クリスナーガ

電撃の新人さん。
気が付けば謎の神殿に記憶喪失の状態で放り出されていた主人公。そこで手に入れた古びた本から、1人の少女・イヴを召喚してしまう。圧倒的な力を持つ彼女に危機を救われ、国に保護されるものの、何故か世界を救う救世主として扱われてしまい...と言うファンタジーなお話です。

うーん、微妙。主人公が事態に流されるままで話が進むので、どうにも盛り上がりに欠ける印象が否めませんでした。ドンドン事態が大きくなっていき、気が付けば世界の危機。でも救う力を持っているのは主人公ではなくてイヴの方。出来る事が何も無い以上、流されるのは仕方無いとは思うけど。そのためか、主人公が傍観者的立場にいるように思えてしまい、感情移入出来なかったのが残念な所です。記憶喪失である事から来る不安と、周りの仲間が皆活躍している中、自分だけ何も出来ないと言う焦り。悩むのは良いけど、ヘタレているのは好きになれません...。

気が付けば話が進み、いつの間にか終わっている。そんな感じの1冊でした。