ROOM NO.1301 #11

シリーズ最終巻。
遂にやってきた、13階からの旅立ち。少しずつ住人が減っていき、いつになく冷静さを失う健一。そしてそんな健一を支えるべく、真打ち登場! と言う事で千夜子のターン。ちょっと急ぎ気味の展開が気になりつつも、綺麗にまとまったなー...とは思うのですが、個人的にはどうにもシックリ来ないラストでした。

と言うのも、冴子さんが...。避けられない結末だったとは思うし、多分幸せだったんだろうとは思うんだけど、読んでいて哀しいものは哀しいのです。ラストの再集合! みたいなシーンで、その哀しさがより引き立ってしまって...良いシーンなのにどこか引っかかる感じが残ったのが辛かったです。

しかし、ラストの後日談にはビックリ。最後の最後にこう来ますか。このシリーズらしいと言えばらしいけど。ある意味、勝者は彼女だったのかなぁ。

と言う訳で、これにて完結。色々あったけど、総じて楽しかったです。11冊、お疲れ様でした。