悪魔のミカタ666 6

久しぶりの『悪魔のミカタ』新刊。今回はサブタイトル通り、堂島コウのコピー・ノットB側のお話。

読み終った時、「これこそ堂島コウだ」と思ってしまいました。今回の主役はノットBこと、ノビ・コースケなのですが...本物のコウより、よほどコウらしい。悩みながら1人で突っ走りつつも、仲間の事を忘れず、頼れる時には頼る。そして立ち向かう相手は世界。一見どうにもならなさそうなモノを相手にしても、それでもどうにかしてくれるんじゃないか? と思わせてくれる安心感。グイグイと周りを巻き込みつつ引っ張っていく力強さ。そして精一杯努力して、それでやっと手が届くかどうかと言う、ギリギリの勝負を挑む姿。これこそコウだよなぁ。かつてのコウが帰ってきた感じがして、素晴らしかったです。洋平のあこがれたコウがどんな人物だったのか、改めて見せ付けられた気分。

元々は本物の方のコウをしたい気持ちが強かったんですが...この巻を読んで、コースケ派に鞍替えしたくなったかも。本物のコウの方は何を考えているのか良く分からなくなって来ていて、ちょっと微妙な感じも否めないし。コウの話が進めば、また違う感想になるとは思いますが。今の所、2人のコウの行動は交じっていませんが、この先絡むのは避けられないはず。どんな風にお互いの思惑がぶつかり合うのか、早く読みたくてたまりません。まさしく最強の敵をお互い相手にする訳だし。どうなるのか、激しく楽しみです。

しかし、山本さんには本当にお疲れ様と言いたい。一体どれだけのものを見せ付けられたんだろう...。