2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

将門首塚をめぐって

ビジネス街の大手町のさ中に眠る「将門首塚」は21世紀東京の異界であろう。 江戸っ子の氏神、神田明神のご祭神である平将門の首を祭っている鎮魂の碑である。超一流商社の本社ビルの間近にあるのだ。 キレイに掃き清められているばかりか、不思議なことに首…

大いなる妖怪の追求

こうみえても妖怪には人並みには興味がある。妖怪の種類や性質などは親戚の子どもたちのほうがよほど詳しいのだけれど。 妖怪の由来に関しては、「ハイネ ー>フレーザー ー>柳田国男」 的な流れで、解説するようにしてはいる。 零落した落ちこぼれの神々の…

イースター島の自然

離島が好きだ。だが、絶海の孤島となるとちょっと躊躇する。 イースター島(ラパ・ヌイ)は、世界随一の絶海の孤島だという。どの大陸からも一番離れた島だという。二番目はセントヘレナ島。ナポレオンが流された島だ。 両者に共通なのは森林がないことだろ…

おもしろき史家 上田正昭教授

上田正昭氏は興味深い現存の歴史学者である。 神官の道を最初にあゆみ、國學院大學に入学。その後、京都大学で史学を学び直す。こうした経歴から氏の学問には民俗学や神道の知識や雰囲気が漂う独自なものとなる。 重ねて、氏の来歴を面白くしているのが、大…

ナタリー・ポートマンの肖像

ナタリー・ポートマンの肖像 『ブラック・スワン』でその演技力をいかんなく発揮し、一躍、名を馳せたナタリー・ポートマン。 イスラエル出身の才媛であり、いまや古典となった『レオン』の名子役であった。 できすぎた子役は大成しないというジンクスは、こ…

T.S.Eliot documentary

20世紀の代表的詩人エリオットのドキュメンタリー映像。 アメリカ生まれでイギリスに帰化した。かくも知性と感性の高みを兼ね備えた詩人は数少ない。 ドキュメンタリーには肉声もあるぞよ! - 荒地 (岩波文庫)作者: T.S.エリオット,岩崎宗治出版社/メーカー:…

ゲームの理論のイデオロギー

客観的な理論の装いを凝らしたゲームの理論は20世紀数学・科学の記念碑のひとつだ。 そこにイデオロギーがあるなんて指摘は、へそ曲がりしかしないだろう。 だが、欧米流の思考の流儀とでもいうべき暗黙の前提が含まれているのは、かなり確からしく思える…

ボルヘスの書誌

手持ちのボルヘスの書籍を整理してみよう。このアルゼンチンの作家の精神は極東の人間にとりわけて馴染むものがある。 彼が、盲目の司書だというのもいいなあ。 迷宮、図書館、鏡、言語、神学、バークリー、夢、J.W.ダン、四次元、カバラ、ガウチョ、コール…

和田秀男氏を悼む

上智大学の和田秀男教授が1月に亡くなられた。遅まきながら大学関係者から先週、聞いて驚きいった次第。整数論で、特に素数を生成する多項式で名をなした先生でありました。 享年71歳という。謹んでお悔やみ申し上げます。 http://www.sophiakai.gr.jp/ne…

緑の長方形は猛烈に群れる

アルゴリズムによる長方形の生成のアーカイブであります。

『海底軍艦』ヤバッ

ドリル付きで潜行&穿孔可能な戦艦という兵器ジャンルは、まだ、未踏の技術のようです。 この兵器にはいまどきの潜水艦のような陰険さがない。ひたすら未知の領域を求めて穴掘りまくり、潜りまくるのです。 やはり海洋大国の我が国には「轟天号」が必要なの…

高性能で高価格化する戦闘機開発と逆を行く

一機あたり数十億円の主力戦闘機を国が買うという話。それも外国から買うのだとか。これは我が国の立場を考えるとやむを得ない側面もある。 しかし、技術蓄積も継承もされないライセンス生産して、なけなしの税金を費消し、あまつさえ隣国の戦闘機開発を加速…

アルゴリズム多角形のアーカイブ

オールズの方法を拡張して多角形を生成したアニメをここに保管しておく。模様の作り方―幾何学模様に見る模様の形成作者: 齋藤光彌出版社/メーカー: 源流社発売日: 2008/08メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見るイスラム芸術の幾…

Ultrabook物色中

昨年はスマホにばかり注目が集まっていた。だがパソコンも売上を大きく伸ばしたという。 企業向けの伸びもあるが、スマホに連動したこともあろう。コンテンツ管理はパソコンと連携したほうが便利なのだから。 インテルはスマホシフトに危機感を持ち、新たな…

ウォークマン→iPod→iPhone

ソニーの凋落がビジネスマンの話題となっている。 直接の原因や間接的な遠因はどうあれSONYのいるべき場所にサムスンがいる。あるいはAppleがいる。だから、サムスンやAppleになれなかったのだ。とくにAppleにはなろうとしても無理だった…