定でしょう。61式戦車の時代ってトランスポーターは何を使ってたんだろう?M26ドラゴンワゴンは20両しか供与されてないので、やっぱり自走が主たる移動手段だったのでありましょうか。


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車体左右にはOVMがごっちゃり積まれています。バールのようなものやツルハシの柄など丁寧に塗り分けずに全部車体色で塗ったほうがリアリスティックではあるのだが、戦車模型の「リアル」は実物とイコールを意味するわけでもないのですなこれが。現在ならば出来る限り車体内部に納める排気管が大きく露出しているのは、この時代ならではの特徴かな?

なお部隊マークによってはこれら車外装備工具に至るまで細かく番号が記されている車体もあります。自衛隊の備品管理の厳しさを伝えると共に、当時はまた自衛隊に対する世間の目も厳しかったであろうと推察されます。無くすと大変なのよ。


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大変といえばエンジンデッキにはやたらとフックがついてとにかくタイヘンである。なぜ当時の開発責任者は後世のモデラーの苦労を考えないのか。考えないよな。この手の部品は取り付けてからゲート処理したほうが楽なのですが、なにしろ数が多くて密着するところもあるので、一度にやるより少しずつ順を追って処置するほうがスムーズに進みます。


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マフラーカバーは治具を使って一気呵成に丸める。


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かくて終了した車体後部の工作部分。この位置に主砲トラベリングロックがあるのはM41と同様で、フィッシュテイル型排気管に開口モールドがあるのにも注意だ。コの字型フックは結局18個もありましたか。装着位置を見ればなるほどそれぞれのパネルがどう開くのかなんてのも、見えてきますねえ。そんでやっぱりグリルメッシュは欲しくなりますね……


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車体全部では「世界で最も複雑な形をしている」ライトガードの製作がキモとなります。ひと昔前はインジェクションで再現は不可能ではないかなんて言われたものですけれど、めでたくパーツ化されました。組み立てを急いだので若干雑になってますけど(オイ)、落ち着いて組めばエッチング使わなくても十分な完成度で組みあがるでしょう。「滑り止め」があるのはここがステップに使われていたから?だから実車はこんなに歪んでいたのか……な??展示車両ですけれど


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ワイヤーロープをナイロン糸で巻いて車体は完成。「正面装甲は厚くても点検ハッチのボルトが脆弱」って話も聞きますけれど、配備当時の自衛隊の戦車運用ってどんな想定だったんだろう?スペックの変遷だけではなく戦術やドクトリンの変化を知りたいものですね。


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主砲は日本製鋼製61式90mm戦車砲。米軍の砲を元に国産化されたものです。防盾キャンバスカバーはご覧の通りにプラパーツで成型、自然なシワがモールドされています。


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キャンバスですからE4・E5パーツの合わせ目は砲身部分ともども消したほうが良いのですが問題は裏側。ここには一段凸モールド的なディティールが在りますが……


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前述「陸自マシーン大図解!」より

実はデカいジッパーがついているのでここはディティールアップのポイントです!微細なモールドをうがち極小のプルタブを取り付け超絶仕上げで!!


……こんなとこに力入れても誰も見てくれません(´・ω・`) 社会の窓なんてほっとけばエエと思います(・ω・)ノ


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キャンバスカバーがモールドされている関係上主砲は固定となります。これはさすがに致し方有りませんね。


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バスル部分の合わせ目には若干パテを必要としそうです。キットの素性を見せるためにもシンプルなラインで合わせ易かった砲塔左側を基準に組んでみたけれど、処理を考えたら複雑なライン取りの右側で合わせて左側面を修正したほうが作業効率が良いかも知れません。


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車長キューポラのハッチは開閉選択式、内部には1m速遠機の接眼部分も再現されています。砲塔上の50口径機銃はいささかシンプルなつくりですけれど、アフターパーツ溢れる昨今の事情では、この部分が省略されがちになるのは自然かも知れないなあと思うわけだ。

陸上自衛隊のM2重機関銃もいろいろ細かな違いはあるので、どこぞのメーカーで「自衛隊用M2重機関銃セット」でも出してくれれば有り難いなあと思うだけなら度し難くもまた可也、でしょうか?


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思いのほか大きな車長キューポラ。試作車両ではこの部分にも様々な試行錯誤がなされてこの形に落ち着きました。コマンダーキューポラを銃塔式にするのは同時期の米軍戦車に見られる構造ですが、機銃を外装式にして測遠機を収めたのが61式独特の工夫。主砲発射時の衝撃から機器の安全を保ちつつ、車長に独立した索敵と砲撃管制能力を持たせるための処置です。その後ベトナムや中東での戦訓を受けて大型銃塔は廃れていきましたが、現代では高精度のカメラやセンサーを備えたRWS(リモートウェポンステーション)として再評価されつつあります。車長用RWSはロシアのT-90MSが装備して話題となりました。とはいえ喧伝されるほどには使われていない装備でもありますし、RWS自体がどこまで有効であるかは、これまた戦訓次第と言うことになりましょうが。


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キューポラは旋回するものですから接着せずにただ乗せるだけでも宜しいでしょう。装填手ハッチもこれまた開閉選択式で可動化の改造よりは剥がせるノリのピットマルチを使った仮止め式のほうが簡単で、楽しくフィギュアを乗せたり降ろしたりで遊べそうです。フィギュア無いんですけどねー1/35スケールの自衛隊員じゃなくて「じょしらく」のみなさんがねー。


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アンテナは取説ですと直立させておりますが、当時の演習風景では斜め後ろに傾けているのを良く見ます。通信感度になにか違いはあるのだろうか。なお61式戦車の砲塔バスルは製造番号400番までとそれ以降では若干形状がちがってるんだそうでこのキットはどっちを立体化してるんでせうか。ちなみに形状が変わったのは車載銃のラックをM1ガーランドから64式小銃用に変更したためで、考えてみたら普通科の基幹武装よりも戦車の方が先に国産化されたのだなあ。


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砲塔を車体に乗せれば完成です。61式戦車はその名の通り1961(昭和36)年に正式採用された陸上自衛隊初の国産戦車です。その後40年近く配備され日本の防衛の一翼を担い、2001年までに全車が退役しました。「戦争せずに済みました!」とは当時AM誌に掲載されていた投稿イラストに書かれていた言葉で、なるほどそういう評価の仕方もあるなあと唸らされたものです。戦争せずに済むのがいちばんですからね。災害救急車両などにも言えることなのです。


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往年の怪獣映画では典型的なやられ役として踏まれたり溶かされたりぶっ飛ばされたりと散々な目に遭わされていましたが、幸いにして現在では後進にその道を譲り(笑)日本各地の自衛隊駐屯地で展示車両として余生を過ごしています。関東近辺では駒門や土浦、あと横須賀の防衛大学構内にも展示があったかと。それらの場所ではいささか古めかしくもユーモラスささえ感じられる61式戦車の姿を存分に味わえることでしょう。


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個人的にはかろうじて一度だけ、生きている姿の61式戦車を見たことがあります。20世紀最後の年となる2000年、平成12年度の総合火力演習に参加したのを見ておけたのは貴重な経験となりました。90式や74式と並んで加速力の違いを比べるという体の良い引き立て役ではありましたが、ブルドーザーのような挙動に親しみを感じたものです。あの年の総火演は植生擬装を施したままの訓練展示とか64式MATの射撃とか、いまではやらないことを色々見られて楽しかったなあ(遠い目)


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砲塔を中心にタミヤのウェザリングマスターをぺけぺけっと乗せてみましたら鋳造テクスチャが浮きだってよく観察できます。この鋳造砲塔というのも戦時中に四式中戦車で導入を図ったものの達成されず、戦後漸く実現したものですね。61式戦車の開発史をひもとくといくつかの箇所で「チト式」の技術や装備が検討されていて、五式中戦車チリの名前が挙がってこないのは何か理由があることなんだろうか。技術的あるいは人員的なわけがどうもありそうで不思議。


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砲塔バスルの上部には演習時に世帯道具を積んでる姿がよく記録されていますから、それを再現するのもよいでしょう。それともいまならWoTで世界中の戦車と実戦繰り広げる光景かな? この長大なバスル内部に主砲弾薬庫を設けるのは西側戦車に一般的ですが、61式のそれはちょっと工夫がされています。一般的には(61式がモデルとしたM36駆逐戦車などでは)バスル弾庫の砲弾は後ろ向きに搭載され、それを引き出した装填手は砲弾かあるいは自身の体を回転させて装填作業を行います。61式の場合は砲弾は前を向いて収納されていて、そのままストレートに砲弾を引き出した装填手は狭い範囲の小さな動きで装填作業を完了します。また弾庫自体もリップ部分にローラーを設けて素早い引き出しが可能となっています。速射連射にこだわるのはただ旧軍以来の伝統というだけではなくて、当時既に威力的な限界の見え始めていた90mm戦車砲を、初弾では撃破できなくとも素早く次弾を命中させ、日本国内の地勢に応じた近接戦闘に備える設計でありました。また61式の試作車両ではロータリー式の自動装填装置もテストされ、その技術は75式自走砲での経験を経てベルトコンベアスタイルの90式戦車用自動装填装置として結実されています。


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同時期に自衛隊に配備されていたM41軽戦車と比べてみると、やっぱりずいぶん違うものですね。似ているのは精々砲塔のアウトラインくらいなもので、車体の面構成やフェンダー形状など、旧軍戦車のDNAを色濃く感じます。しかし細部にはやはり当時のアメリカ戦車の影響も見て取れる、組んでみるとそのことがよく分かって楽しいプラモデルでした。自衛隊発足当初の1950年代から国産化を模索し、技術を着実に積み上げてきたから現在最先端の10式戦車が存在するのであって、この61式戦車こそは自衛隊の歴史、戦後日本社会の歴史に於いても貴重なマイルストーンといえるのです。戦マガ別冊の古い陸自写真集見てたらこの61式とM41で混成される戦車部隊が60式装甲車を率いて突進みたいな演習情況が載っててやっぱり戦争しなくてよかったなあと、思わずにはいられない……


それとこの写真でのM41のマーキングについては気にするな。親心のようなものだ。


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新しいキットとはいえ古い人間なので、61式戦車と聞けばいまでも思い出すのはタミヤの古いリモコン版のボックスアートに描かれた、掩蔽壕にダグインした無反動砲搭載ジープの脇で力強く稜線を越えていく姿です。車種こそ違えどファインモールドからは無反動砲搭載の73式小型トラックが出ていますから、あの状況を作ってみるのも悪くない。ちなみにそのボックスアートで鮮烈な印象を残した陸上自衛隊第七師団のマークはアスカモデルに製品があります。お、「残りわずか」ですよ?


今月末発売のモデルアート11月号がこのキットをメインに61式戦車の特集を予定しています。実車解説や製作上の諸注意など、そちらも参考にして下さい。思えば1970年に登場したタミヤの1/35スケール61式戦車は、それまで市場にあった先行他社の製品に代わってスタンダードな地位を得ることが出来ました。実車配備期間よりも長い44年の時を経て、いままた新しいこのファインモールドの製品が、タミヤに代わって新しいスタンダードな「61式戦車のプラモデル」となるのでしょう。

バリエーション展開の話はさすがにまだ気が早いと思いますが、展開のアカツキには是非70式戦車回収車を!正式配備車両なのに生産総数5両(試作車1両を含む)とか泣かす!!

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2014-09-08

[]ウェーブ「1/20 S.A.F.S. SNAKE-EYE RECONNAISSANCE TYPE シーピッグ」

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ウェーブのマシーネンクリーガーシリーズ、傭兵軍の新世代宇宙用戦闘偵察型スーツ“シーピッグ”です。


キットは設定通りに宇宙用戦闘スーツ“スネークアイ”のバリエーションとして発売されたものです。スネークアイもまたSAFSのバリエーションとして展開された製品なので、このシーピッグはいろんなアイテムからパーツを合わせて出来たような製品構成になってます。


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AランナーおよびBランナーはS.A.F.S.のパーツを使用。近年は「サフス」と呼ばれたりもする機体だけれど、オジサンだから今でも「すーぱーえーえふえす」って言っちゃうよな。そいえば宇宙戦闘用の機体ですが成形色はダークグレーになってますね。塗装のバリエーションが白一色に止まらないためかー。


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ポリパーツはSAFSとスネークアイ/ラプター系列の機体に共通のもの。キット発売順だとスネークアイのほうが先だったか、若干記憶があやふやである(汗)


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Eランナーはスネークアイ用のパーツです。


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J、KそしてLパーツもスネークアイのものが使用されています。


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シーピッグ専用となる新規パーツ、AAランナー。大型シーカー/レーダーアンテナやプロペラントタンクなどの部品。


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クリアーパーツはたいへん小さなパーツですがスネークアイ用Dランナー、シーピッグ新規のTランナーが付属。


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パイロットのフィギュアヘッドはベージュ色のBBランナーがシーピッグ用新規パーツなのですが、なんとスネークアイのOランナーとファイアボールのNランナーが入ってました。特にインストには記載がなかったんで完全なボーナスパーツらしいのですけれど……??


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デカールは「ナス6」ことエッグプラント6中隊他いろいろ。コーションマーキング以外は「お好みに応じてご使用ください」なのはいささか不親切で、本当は昔みたいにデーターカードがあれば限られた情報からでも世界観を想像できてよかったのですけれど、コスト面などから難しいのかなあそれは。


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スライド金型を使用した一体成型のロケットノズルはすんげー良い出来で、旧ニットー製品ではここんところの合わせ目消すのが大変でしてねえ……。ベル型ノズルの外側にはディティール満載でも内側はシンプルな構造で、ガンプラとはちょっと違うんだぜ。


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複雑な曲面の形状もよく捉えて立体化されています。すっかり忘れてましたがもちろんこのキットはウェーブ製インジェクションキットにスタンダードなスナップフィットモデル。これだけ複雑な面構成で特にヒケも無いってすごい技術のプラモです。


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パイロットはアフリカ系の民族的特長を色濃く立体化したもの。これまでもイベント限定のレジンキットなどでは稀に見かけましたが、インジェクションパーツ化は初めてだったかな?気密服を着る設定なのでヘルメットで隠れちゃうのが勿体無いぐらいよく出来てる。


ところでこのキットは2014年新発売なんだけど、シーピッグ新規ランナーのタグには2012年の著作表記が刻印されてる。傭兵軍のヒミツを知った私の命はもう長くないかもしれない。


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それでは手順通りに組み立てていきます。キットパーツにはSAFS時代のものに若干ですがバリが出てるところがありまして、そちらの処理も含めてランナーを分類する必要はあったかなと思われます。


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ボディシェルには隠し穴の開口処置があるので忘れずやっておきましょう。必要なドリル刃は1.0、1.5、2.0mmの三種類でちなみにこの画像では一箇所開け忘れているので注意。組み立て途中で必死にバラしたのはスナップフィットバンザイって感じである。


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モデルグラフィックスの特集記事ではじめてスネークアイを目にしたときは、SF3Dらしからぬいかにも強そうなデザインにいささかなじめなかったものですが、いまではしっかり見慣れたカタチ……


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などと思っていたらこんなところにドクロがあったんでビックリΣ(゚д゚lll) し、知らなかった……。こういう感覚は完成品では味わえない、組み立てるプラモデルならではのものでしょうね。


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ボディシェルが設定の構造通りに分割されるのはウェーブのSAFSシリーズでいちばん楽しいとこです。なんつーか「合体!」とゆー気分に浸れます。(乗降シーンなんかを作り易くする処置ですよホントは)


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ボディシェルの基本形状。昔のファイアボールにあったタマゴらしさはすっかり無くなってしまったなあ。


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そこにシーピッグ特有の追加装備を取り付けていきます。プロペラントタンクが左右非対称なのは“プラウラー”以来の伝統でって今はプラウラーのキットを入手するのは難しいんだろうなあ。


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前後に非常にボリュームのある形状で、この角度からみるとシーピッグ(イルカ)というネーミングも納得。


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ボディに比べると四肢関係はまあ普通だす(w;


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肘関節は引き出し式になっていて外観で受ける印象よりもよく動く。そうそう偵察型でレーザーアーム標準装備は本機が初めてですね。マシーネンの機体群は左腕に火器装備が基本だけれど、それって何か理由があるのでしたっけ?


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で、完成です。このシーピッグやスネークアイ、ラプターが登場した頃のモデルグラフィックス誌マシーネン記事は面白かったなあ。現在ホビージャパンでやってるMAX渡辺氏による記事もキットレビューを中心に作ること、塗装の楽しさを前面に打ち出していてそれはそれで良いのですが、やっぱり新規造形と渋いフォトストーリーあってこそのS.F.3.Dではないかなーと、いまの記事展開はストーリー面がちょっと弱いように思いますのでどうもね。


そうそう、最初にパーツランナー見たときにはひょっとして不要部品が大量に出るのでは……などと危惧しましたが、実際に完成するとほとんどパーツは余らない。ウェーブ開発チームは合理的にパーツ設計したんだなあと舌を巻く思いである。


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先にシーピッグはイルカのことだと書きましたが、やっぱり英語でイルカといえば“Dolphin”で、“Seapig”で辞書を引いても何も出てきません。ある種のイルカを“Sea pig”と呼ぶのは確かなようですが、先に日本語の「海豚」があって、それを訳したんじゃないかってえ気もするのよね。そこで「シーピッグってイルカのことじゃないんですか!?」などと二学期が始まったばかりの英語や理科の先生を困らせても困りますのでズバリ正解を書いてしまいますと

“Seapig”とはこの生き物のことです (※SAN値チェック注意)


和名はセンジュナマコというのか。またひとつ勉強になりました。


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パイロット三人組を並べてみますと設定上はいちばん古い装備のファイアボール氏が非常に出来が宜しい。対してパーツ設計的に最も古参なスネークアイ君は淡白気味ですねい。そしてミスター・シーピッグが実にいい味出してるのであった……


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マシーネンの強化服全般に言えるのですが、未来戦争のSF兵器とはいえちっとも強そうに見えないことが却って魅力かと思います。「強化服」と呼ばれていても宇宙の戦士的に人間を強化するんじゃなくて、無理矢理拷問器具に押し込めて戦争させてるようなこう、ご無体な感覚が好き。中間管理職が爆発四散するようなフォトストーリーではいまの若い衆には受けんかのうばあさんや。最近じゃボインのおねいさんも増えてきたようじゃが……


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可動範囲も人体のそれを正確にトレースするんじゃなくて「歩く」とか「銃撃つ」とか戦争に必要なことだけ出来てりゃおk。みたいなムジヒでマッポーなセンスが良いのですよ。こんだけ大変な目に遭って戦争やっても優秀なのは無人兵器だって設定もまたイマドキである。古くからのファンだけでなくマシーネンもSF3Dもよく知らないよって人にも手にとってほしいプラモデルではあります。


ほんで横山センセの新しいモデリングブックは、こりゃ広くモデラー一般にとってもためになる内容だろうと思います。


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