餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「筒井康隆、筒井康隆を読む」で味わった至福の境地

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圧巻。

鑑賞したのは昨日の夕方だったのだけれど、今でも僕はその至福に酔いしれている。見に行って、本当に良かった。
一昨年に行われた同公演は見逃してしまったので、今回は何とか行きたいと思っていた。発表によると、今回が「最後の朗読」になるとのことで、これを見逃してはツツイストの名がすたる。
念願叶って、昨日。成城ホールで鑑賞。正味2時間強*1のステージに陶酔しまくった。パンフレットに基づく演目は以下の通り。
・第一部

  • 『陰悩録』上山克彦(声の出演:筒井康隆/白石冬美)
  • ピアノ演奏 山下洋輔「枯葉」「Things Ain't What They Used To Be」
  • 『昔はよかったなぁ』筒井康隆×山下洋輔

・第二部

  • 口上:上山克彦
  • ピアノ演奏『組曲筒井康隆全作品』山下洋輔
  • 『関節話法』筒井康隆

とにかく、第一部から痺れまくりだった。
「あの」陰悩録のシュールな世界をリアリスティックに再現した上山克彦氏の熱演に痺れ、山下洋輔氏が奏でる音色と華麗な指さばき*2に酔いしれ、筒井康隆先生のダンディな語りにノックアウトされた。
第二部に入っても、興奮は収まらなかった。
『組曲筒井康隆全作品』では、平石滋氏監修による筒井先生の著書390冊の表紙が、立て続けに、スクリーンに映し出されたのだ。小説、エッセイ、対談、アンソロジーなどをくまなく網羅しているばかりではなく、同一書目であっても、文庫化、新装版、新オビ(!)に至るまで、登場。いやはや、驚いた。なんと、あの本の表紙まで出てきたのだから、そのコンプリートぶりには恐れ入るばかり。
そして、『関節話法』だ。
原作は何度も何度も貪り読んで爆笑したし、『筒井康隆パフォーマンス』で映像も見ているから、それほど驚かないかもと思ったのだけれど、やっぱり実演の迫力は違う。桁違いだ。もう75歳だというのに、身体を張って熱演する筒井先生の姿に、僕は陶酔し、そして笑いまくった。
これで終わりかと思いきや、アンコールでのサプライズが残っていた。再び山下洋輔氏が登場してのセッション。そして演じられたのは…*3
最後の最後まで本当に笑わせてもらった。僕にとっては一生の思い出になるだろう。

*1:開演17:00、終演19:30だが、途中に15分ほどの休憩が入る。

*2:僕は、僥倖にもステージの一番前、山下氏が奏でるピアノ真っ正面の席に座ることができたため、眼前で、その素晴らしい指さばきを堪能することができた。感動。

*3:公演は今日まで行われるので、とりあえず今は書かないけれど、素晴らしい演目だった。


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