ドラモンド家の花嫁 1

冴木忍の新シリーズ。
主人公は大食らいのメイドで、「魔王と契約して大いに栄えているが35歳までしか生きられない」と言う呪いがかかったドラモンド家で働くお話。その家の当主・アルトゥースと共に王宮へと向かう所から話が動きます。
いかにも冴木忍と言った感じの内容で、普通に面白かったです。凝った設定は特に無く、超常の力に大層な名前を付ける事も無い辺りが凄く冴木忍っぽさを感じます。
設定だけ聞くと重々しく感じるけど、底抜けに明るいヒロインのお陰で、上手い具合に中和されているのも良い感じ。そう言えば女性が主人公の場合、その相方が苦労性と言うのも伝統ですね。その例に漏れず、アルトゥースはヒロインに振り回されてます。雇い主と使用人なのに...。しかし、ヒロインの性格が性格なだけに、そんな主従関係が殆ど表に出てこない。この辺にアルトゥースの苦難が待ってそう。冴木キャラの宿命な気がします。
1巻は王宮を包む暗い力との対決がメインになっていましたが、これからのシリーズは、やっぱり家にかかっている呪いをターゲットに話が進むんでしょうか。確かに1巻からその呪いの元凶は登場してるっぽいけど、ヒロインとは普通に仲良しだよ?
この先、どう展開するのか楽しみです。