アビスゲート 1

神坂一の新シリーズ。スニーカーからこの前出た『DOORS』が思いのほか面白かったので、こっちも買ってみました。
剣と魔法のファンタジー。傭兵な主人公達が賞金首を追う傍らで、突如として現れ土地を飲み込む「海」と、そこから現れる異形との戦いと陰謀がメインのお話。
悪くは無いけど、絶賛するほどではない...と言う感じでしょうか。とは言え、まだまだ全然序盤で、大まかな世界観の説明と今後の方針付けと言う部分が強かったような。真っ当なファンタジーの中に微妙にコメディが混ざる感じで、ノリ的には『スレイヤーズ』にちょっとだけ近い気がします。
あとがきにも書いてありますが、海から来る怪物と言う事で、敵となる異形はクトゥルフのディープワンっぽい雰囲気。それにしてはちょっと不気味さが足らない気がしないでもありませんが...けどやっぱり何を考えているか分からない敵と言うのは気持ち悪いものがあります。さらに黒幕は黒幕で謎だらけだし、今後の展開次第では面白くなりそう。一応期待。