いつも心に剣を 1

評判良さそうなので読んでみました。十文字青の本を読むのは久しぶり。少女・ユユと少年・レーレ。家を出て2人で旅をしていたが、ある街でユユに魔女の疑いがかけられて...と言うお話。

うーん、微妙。魔王と魔女、そして普通の人間。2つの立ち位置が対立している関係は面白いです。特に魔女側は普通の人間サイドから見ると、とんでもない悪者のように書かれているけど、魔女サイドを読めば全然そんな事は無く、こっちもちょっと特殊な力はあるけれど、実は普通の人間。この辺のギャップは良い感じなのですが...どうにも主人公とヒロインの関係がしっくりと来ませんでした。

レーレはユユにベッタリで、ユユも普段はわがままばかり言っているけど、実際にはレーレが大好き。2人の信頼関係はとても美しいんだけど、お互いに盲目的な所が気になってしまって肌に合いませんでした。信頼と言うより依存? しているように感じられたのが、一番気になった所かも。別に健全な話が読みたいと言う訳では無いんですが...なんとなーく気味悪く感じてしまった...。

結局のところ、幸せなお話好きな自分としては、未来があんまり明るく無さそうな雰囲気だったのが、受け入れられなかったのが受け入れられなかったのかも知れません。続きものだけど、続きはどうしよう。