黒姫のユズハ

『魔女ルミカの赤い糸』の作者の新シリーズ。前作から雰囲気がガラッと変わって異世界ファンタジーもの。そしてなによりエロく無い!! 世界を作った「姫」の1人の封印をひょんな事から破った主人公が、その力を求める陰謀に巻き込まれるお話です。

至って普通。文様を書いて魔法を使う技術が発達した世界で、主人公はその「文様装飾」を学ぶ学校に通う男子。スランプで悩んでいたところで、「姫」の封印を解いてしまい...と言う展開なんですが、淡々と話が進む印象を受けました。起こっている事件は結構派手なんですが、トントンと話が進んで行くものだから、謎っぽいものが提示されても、すぐに解決編がやってくる感じ。どうにも「ふーん」と言う感想しか出てこない...。テンポ良く進むのは読みやすくて良いんですが。

しかし、1巻終了時点で伏線らしい伏線が殆ど残っていないと言うのは、逆に新鮮かも。この後どうするんだろう。