トリックスターズD

トリックスターズ』シリーズ新刊。大学で魔法について研究する"魔学"を学ぶ主人公と、世界で6人しかいない"本物"の魔術師である大学教師が魔法関連の事件に巻き込まれるミステリーの第3巻です。
今回は学園祭が舞台。主人公とその他あわせて8人が、闇に覆われた建物に閉じ込められて...と言うお話です。
ネタバレすると激しく面白さが減るタイプの話だったので、あんまり詳しく感想も書けませんが...とにかく何が真実なのか、読んでいて全然分からなくなる展開で、完全に騙されました。
過去の2作品の内容と今回の内容を合わせて、色々推理しながら読んでいたのですが、読めば読むほど、これまで自分が読んでいたのは"現実"だったのかどうか、疑いだして止まらない。
また、イラストまで合わさって、ある方向へ読者を誘導しようとしているあたりに、軽く感動。p.226が2ページあるんですが、これ見た時は思わず「すげぇ」と声が漏れました。
結末が割と呆気なかったのが少々残念ですが、それでもホント面白かった。このシリーズは安定して楽しめて非常に良い感じです。続きにも期待大。