GENEZ-1

深見真が富士見ファンタジアから新刊。個人的には『ブロークン・フィスト』1巻以来、この人の本を読むのは2冊目。
主人公は高校生だけど、実は民間傭兵会社の傭兵。普通の学校の皮を被った同じ傭兵会社の仲間が集う学園に通う一方、時々戦地に赴いて戦っていた。その学校に天才と名高い主人公の妹・涼羽と、彼女が家庭教師をしていたとある国の王女が転校してくる。主人公は2人を護衛する任務に就くが...と言うお話。

深見真の作品は濃くて癖があると、色々な所で噂に聞いていたのですが、あんまりそんな風には感じられない1冊でした。思ったよりもサクサクと読めて良かったです。特殊なパワードスーツに身を包んで戦い、人が容赦無く死んでいく。微妙にグロい感じがしないでもない戦闘の結果は、確かにそんな雰囲気もあったけど...。

お話的には、とある国の政略を巡って、王女と主人公の妹が敵対勢力に狙われる展開で、それを主人公側の傭兵が阻止する流れ。身体能力とパワードスーツ、そして銃器で勝負をするのかと思いきや、気が付けば魔法めいた特殊能力を持つキャラもいたりして、何でもありな展開。これは予想外でちょっとビックリしたけど、話の展開は割と普通。戦いがメインで、王女とか妹の存在がそれほど話に関わってこなかったのが残念でした。

しかし、シリーズ化するみたいですが、この妹はもう出てこないのかなぁ。設定的には再登場しそうな感じがするんだけど。一応次も買おう。