ようこそ青春世界へ!

何カ所かで、驚いていた感想を見かけたので読んでみました。趣味はお裁縫と言う主人公が、高校で手芸部を探すも見つからず、それならば...と、衣装を作れる演劇部に入るお話です。

強烈に個性豊かな演劇部のメンバーによって繰り広げられるコメディは面白く、恋愛模様も良い感じ。そんなメンバーで一つの劇を作り上げていく展開は割と良かったんですが...読み終わってどうにも物足り無さを感じてしまいました。

皆が驚いていたネタは中盤ぐらいに発覚。読む前、微妙にネタバレを踏んでいたので、それほど驚けなかったのが残念なところ。しかし、てっきりこのネタを話の一番大きな山場に持ってくるのかと思っていたのですが...実際にはそれは通過点。その後にもう一つ大きな山があるのかと思いきや、そんな事も無く終わってしまったのが物足り無さを感じた一因かも。

内容的には全然違うと思うんですが、自分には何故か「日常の延長である演劇部の活動を切り抜いたモノ」に思えました。そう考えると、特に山場が無かったのも納得できるからかなぁ。