ダブルブリッド Drop Blood

この前完結した『ダブルブリッド』の短編集。あのラストを受けて、その後の時間を生きる者たちのエピソードと、優樹の子供の頃のお話がそれぞれいくつか収録。
本編の終わり方が、個人的にはとても哀しかったのですが、この短編集も全体的に哀しい雰囲気。優樹の存在はそれだけ大きく、皆が負った傷も大きい。まだまだ彼ら, 彼女らの生活が元に戻る事には時間がかかるだろうし、もしかしらた戻らないかもしれない。けど、それがとても自然な感じがしました。あれだけの事があって、すぐに元通りなんて虫が良過ぎるし。後日談として、相応しい内容だったと思います。
しかし、あとがきの安藤さん変態疑惑には笑いました。せっかく良い雰囲気だったのに、ここで色々と崩れた気がする。この発想は無かったなー。